LINEと東京都が特殊詐欺対策で連携を行うことを発表しました。LINEと東京都では、特殊詐欺対策で連携を行い特殊詐欺対策に取り組むためAIを活用したウソを見破る共同開発アプリを利用した特殊詐欺被害の撲滅に取り組むとしています。
8月9日、LINEと東京都は、「特殊詐欺の被害防止に向けた連携に関する協定」を締結したことを発表しました。
「特殊詐欺の被害防止に向けた連携に関する協定」を締結したLINEと東京都は、共同開発アプリを利用し、AIを活用したウソを見破る特殊詐欺対策に取り組みを推進することで特殊詐欺の被害防止の強化を図るとしています。
現在、国内では「オレオレ詐欺」や「架空請求詐欺」などの多種多様な特殊詐欺が多発しており問題視されています。東京都では、特殊詐欺に対して、自動通話録音機設置の促進や啓発活動などの対策を実施しています。
「特殊詐欺の被害防止に向けた連携に関する協定」では、LINEと東京都が共同で、日ごろ多くのユーザーが利用しているLINEを活用し、家族と気軽に連絡や相談ができる環境づくりを推進に取り組むとのことです。
東京都では、共同開発アプリを利用し、AIを活用したウソを見破る特殊詐欺対策に取り組みを推進することで幅広い世代に向け、LINEを活用した日常でのコミュニケーションの活性化を図り、特殊詐欺の被害防止を強化・促進するとしています。
コミュニケーションツールとして活用されているLINEは、通話している相手が特定しやすいという特徴があり従来のオレオレ詐欺のような手法が発生しにくいといわれています。
LINEは、若年層から高齢者まで年代を問わず誰でも無料で利用でき、家族とLINEでつながっていれば、すぐに通話することが可能です。また、ビデオ通話であれば本人確認ができるため、なりすましの犯罪防止にも役立つとしています。
LINEでは、グループトークの活用も促進するなど、家族間の連絡・相談がしやすい環境を整備して、特殊詐欺の被害防止に取り組むとしています。
LINEと東京都では、共同開発アプリを利用し、AIを活用したウソを見破る特殊詐欺対策を推進していくとしています。それでは、特殊詐欺の被害防止を強化・促進する具体的な取り組み内容についてご紹介していきましょう。
特殊詐欺の被害防止を強化・促進する取り組みの啓発活動として、ポスターとリーフレットを作成し、都内で掲示・配布を行います。
特殊詐欺の被害対象となる高齢者とその子ども世代(高齢者ジュニア)を対象として、特殊詐欺被害防止に寄与するLINEの活用方法を紹介するとしています。
東京都とLINEでは特殊詐欺対策として、特殊詐欺の被害を防ぐための共同開発したAIを活用したウソを見破るアプリを活用した取り組みを実施していくとしています。
特殊詐欺の被害を防ぐための共同開発したAIを活用したウソを見破るアプリには、架空請求を見破るためのシステムが導入されるとのことです。
共同開発したAIを活用したウソを見破るアプリでは、督促状に書かれている組織の名前や電話番号と過去の架空請求で使われたメールのデータを人工知能AIが解析を行うとのことです。
また、特殊詐欺がどこで何件起きたかなどの情報についても表示されるようになっています。
特殊詐欺被害防止のため、LINE公式アカウント「特殊詐欺対策・東京都アカウント」を開設されることとなりました
「特殊詐欺対策・東京都アカウント」では、警察庁、警視庁の協力のもと、特殊詐欺の被害防止のための啓発・情報発信を行なっていく方針です。
LINE公式アカウント「特殊詐欺対策・東京都アカウント」では、架空請求と思われる請求書を撮影してLINEで送ると、無料で判定する機能を備えたLINE公式アカウント「ScamDetector」とも連携を行います。
ユーザーは、怪しい、大丈夫かな・・と不審に思った際に、LINEから気軽に問合せができ、被害を未然に防げるメリットがあるとしています。
LINEリサーチは、2019年7月現在、LINE株式会社が保有する482万人という国内最大級のアクティブな調査パネルを基盤とした、スマートフォン時代のリサーチプラットフォームとなっています。
LINEリサーチを活用した事前調査では、詐欺被害が特に多い70代以上の女性の約70%が、LINEの利用で、家族とのコミュニケーションが増えたという結果が判明したとのことです。
LINEでは、高齢者がすぐに家族と連絡や相談ができる環境整備のため、引き続き、SNSを活用したコミュニケーションづくりやLINEの活用法などに関する調査・研究を実施していくとしています。
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