Twitterは、望まないダイレクトメッセージ(DM)を読まずに削除可能なフィルター機能をテスト中であることを発表しました。Twitterでテスト中のフィルター機能とは、ダイレクトメッセージを開くか、削除ボタンをクリックし読まずに削除するかを選べる仕組みです。
Twitterは、望まないメッセージをフィルタリングして、攻撃的な言葉を含む可能性があるものやスパムなどのダイレクトメッセージ(DM)を読まずに削除することができるフィルター機能をテスト中であることを発表しました。
先日もダイレクトメッセージの検索機能が開発中であると発表されていて、Twiterではダイレクトメッセージの使い勝手と快適さを向上させる方向に力を注いでいるようです。
今現在Twitterでは、誰からのメッセージでも受信するようにダイレクトメッセージの受信トレイを設定することが可能です。しかしそうすると、嫌がらせなどの望まないメッセージを大量に受信してしまう可能性にも繋がります。
1つの解決策は、自分がフォローしている人からのダイレクトメッセージだけを受信するように設定することですが、情報収集したりさらに交友関係を広げたりするためにそれでは都合が悪いという人も居るでしょう。
そこでTwitterでは、読む人を不快にさせる可能性のあるコンテンツを認識すると、ダイレクトメッセージのプレビューには、「不快な内容を含む可能性があるため、そのメッセージの内容は表示していない」という通知を出します。
ここでユーザーは、そのダイレクトメッセージをあえて開いて読むか、そのまま削除ボタンをクリックして読まずに消してしまうかを選べるようになるのです。
フィルター機能によって、ダイレクトメッセージはオープンな受信トレイを好む人にとってより便利なツールになる一方で、ネット上の嫌がらせを撲滅する効果的な手段を提供することにもなりそうです。
このDMフィルター機能が実装されたTwitterの公式モバイルアプリでは、ダイレクトメッセージ画面の上部に「Message Requests(メッセージリクエスト)」という項目が追加されます。
これをタップすると、自分がフォローしていない人からのダイレクトメッセージ一覧が表示され、ユーザー本人が許可しない限り、既読情報が相手には通知されない仕組みとなっています。
そしてその下にある「Show」をタップすると「Additional Messages(追加のメッセージ)」リストが表示されます。ここに表示されるメッセージは攻撃的な言葉が含まれている可能性があると判定されたもので、中身を読まずに処分することができます。
つまり「自分のフォローしてない人からのDM」や「攻撃的な言葉が含まれる可能性あるDM」をそれぞれフォルダ分けして、フィルターによってユーザーの望まないダイレクトメッセージを目に触れにくくする仕組みとなっています。
嫌がらせや悪意あるツイート対策に取り組んでいるTwitterでは、攻撃的であったり悪意のある内容などを自動で検出するツールを導入したと述べていましたが、同様の技術をダイレクトメッセージに応用したようです。
さらにTwitterでは「返信を隠す」というリプライに対するフィルター機能のテスト運用を一部で開始していて、少しずつ快適なSNS空間の実現に近づいていると言えます。