7月9日に発売された新型MacBook Air/Proは発売と同時にキーボード無償修理プログラムの対象になると報じられています。2つの新型MacBookは薄型のバタフライ式キーボードの最新型を搭載していて、キーボードに不調が起きた場合は無償修理対象となります。
Appleは現地時間7月9日、True ToneテクノロジーRetinaディスプレイを搭載した新型MacBook Airと、Touch Barを搭載した新型MacBook Proを発売開始しました。
ただ米メディア「9to5Mac」によると発売されたばかりの新型モデルのMacBook Air/Proは、発売と同時にAppleによるキーボード無償修理プログラムの対象になると報じています。
2つの新型モデル「13インチMacBook Air(2019)」と「13インチMacBook Pro(2019)」は薄型のバタフライ式キーボードの最新型を搭載しています。
この2モデルに対しても従来のバタフライ式搭載機種と同じ、無償修理プログラムの適用となります。
この無償修理プログラムとは、対象のMacBookシリーズのバタフライキーボードに不調が起きた場合にキーボード交換などのサポートを無償で受けられるというものです。
今回対象に加わった2モデルを加えると、上記のモデルがキーボード修理プログラムの対象となります。対象モデルとなっていても、必ずしもキーボードに不調が生じるわけではありません。
もし新型モデルMacBookを購入後にキーボードに不調を感じる場合は、「MacBook、MacBook Air、MacBook Pro キーボード修理プログラム」のページから相談・対応が必要となっています。
キーボード無償修理プログラムは期間が定められていて、最初の購入日から4年間という期間限定です。
2015年のMacBook以降で採用されているバタフライキーボードの内部に細かいゴミなどが入ることで、文字が勝手に反復入力される、文字が表示されない、キーがスムーズに跳ね返ってこないなどの症状を、期間を決めて無償修理するというものです。
この修理の内容はAppleによる実機検査の結果によって決定されます。
2015年の12インチMacBook Proで初採用されたバタフライ式キーボードは、今年発売のMacBook Pro最新モデルにも搭載されて4年目を迎えました。
バタフライ式キーボードは薄くて省スペースでさらに正確な打鍵が可能との売り文句でしたが、薄型化に伴うキーストロークの浅さに賛否両論がありました。
また特定のキーが効かなくなる、文字が勝手に反復入力される、押したキーがスムーズに返ってこない、音が大きい、故障しやすいなどの報告が多くトラブルが多発し、何度も修理プログラムが発表されていました。
バタフライ式キーボードは数年にわたって改良が重ねられたものの、2018年モデルに搭載された第3世代バタフライキーボードもトラブルが相次ぎ、Apple広報は公式に謝罪しました。
今年5月にはバタフライ式を搭載する全機種にキーボード無償修理プログラムが拡張され、新型のMacBook Proも発表と同時に含まれていました。
最新のMacBook AirおよびMacBook Proにはバタフライ式でも最新の第4世代版が搭載され、以前のモデルより安定性は増しているはずですが、無償修理が保証されていればさらに安心と言えるでしょう。
一方では、Appleがバタフライ式を見限って完全新規設計のシザー式キーボードを開発し、2019年発売のMacBook Airや2020年発売のMacBook Proに搭載するとの有力な噂が報じられていました。
この先MacBookの購入を検討している人は目の前にある最新型MacBookを購入するか、将来的に出るかもしれない耐久性と深いキーストロークを備えたシザー式キーボード搭載型を取るか、難しい選択を迫られそうです。