「O:der」などを提供する「Showcase Gig」は、飲食店のテーブル席からスマホで注文・決済できるアプリ「SelfU」の導入を正式に開始しました。「SelfU」は客のスマホで注文・決済でき、導入前よりも店舗運営のコストカットが見込めます。
モバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der(オーダー)」などを提供する「Showcase Gig」は9月3日、飲食店のテーブル席からでスマホから注文・決済できるアプリ「SelfU(セルフ)」の飲食店への導入を正式に開始したことを発表しました。
9月3日から新宿の「日本酒原価酒蔵」、川崎の「焼肉じょんじょん」、新宿の「肉屋の台所」で利用可能となっています。今後は虎ノ門の「64 Barrack st.」、秋田の「雫」、新宿の「幸永」にも導入される予定としています。
「Showcase Gig」はスマホで事前注文&決済し、店では商品を受け取るだけの飲食店向けモバイルオーダー&ペイサービス「O:der」を展開しています。
ただ「O:der」というサービスはテイクアウトが中心のファーストフード店向けで、テーブルに着席して注文する飲食店への導入は向いていませんでした。
一方で今回正式発表した「SelfU」では、飲食店のテーブル席の客のスマホから注文し決済することが可能となっています。
「SelfU」では客のスマホが注文端末となることで、テーブル上の注文専用タブレットの購入費や電池交換のコストを減らせる他、これからの外国人客へのインバウンド対応も容易になるでしょう。
現時点では注文機能のみを正式提供していますが、決済機能については順次追加予定となっています。
「SelfU」を導入した飲食店などの店舗では、客が自らのスマホでテーブルから注文することが可能となります。注文方法としては、スマホでテーブル上などに設置されたQRコードを読み取り、店舗の注文ページにアクセスするという形となっています。
「SelfU」では店舗側には、注文作業を客に任せることで、ホール業務を担当するスタッフを減らすことができるなどといったメリットがあります。
「Showcase Gig」によると、「SelfU」テスト導入後に集計した検証結果では、平均値として導入前と比較して約40%減のホールスタッフ数で店舗運営ができるようになりコストカットが期待できるとしています。
店舗側にタブレット端末の導入が必要なく、コストカットに繋がることも店舗にとっては魅力的なシステムであると言えます。
さらに多言語対応(日本語・英語・中国語)や、客が自ら注文することからなる「打ち込み漏れ」や「打ち間違え」の軽減は客にとっても店舗にとっても双方にとって大きなメリットとなるでしょう。
客側は注文履歴をリアルタイムで確認することもでき、また「飲み放題機能」も用意されていて左上に終了時間までのカウントダウンを表示することも可能でとても便利なシステムとなっています。
今現在は「SelfU」では注文機能のみを正式提供していますが、決済機能については順次追加予定となっています。
また店舗ごとのポイント付与を可能にするリワード機能や、店舗それぞれの客の趣味趣向に基づいたパーソナライゼーションを提供する機能の拡充を進めるとしています。