Googleのペアレンタルコントロールソフト「Family Link」がアップデートされ、「アプリ毎の時間制限」と「ボーナスタイム」機能が追加されました。「Family Link」に追加された新たな機能で、アプリ毎にスクリーンタイムを時間制限が可能となります。
米現地時間9月18日、Googleのペアレンタルコントロールソフト「Family Link」がアップデートされ、「アプリ毎の時間制限」と「ボーナスタイム」機能が追加されました。
「Family Link」とは13歳未満の子供向けのGoogleアカウントを作成して、そのアカウントでのAndroidの利用を保護者が制限できるものです。
「Family Link」に追加された新たな機能は、保護者がデバイスそのものではなくアプリ毎にスクリーンタイムを制限したり、必要に応じてスクリーンタイムを前よりも容易に延長したりできる機能となります。
これらの機能は今春のデベロッパーカンファレンス「Google I/O」で発表され、「Family Link」がもっと完全なペアレンタルコントロールとスクリーンタイムの管理のツールとなったと言えます。
AppleやGoogleは長年ユーザーのアプリ中毒促進に手を貸してきましたが、近年このアプリ中毒激化対して問題視するようになり、スクリーンタイムの管理がユーザーの健康と幸せに繋がるという考え方が生まれています。
「Family Link」というシステムはAndroid 10以上でデフォルトで組み込まれるうになりました。Androidのそれ以前のバージョンの場合は、単独のアプリとしてGoogle Play Storeからダウンロードし利用できます。
「Family Link」はこれまで、デバイスの「ベッドタイム」を設定したりアプリ毎のアクティビティを調べたり、1日の制限時間を設けたり、デバイスの位置を地図上で見てFamily Linkからベルを鳴らしたりする機能はありました。
一方で子供のスクリーンタイムをもっと細かく定義する方法に関してはあまり機能がありませんでした。最近は教育的なアプリも沢山あり、Kindleでの読書もあります。逆にTikTokやYouTubeやモバイルゲームなどは気になるところです。
今回のアップデートにより「Family Link」はアプリ毎の時間制限となり、個々のアプリの使ってもいい時間を指定することが可能になります。ゲームの利用は制限しつつ、教育コンテンツのみ利用時間を長めにとることが可能になります。
さらに今回のアップデートからは「ボーナスタイム」を指定することができます。この「ボーナスタイム」とは1日当たりの利用時間制限やおやすみ時間のスケジュールを変更することなく、その日の利用時間を一時的に増やせる機能です。
例えば子供が何かをやってる途中にスクリーンタイムが時間切れになりそうで、あと数分欲しいという場合に、スクリーンタイムの設定を変更しなくても時間を延ばせるわけです。
スクリーンタイムの時間切れは「あと15分、5分、1分」と警告が鳴るシステムなので、子供はそれを聞いて保護者に延長を頼めば良いでしょう。
この機能では「この動画を観終わるまで」「この試合が終わるまで」という子供からのリクエストにも柔軟に対応できそうです。
これらの機能を利用するには、子供の端末がAndroid 7.0(Nougat)以降である必要があります。また保護者の端末がAndroid 10では、「Family Link」の機能は設定内の「Digital Wellberingと保護者による使用制限」に統合されています。