iOS 13の新機能「Find My」のおかげで「紛失したiPadを探すことができた」というユーザーの投稿が海外の掲示板サイトで話題となっています。iOS 13の新機能「Find My」では、Wi-Fiや通信回線に繋がっていないデバイスも探すことが可能です。
Appleの開発者会議WWDC19で発表された、iOS 13の新機能「Find My」のおかげで、「紛失したiPadを見つけることができた」というユーザーの投稿が海外の掲示板サイトで話題となっています。
「友達を探す」と「iPhoneを探す」などを統合したiOS 13の新機能「Find My」は次期iOSなどに実装が予定されていますが、この機能を使ったベータテスターにおいて早くも紛失したiPadを見つけ、活躍したようです。
iOS 13では、iPhoneなどのApple製品を紛失した場合、他の製品との暗号化通信によって探し出すことができる新機能「探す」(英語版ではFind My)が利用可能となります。
海外掲示板Redditユーザー「robby_c137」氏の投稿によると、世界有数の旅客数を誇る米ロサンゼルス国際空港で、Wi-FiモデルのiPadを紛失したと言います。「探す」機能のことをすっかり忘れていて、iPadは見つからないだろうと諦めていたようです。
しかし翌朝目覚めると、「robby_c137」氏のiPadが「ロサンゼルス空港で他のデバイスから検知された」との通知が2件届いているのに気付きます。空港に向かい空港職員の助けを借りて無事にiPadを探すことができたそうです。
この投稿で注目すべきポイントは「SIM内蔵ではないiPadも発見された」こと、そして「特にFind Myを操作しなくても通知があった」という点です。もともとWWDC19では「Wi-Fiや通信回線に繋がっていないMacを探せること」が強調されていました。
今回の投稿によって、「別のApple製品ユーザーのデバイスが近くにある場合は、紛失デバイスのBluetoothビーコンを検出してその位置を報告することができる」ということが分かるでしょう。
つまりBluetooth搭載のApple製品であれば、「Find My」機能で検出可能ということになります。
iOS 13の新機能「Find My」の仕組みは、まず紛失したデバイスがBluetoothビーコンをブロードキャストしてそれを近くのApple製品が受信します。その位置データをサーバーにアップロードすることで、持ち主に知らされるという流れとなります。
なおこのビーコンに含まれる「公開鍵」によって位置データも暗号化され、復号できる秘密鍵は同じユーザーが所有する別のApple製デバイスのみが持つため持ち主のプライバシーも守られる仕組みです。
新機能「Find My」を利用するには少なくとも2つの「互いに秘密鍵を持ち合う」Apple製品を所有している必要があります。
WWDC19でのAppleの発表ではそれ以上の詳細は不明でしたが、「robby_c137氏」自体が「Find My」機能そのものを忘れていたことから、ユーザー側が特に意識して機能を設定する必要はないことが推測されます。
つまり特に別のオプションを買い足す必要もなく、Wi-Fiや通信回線に繋がっていないオフラインデバイスであっても、Bluetoothが内蔵されていれば探すことが可能というのはとても心強いです。
Apple製品を2台以上持てば紛失したデバイスを探すことができる点はとても有り難いことで、今後もユーザーの中で大活躍するでしょう。