ソフトバンクはSIMロック解除条件を大きく緩和しました。ソフトバンクでは従来の「契約中もしくは解約日から90日以内でなければロック解除できない」という条件を撤廃し、今後契約者本人以外もSIMロック解除ができるように緩和されます。
ソフトバンクとウィルコム沖縄は、8月21日SIMロック解除の条件を大きく緩和しました。
従来の「契約者本人のみ」「契約中もしくは解約後90日以内でなければロック解除できない」などの条件がなくなり、中古で購入したiPhoneや友人知人から譲り受けたスマートフォンでも、手数料を支払いSIMフリー化して他社のSIMで使えるようになりました。
これまでソフトバンク製品をSIMロックを解除するには、様々な条件を満たす必要がありました。
主な条件は、購入後101日目以降であること、または一括購入・精算済みであることや、契約中でない場合、解約後90日以内であること、また手続きは契約者本人に限るということなどが挙げられます。
またSIMロック解除機能対応機種 (iPhone SE / 6s以降、iPad mini 4 / iPad (第5世代)以降など)であることも挙げられました。
しかし8月21日からは「解約日から90日以内」という項目が撤廃され、さらに契約者本人以外でもSIMロック解除ができるようになりました。これによって、中古ショップ等で購入した端末や、知人・友人から譲渡された端末もロック解除が可能となります。
中古端末のSIMロック解除の条件緩和に関しては、総務省のガイドライン改正による既定路線です。2019年2月にNTTドコモが既に実施していて、ソフトバンクは9月からの新ガイドライン施行前に、特にリリースもお知らせも打たずひっそり対応してきました。
KDDI広報によれば、auも今後「9月のガイドライン規定に従い対応」する方針としています。
譲渡された端末や中古端末のSIMロック解除手続きは、ソフトバンクブランドの端末は「ソフトバンクショップ」、Y!mobileブランドの端末は「Y!mobileショップ」の店頭のみで受付して手続きを行う必要があります。
必要なものは以下の通りで、1人1日当たり2台まで受け付けています。
これまで中古品で良さそうな iPhone やAndroidスマートフォンが販売されていても、ソフトバンクSIMロックありだった場合、ソフトバンクあるいはソフトバンク端末が使えるMVNOなどの回線と組み合わせる必要がありました。
ソフトバンク側のSIMロック解除条件が緩和されたことで、こうしたソフトバンク中古端末を買って自分で手数料3000円を支払いSIMロック解除が可能になった点はとても助かります。
又は買い替えで余っていたスマートフォンを誰かに譲ろうする場合に、周波数帯的には対応していてもSIMロックで相手の回線では使えず、解除しようにも解約から90日を過ぎてしまい手続きできず困っていた場合などにも助かる変更と言えます。
なお、譲渡された端末や中古端末が以下のいずれかの条件に当てはまる場合はSIMロックを解除できないという点を注意しておきましょう。