2019年06月25日更新
「特務機関NERV」Twitterアカウントを凍結!地震直後のタイミングはなぜ?
Twitterで災害情報を発信しているアカウント「特務機関NERV」が新潟県の地震直後に一時的に凍結されました。Twitterが「特務機関NERV」アカウントを凍結した理由は不明ですが、新潟県の大型地震直後でニーズが高まるタイミングに疑問の声が上がっています。
目次
災害情報発信しているTwitterアカウント「特務機関NERV」凍結
Twitterで災害情報を発信しているアカウント「特務機関NERV」(@UN_NERV)が、6月18日夜一時的に凍結されました。
この理由は不明ですが、新潟県で最大震度6強の地震が発生し津波注意報などの情報発信が求められるタイミングだったこともあって、ネット上ではTwitter社の対応を疑問視する声が相次いでいます。
特務機関NERVとは、セキュリティ企業・ゲヒルンの代表の石森大貴さん(@isidai)が運営しているTwitterアカウントです。
特務機関NERVは災害情報や気象情報をいち早く伝えるアカウントとしてネットユーザーの支持を集め、70万人以上のフォロワーを獲得しています。
6月19日にはアカウント凍結は解除されていますが、Twitter上で「特務機関NERV」と検索しても同アカウントが検索結果に表示されにくい状態(シャドーBAN)になっていました。
特務機関NERVの石森さんは、Facebook上で「一番あってはならないタイミングでの凍結でした」とコメントしています。
さらに「災害時に情報を得られなくなっているユーザーが多数いることをとても憂慮している」として、Twitter社に抗議のメールを送ったことも明かしました。
Twitterアカウント「特務機関NERV」とは?
この「特務機関NERV」というTwitterアカウントはもともとアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する組織名を由来とする非公式アカウントでした。
特務機関NERVは、地震などの災害情報の他に、気象警報、電車遅延や停電といった生活情報などを速報でツイートすることが特徴的で、内容の豊富さもさることながら、特筆すべきはそのスピードと言えます。
2018年6月18日朝に大阪北部地震が発生した時を例に挙げると、特務機関NERVは7時58分の発生直後に緊急地震速報と第1報をツイートします。
震源の深さや予想される最大震度などを次々と発信し、同時に「エレベーターに閉じ込められた場合」「ガスメーターの復帰方法」といった情報もツイートしました。
日本気象協会の地震速報アカウント「tenki.jp地震情報」が第1報をツイートしたのは8時1分で、NHKニュースの速報配信は8時2分でしたが、特務機関NERVは発生直後2分後の8時00分には「大阪北部:震度6弱」をはじめとする各地の震度をツイートしています。
特務機関NERVのアカウントが凍結された理由
Twitterの公式サイトによると、乗っ取りが疑われたりTwitterのルールや利用規約に違反したりした場合、Twitterアカウントをロックしたり、アカウントの一部機能を制限したりすることがあると言います。
今回特務機関NERVのアカウントが凍結された理由は不明ですが、ネット上では18日夜に新潟県で最大震度6強の大型地震が発生しニーズが高まるタイミングだったことから、なぜこのタイミングで凍結したのかなどTwitter社の対応に疑問の声が上がりました。
すでにアカウントは復旧しフォローさえしていれば情報の入手に問題はないようですが、「情報共有のための基盤をプラットフォーマー(SNSの運営元)にコントロールされているのは問題だ」と今後を懸念する声も上がっています。