Spotifyとイープラス機能提携！アプリからチケット購入が可能に！

音楽配信サービスの「Spotify」とチケットサービスの「イープラス」は7月30日、パートナーシップ集結を発表しました。

これによってそれぞれのアプリやサービスで機能を連携させ、「Spotify」の画面上から「イープラス」にアクセスしコンサートのチケット購入が可能となり、「イープラス」のアプリから「Spotify」で配信音楽を試聴できるようになります。

「Spotify」は同日、アプリを刷新し「Spotify」上のアーティスト情報をまとめたページに、近く開催予定のコンサートの情報を表示する機能を追加しました。

ページ上の「チケットを探す」をタップすると「イープラス」の販売サイトに移動し販売状況の確認と購入ができる仕様にしています。さらに検索機能もアップデートし、楽曲・アーティストの他、コンサートも検索できるようになりました。

また「Spotify」のSearchページ内にコンサート予定がわかる「コンサート」コーナーを新設しています。コンサートコーナーでは、「おすすめ」としてユーザーの視聴履歴や好みをAIが分析しおすすめのコンサートを一覧で表示します。

このおすすめは「Spotify」のユーザー登録時に住んでいる地域を設定すると、所在地近辺(約125km)のものに絞って表示される機能も追加されています。 リスナーが多いアーティスト順に「付近で人気」として一覧表示されます。

「Spotify」は、特定のアーティストの楽曲を長時間聴く熱心なファンに対して、そのコンサートチケットを優先的に案内するサービス「FANS FIRST」を提供しています。

今回の「イープラス」との提携によって同サービスの対象も拡大し、洋楽だけでなく、邦楽のアーティストのチケットも案内可能にしました。

Spotifyジャパンの玉木一郎社長は「Spotifyとイープラスだけで視聴からチケット購入までを完結させ、利便性を強化した。熱心なファンにいち早くチケット情報を届け、転売目的でチケットを買う人を減らしたい」と述べています。

「イープラス」も同日、サイト内に「Spotify」による試聴機能を新設しています。「イープラス」の他、音楽情報アプリ「SPICE」や各種フェス情報アプリが「Spotify」と連動することになります。

機能連携によりユーザーが気になるライブの情報を見ながら出演するアーティストの楽曲を聴けるようにしました。「Spotify」ユーザーでなくても30秒まで視聴でき、「Spotify」と契約すれば楽曲を最後まで楽しめます。

つまり「Spotify」にチケット購入機能が追加され、利便性が向上し「イープラス」は音楽配信に対応し、さらにパーソナライズされたコンサート情報を「Spotify」ユーザーに提供可能となるため、チケット購入の促進を図れます。

さらに玉木社長は、今の音楽の課題として「コアなファンにしかライブ情報が届かない」「特定のアーティストにしか興味がない」「音楽は聴くがライブ情報を探すわけではない」の3つを紹介し、「ライブと聴くが断絶している」としています。

こうした課題の解決を狙うのが今回の取り組みで、音楽視聴をライブにつなげ、「本当の意味でアーティストをフォローして、熱量の高いファンになる。結果的に音楽を聴く人を増やす。それが我々の狙い。」と説明しています。