縦書きでテキストを作成・編集できる人気のアプリ「TATEditor」のiOS版がリリースされました。リリースされたiOS版「TATEditor」はiOS 9.0以降に対応していて、現在iPhoneやiPadに無償でダウンロード可能となっています。
縦書きでテキストを作成・編集できるアプリ「TATEditor」のiOS版が、8月28日にリリースされました。「TATEditor」はもともとWindows向けに開発されていましたが、2019年4月にAndroidへ移植され、iOS版のリリースも期待されていました。
「TATEditor」は小説等の執筆に重きが置かれたテキストエディターで、横書きの他縦書きに対応していて、アウトライン、ルビ・傍点・縦中横・割注といった文字装飾の表示、これらの装飾を反映したPDF/EPUB出力などの機能を備えています。
アプリ単体で原稿の執筆から入稿データの作成までをカバーでき、テキストをプロジェクト単位で管理したり章単位でテキストを分割したりできるので、長編の小説や連載作品、長尺のシナリオの執筆にも十分耐えられます。
その他にも、エディターの配色をカスタマイズする機能やフォントの切り替え、リアルタイム文字カウンター、プロジェクトやテキストに紐付くメモなどの機能が搭載されています。
文字コードを自動判別して取り込むことも可能で、他のアプリから共有された非Unicodeテキストも扱うことが可能です。iOS版「TATEditor」はiOS 9.0以降に対応していて、現在App StoreからiPhoneやiPadにダウンロード可能です。
なお、8月30日には不具合を修正した「TATEditor」v1.0.1が公開されています。
縦書きエディター「TATEditor」は、小説や脚本、シナリオなどを執筆するのに向いた機能が備わっていて、創作している人や小説投稿サイトに投稿している人など多くの人に利用されているアプリです。
PC版の「TATEditor」には主な機能として、画面へ縦書き、横書き、斜め書き、他にも牛耕式や傘連判など変わったスタイルにも対応していて、変わったスタイル機能に設定すると画面上には綺麗に文字が並べられるようになっています。
文字装飾はテキストへのマークアップにより行う仕組みとなっていて、マークアップ記法は「TATEditor」独自のものの他に青空文庫、小説等の投稿サイト「カクヨム」「小説家になろう」「pixiv」などの記法を選択することが可能です。
iOS版の「TATEditor」ではPC版より機能は少ないですが最低限の機能は備わっていて、実際にiPhoneやiPadで手軽に執筆活動をしたい場合や小説投稿サイトへ投稿する小説をローカルで執筆したい場合にもとても便利です。
またUnicode以外のテキストにも対応しているので、文字コードを自動判別して表示することができ、異なる文字コードで作成したものを読み込んだ場合も文字化けの心配なく安心して利用できます。
さらにPDF出力はメニューから「PDFを作成」をタップするだけで可能なので、iPhoneやiPadだけで執筆することから入稿データの作成まで対応できる点はメリットとしてとても大きいでしょう。