ヤフーが企業向けのサービスYahoo!スコアを開始すると発表しました。Yahoo!スコアは実証実験で企業とユーザーのマッチングなどに効果があると証明されたことでサービスの開始が正式決定されたもので、ユーザーのプライバシーの保護などについてもご紹介します。
2019年6月3日、ヤフーが企業向けの新たなサービスとしてYahoo!スコアの開始を発表しました。
Yahoo!スコアとはどんなサービスなのか、ユーザーのプライバシーの保護や昨年から行われていた実証実験の結果についてご紹介します。
カテゴリー | 利用データ |
本人確認 | Yahoo!JAPAN IDにひもづく住所・氏名・電話番号・メールアドレスなどの情報の登録率・登録された電話番号およびメールアドレスの有効性、Yahoo!JAPANが提供するサービスにおける住所確認や本人確認の有無等 |
信用行動 | ヤフオク!における取引実績や評価、ショッピングでのレビュー回数、知恵袋での活躍度、Yahoo!JAPANへの支払い滞納の有無および回数利用規約・ガイドライン違反の有無及び回数、宿泊・飲食店等の予約キャンセル率、キャンセル連絡有無などの行動実績等 |
消費行動 | Yahoo!JJAPANが提供するEコマースサービス、Yahoo!をレット、Yahoo!JAPANカードなどの利用金額等 |
Yahoo!JAPAN サービス利用 |
Yahoo!JAPANが提供するサービスの利用頻度などの実績等 |
Yahoo!スコアとは、上記の4つのカテゴリーによるヤフーユーザーのデータをもとにユーザーの総合スコアを割り出し、企業向けに開示されることになります。
企業はこのYahoo!スコアをもとに優良ユーザーの抽出を行ったり現在抱えている案件に最適なユーザーをマッチングすることができたりするなど様々な活用法があるとして期待されています。
また、ユーザーのプライバシーの保護もしっかり守られていることは大前提なので一般人のヤフーユーザーも安心して引き続きヤフーを利用できます。
Yahoo!スコアのサービスが開始されるとヤフーが発表したのは2019年6月3日ですが、本格的な運用開始日は2019年7月1日と決定しています。
これにより、7月1日から企業はYahoo!スコアをもとにユーザーのデータスコア化されたデータを見られるようになるので企業からしてもヤフーユーザーからしても最適なマッチングが実現すること間違いなしです。
今回発表されたYahoo!スコアは本格的な導入に向けて2018年10月からいくつかの企業と連携して実証実験を行ってきました。
この実証実験を行ったことにより、Yahoo!スコアのデータが企業向けにどんな効果があるのか、ユーザーのプライバシーの保護の問題が立証されたために本格的なサービスの開始が正式に決定したと言えます。
シェアサイクルサービスである「HELLO CYCLING」では初回30分無料というサービスを実験的に導入することを検討していました。そこでYahoo!スコアを活用して優良ユーザーの抽出を実証実験で行いました。
これは無料でシェアサイクルサービスを利用してもらうことから、トラブルが起きにくいと考えられるヤフーの優良ユーザーに使ってもらいたいという企業の狙いによるものです。
実証実験を行ったことにより、優良ユーザーに利用してもらえたため非常にスムーズに新サービスのデータが手に入ったと言われています。
仕事を依頼する人を探している企業と仕事を探しているユーザーをマッチングさせることで知られるランサーズでもYahoo!スコアの実証実験が行われました。
マッチングに関してはYahoo!スコアが威力を発揮するため、実証実験でも良い成果をあげたと言われています。
Yahoo!スコアを使うことで仕事を依頼したい企業とその依頼にピッタリのユーザーをマッチングできるので非常に合ったサービスなんです。