「楽天ウォレット」は8月19日からアプリで暗号資産の現物取引サービスを開始しました。このサービス開始によって楽天ウォレットのスマホアプリ上で暗号資産の現物取引が行なえます。対応OSはまずAndroid版から始まりiOS版は9月上旬を目途に配信されます。
暗号資産(仮想通貨)を取り扱う「楽天ウォレット」は8月19日、仮想通貨取引所「楽天ウォレット」を開設し、Android版専用スマホアプリからの現物取引サービスを開始しました。iOS版「楽天ウォレット」アプリは9月上旬にサービス開始される予定です。
楽天ウォレットのスマホアプリでは、24時間365日いつでも暗号資産(仮想通貨)の購入・売却や暗号資産取引口座への法定通貨の入出金、暗号資産の入出庫などの手続きが可能となっています。
楽天ウォレットに預託している資産やリアルタイムでのチャート・レートなどの確認もできるようになっています。楽天ウォレットの利用には楽天IDと楽天銀行の口座開設が必要となります。
暗号資産(仮想通貨)とは現物のない電子データ資産で、全ての資産は主にブロックチェーンという仕組みで管理されています。ブロックチェーンとはいくつかの取引を1つのブロックにまとめて記録し、それを鎖のようにつないでいく技術です。
全ての取引が公開されることで不正取引を防止する仕組みとなっていて、取引の記録には改ざんできないよう高度な暗号化技術が用いられていて安心です。
楽天ウォレットで取り扱う取引対象の暗号資産は、「ビットコイン(BTC)」「イーサリアム(ETH)」「ビットコインキャッシュ(BCH)」の3種類です。手数料は、口座開設や口座管理、暗号資産の購入・売却、入金が無料となっています。
暗号資産の魅力は個人間で直接送金することができる点で、銀行送金やクレジットカード支払いでは一定の手数料が存在しますが、暗号資産は仲介する組織が存在せず個人間でのやりとりが可能で、無料または低コストで送金や取引ができます。
また日本円を海外で利用するには両替が必要になりますが、暗号資産は世界中で同一単位なので世界中で利用することも可能になります。今はAndroid版アプリのみですが、iOS版アプリのリリースも近いのでぜひ便利に利用したいですね。
楽天は2018年8月に「みんなのビットコイン」を買収し2019年3月に商号を「楽天ウォレット」に変更して仮想通貨交換業者として財務局に登録していました。
6月の取引サービス開始を目指して4月から楽天ウォレットの口座開設を受け付けていましたが、5月にサービスの品質向上やセキュリティの強化を理由としてサービス開始を延期していました。
ようやく8月19日Android版専用スマホアプリからの現物取引サービスを開始し、iOS版アプリは9月上旬にサービス開始する予定となっています。
「楽天ウォレット」のセキュリティ対策として、ユーザーから預かった資産は楽天ウォレットの自己資産とは分離し、楽天銀行子会社・楽天信託の信託口座で管理しています。そして楽天信託は預かった資産を楽天銀行の銀行預金に預けて管理する仕組みです。
ユーザーの資産は全てオフライン環境下で管理する「コールドウォレット」内に保管し、安全性を確保しています。そして仮想通貨の取引の署名に複数の秘密鍵を使う「マルチシグ」に対応させています。
コールドウォレットと秘密鍵はセコムのグループ会社と提携して管理する仕組みとなっています。さらにログイン時や出金時、出庫時の二段階認証を導入していて、複数のセキュリティ対策を実施しています。