LINEが、デジタルチラシサービス「LINEチラシ」の先行販売を開始したことを発表しました。ユーザーの興味関心・生活エリア・タイミングに合わせて、「LINE」を通じて配信される3種類のデジタルチラシ「LINE チラシ」についてご紹介します。
東京都新宿区に本社を置くLINE株式会社は、コミュニケーションアプリ「LINE」を活用した、スマートフォンに最適化したデジタルチラシサービス「LINEチラシ」の先行販売を開始しました。
3種類のデジタルチラシ「LINE チラシ」については、ユーザーの興味や関心、生活エリア・タイミングに合わせて、「LINE」を通じて配信となります。
各社が発行する新聞の発行部数については、2018年では1世帯あたり0.70部まで減少しており、新聞購読率についても20代で約7%となっていて、若年層を中心に、新聞離れが浮き彫りとなっています。
現在の状況として、従来利用されていた紙媒体での広告については、小売企業にとって、広告媒体としての新聞折込チラシのリーチ力は弱まりつつあります。
「LINEチラシ」は、これまでオフラインでの配布が中心だったチラシやダイレクトメールを、ユーザーの興味や生活エリアに合わせて、パーソナライズされた状態で「LINE」を通じて配信をおこなスマートフォンに最適化したデジタルチラシサービスです。
LINEチラシは、「ADフォーマット」・「メディアフォーマット」・「メッセージフォーマット」という3種類のフォーマットが提供され、広告主はチラシ配信のターゲットや目的に応じてフォーマットを選択することが可能とされています。
「LINEチラシ」の〈 ADフォーマット〉は、商圏エリアターゲティングによる広告配信が可能なフォーマットとなっています。
〈ADフォーマット〉では、「LINEタイムライン」ユーザーを対象に、市町村レベルでのエリアターゲティング配信が可能とされており、デジタルチラシの自動生成や配信も行うということです。
なお、「LINEチラシ」の〈 ADフォーマット〉については一部代理店限定で先行販売を開始し、オープン販売開始は11月を予定しています。
「LINEチラシ 」の〈メディアフォーマット〉では、ユーザー属性や利用状況に応じて、ユーザーごとに最適化された商品情報を配信できるフォーマットとなっています。
〈メディアフォーマット〉では、「LINEウォレット」や「チラシメディア」上に、LINEユーザーごとにパーソナライズされた状態で近隣店舗の商品情報や、ユーザーによる閲覧履歴・店舗登録・お気に入り商品の登録などをもとにしたレコメンドが掲載されます。
「LINEチラシ」の〈 メッセージフォーマット〉は、商圏エリア内のロイヤル顧客に対し、「LINE公式アカウント」を通じたプッシュ通知によるお知らせが可能なフォーマットとなっています。
「LINEチラシ」の〈 メッセージフォーマット〉では、LINEのプッシュ通知によるセール通知などにより、リピーター獲得や店舗へのロイヤリティ醸成を促進する効果があるとされています。
なお、「LINEチラシ」の〈 メッセージフォーマット〉は大日本印刷を販売パートナーとして先行販売されます。
流通・小売をはじめとする企業各社への「LINEチラシ メディアフォーマット」の先行販売を開始し、同製品向けの入稿システムを企業各社に提供していくとしています。
LINEでは、2019年3月に株式会社ダイエーと共同で「LINE」と位置情報を活用した店外集客施策の実証実験を行い、「LINE」上でのデジタルチラシの活用方法を検証を行ってきました。
デジタルチラシの活用方法の検証を行い、今回、スマートフォンに最適化したデジタルチラシサービス「LINEチラシ」として、先行販売を開始することとなります。
LINEでは、今後も様々なメニュー提供やプラットフォームの改善を継続的に実現することで、企業とユーザーの双方にとって価値のある情報接点を提供し、コミュニケーションインフラとして多様な活用の可能性を広げていきたいとしています。