アップル関連について語るPodcast番組「Connected」で、iPadのマウス対応について言及されました。この発言を受け著名開発者が6月の世界開発者会議で発表されるiOS13で、アップルiPadがUSBマウスの操作に対応する可能性が高いと言及しています。
米アップル関連情報サイトMacRumorsによると、現地時間4月17日にMacStoriesの編集者Federico Viticci(フェデリコ・ビティッツィ)氏がアップル関連について語るPodcast番組「Connected」で、iPadのマウス対応について言及しました。
ビティッツィ氏は「iOS13では、iPadがUSB-C接続のマウスに対応するようだ」と紹介し、「iOS13でのマウスやトラックパッド対応はiPad限定で、アクセシビリティの設定項目として利用可能になるようだ」とも言及しています。
これを受けて、4月23日にiOSやmacOSから数々の発見をしている著名開発者のSteve Troughton-Smith(スティーブ・トラウトン−スミス)氏がTwitterで「私の知る限りでは、たしかに開発が進められている」と裏付ける発言をしました。
さらに「UIKit(iOS系アプリ用のフレームワーク)がMac用マウスサポートのあらゆる種類のAPIを採用することになった場合、すべてのiPad Proユーザーが機能を有効にするだろう」と付け加えています。
USBマウスはiPad ProのUSB-Cポート(2018年モデル)に接続するとのことですが、従来iPhoneやiPadではAssistive Touchの中でジョイスティックなどを使用できましたがマウスは不可という扱いでした。
このiPadのUSBマウス対応の噂が本当だとすれば、Type-C変換以外のアダプタ不要でiPadでマウスが利用できることになりそうです。
さらに続くツイートの中でTroughton-Smith氏は、iOS上でのマウスカーソルは昔ながらのポインタ型ではなく、「小さな丸かドットになるかもしれない」と言及しています。
従来iOSには「マウスカーソル」という概念が不在だったので、これがどのような形に対応されるかという点もとても興味深いところです。
具体的なリリース時期への言及はありませんが、米アップル関連情報サイトによると、6月3日に開催される世界開発者会議(WWDC19)で発表予定のiOS13で追加される可能性があると予測しています。
実はアップルに勤務する開発者が以前、iPadをマウスで操作するデモ動画を公開しています。
2017年5月にiPadをマウスとタッチスクリーンの両方で操作する「PointerKit」のデモ動画がGitHubで公開されています。以下の動画をご覧ください。
興味深いことに「PointerKit」を公開した開発者のルイス・ドハべ氏は、2018年10月にはアップルに勤務しています。
WWDC19で発表が見込まれるiOS13については、システム全体でダークモードが利用可能になる他、iPad向けの新機能が追加されるとの情報や「アニ文字」に4つの新キャラクターも追加されるとの情報が伝えられています。
昨今、iOS上でのOffice環境やクリエイティブ系アプリがますます充実しつつあるため、デスクトップPCと同じ操作性をもたらすマウスのサポートを待ち望むユーザーは多く、iPadのUSBマウス対応は歓迎されそうです。