HDD内にあるMBRディスクは、パソコンを起動した際一番初めに読み込まれる部分です。そして、MBRディスクとGPTディスクとでは容量が異なるため、処理能力を高めるには変換する必要があります。そこで今回は、MBRからGPTに変換する方法について解説していきます。
ハードディスク内にあるMBRディスクは、パソコンを起動した際一番初めに読み込まれる部分です。そして、MBRディスクとGPTディスクとでは容量が異なります。MBRディスクは、Windows 7以前の古いバージョンのシステムディスクになっており、2TBまでの容量しかサポートしていません。
それに対してGPTディスクは、Windows 8以降のシステムディスクで、2TBを超える容量をサポートしており、最大で256TBまであります。そのため、処理能力を高めるにはMBRディスクからGPTディスク変換する必要があります。そこで今回は、MBRディスクからGPTディスクに変換する方法について解説していきます。
処理能力を高めるにはMBRディスクからGPTディスク変換する必要がありますが、データを保持したまま変換することはできるのでしょうか。そこでここでは、MBRディスクからGPTディスクにデータを保持しながら変換する4つの方法について解説していきます。
MBRディスクからGPTディスクにデータを保持しながら変換する方法①は、Windows回復環境でMBR2GPTを実行して変換することです。MBR2GPTは、Microsoftが提供しているツールになっており、データを保持しながら変換できます。
MBR2GPTを実行して、BRディスクからGPTディスクに変換する方法は、画面左下にある「スタートメニュー」→「設定」→「更新とセキュリティ」をクリックします。
「回復」をクリックしたら、「PCの起動をカスタマイズする」のところにある「今すぐ再起動」を選択します。そうすると、オプションの選択画面が表示されるので、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」をクリックします。
そして、コマンドプロンプトが起動したら、「mbr2gpt /validate」と入力して、「Enterキー」を押し、「MBR2GPT: Validation completed successfully」と表示されたら、MBRディスクからGPTディスクに変換できる要件を満たしていることが確認できます。
次に、MBRディスクからGPTディスクに変換できることを確認したら、「mbr2gpt /convert」と入力して「Enterキー」を押して、「Conversion completed successfully.」と表示されたら、GPTへの変換は完了になります。最後に、GPTへの変換が完了したら、「PCの電源を切る」をクリックします。
MBRディスクからGPTディスクにデータを保持しながら変換する方法②は、ディスクの管理でMBRをGPTに変換することです。ディスクの管理でMBRをGPTに変換する方法は、「PC」を右クリックして、「管理」を選択します。
「記憶域」にある「ディスクの管理」をクリックします。そして、「MBRディスク」を右クリックして、「GPTディスクに変換」を選択します。そうすれば、GPTへ変換できます。
MBRディスクからGPTディスクにデータを保持しながら変換する方法③は、検索ボックスに「Diskpart」と入力し変換することです。まずは、画面左下にある検索ボックスに「Diskpart」と入力して、「Enterキー」を押します。
「list disk」と入力して、「Enterキー」を押します。次に、「select disk 〇」と入力して、「Enterキー」を押します。「〇」の部分は、MBRディスクの番号を入力するようにしてください。そして、「clean」と入力して、「Enterキー」を押したら、「convert gpt」と入力して、「Enterキー」を押します。そうすれば、GPTへ変換できます。
MBRディスクからGPTディスクにデータを保持しながら変換する方法④は、フリーソフト「MiniTool Partition Wizard」を使用して変換することです。
フリーソフト「MiniTool Partition Wizard」を使用して変換する方法は、「https://www.partitionwizard.jp/」にアクセスして、フリーソフト「MiniTool Partition Wizard」をダウンロードします。
ダウンロードできたら、フリーソフト「MiniTool Partition Wizard」を起動します。そして、「MBRディスク」を右クリックして、「MBRディスクをGPTディスクに変換」→「適用」をクリックします。そうすると、「変更を適用しますか」というポップアップが表示されるので、「はい」をクリックします。
最後に、MBRディスクからGPTディスクへの変換が完了すると、「成功しました」と表示されるので、「OK」をクリックします。
今回は、MBRディスクからGPTディスクにデータを保持しながら変換する方法について解説しました。新しいバージョンのシステムディスクにしたい場合は、ご紹介した方法でGPTディスクに変換してみましょう。