スマホ向けウォレットアプリ「Kyash」は10月1日から「Kyashポイント」の提供を開始します。100円につき最大で1ポイントの「Kyashポイント」が貯まるようになります。これに伴って従来提供していた「2%キャッシュバック」は9月末をもって終了します。
スマホ向けウォレットアプリ「Kyash(キャッシュ)」は10月1日から新たなインセンティブプログラム「Kyashポイント」の提供を開始します。
「Kyashポイント」はKyashで支払いを行うことで貯まるポイントで、100円につき1ポイントが付与され1ポイントからKyash残高へチャージが行えます。これに伴って従来提供していた「2%キャッシュバック」を9月30日をもって終了します。
Kyashとは株式会社Kyash(キャッシュ)が運営する送金アプリで、チャージ式のプリペイドサービスです。Kyashもまた使い方がシンプルで、銀行やクレジットカードからKyashアプリに入金すると手数料なしでスマホから送金することができます。
Kyashには「リアルカード」と「バーチャルカード」があり、リアルカードはKyashの残高をVisa加盟店やオンラインで利用できます。
バーチャルカードはオンライン専用のVisaカードで、メールアドレスと携帯電話番号だけでアプリから1分で発行できすぐに使えるという特徴があります。
「Kyashポイント」による還元は、リアルカードとバーチャルカードで還元率が異なっていて、リアルカードは100円につき1ポイントをリアルタイムに付与し、還元率1%となっています。バーチャルカードの還元率は0.5%です。
リアルカードは、オンライン決済と実店舗決済がポイント対象で、バーチャルカードはオンライン決済のみがポイント対象となります。いずれもQUICPayによる決済はポイントの対象外です。
リアルカード | バーチャルカード | |
対象取引 | オンライン決済または実店舗決済 | オンライン決済 |
対象外取引 | QUICPayによる決済 その他一部の取引 |
QUICPayによる決済 その他一部の取引 |
還元率 | 決済金額の1.0%(小数点未満切り捨て) | 決済金額の0.5%(小数点未満切り捨て) |
10月1日から「キャッシュレス・消費者還元事業」がスタートします。「キャッシュレス・消費者還元事業」とは店舗でキャッシュレス決済すると最大5%がポイント還元されるという国の制度です。
Kyashではリアルカードの有効状態に関係なく、「キャッシュレス・消費者還元事業」のポイント還元対象になります。
対象期間中にこの施策の対象加盟店で利用すると、通常のKyashポイントに加えてさらに原則5%、または一部店舗で2%の消費者還元ポイントが上乗せされます。 これはQUICPayによる決済も対象となります。
これに伴って、Kyashが18年6月から提供してきた、決済金額の2%をウォレットアプリの残高にキャッシュバックするプログラムは9月30日で終了することになります。
Kyashはこのプログラムを終了する理由について、「キャッシュバックは決済の翌月末付与だったが、ポイントは決済確定時にリアルタイムで付与する仕組みとなっていて、1%分のコストでリアルタイム性を重視することを選んだ」とコメントしています。
Kyashによると、事前のアンケートでもリアルタイムにポイントを付与してほしいという声が大きかったことを理由に挙げています。