iPad向けの「iPadOS」と「iOS 13.1」は9月25日にリリースすることが「iPadOS」の公式ページで明らかになりました。これは当初予定していた10月1日から一週間前倒しの9月25日となり、「iOS 13.1」では複数の機能が追加されます。
Appleは9月20日、iPhone11シリーズの発売に合わせてiOS13を公開しました。そして9月25日iPhone向けの最新システムソフトウェア「iOS 13.1」を配信し、これは5日後のマイナーアップデートとなります。
さらにiPad向けの「iPadOS」の配信日を当初予定していた10月1日から一週間前倒しして、9月25日にリリースすることを「iPadOS」の公式ページ上で明らかにしました。
アップデートによる主な変更点はiPhone 11シリーズ向けにAirDropの機能強化と多数のバグの修正となります。
「マップ」アプリでのETA共有(友人と到着予定時刻や位置情報を共有できる機能)やSiriショートカット機能の強化など、iOS 13にはなかった新機能がいくつか追加されました。
これらの機能はiOS 13ベータ版のテスト中に存在しながらも、iOS 13から削除されていたものがアップデートで復活したかたちとなります。
またiPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Max向けには「突然のシャットダウンを防止するパフォーマンス管理機能」が追加されました。
さらに多数のバグ修正やその他の改善が行われ、「iOS 13.1」へのアップデートによってさらにパフォーマンスと安定性の向上が見込まれています。
「iPadOS」はiOSから独立してiPadに最適化されたホーム画面などを搭載するOSです。
サポートされるiPadはiPad Air 2/mini 4以降のモデルです。iOS 12に比べると、1GBメモリモデルが切り捨てられ「iPad Air(初代)」や「iPad mini 2/3」がサポートされなくなっています。
iPad独自の機能としては、アプリのミニウィンドウをオーバーレイ表示する「Slide Over」と2つのアプリを左右に同時表示する「Split View」のマルチタスク機能が強化されています。
「Slide Over」のアプリ切り替えが左右スワイプやスイッチャから行なえ、さらに「Split View」では同じアプリを2つ開き別々の書類を編集することが可能になります。
ホーム画面自体もアップデートされ、ホーム画面の左側にウィジェットを表示できるようになった他、ホーム画面に表示できるアイコン数も増えています。
10月に登場する次期macOS Catalinaと連携し、無線・有線接続でiPadをMacのサブディスプレイのように使える「Sidecar」という新機能も追加されています。
この機能はMac側のアプリが新機能に対応していれば、iPad側ではiPadアプリのように扱うことが可能になりApple Pencilを利用することもできます。
なお「Sidecar」の機能はmacOS Catalinaと組み合わせる必要があるので、予定を一週間前倒しした9月25日から早速使えるというわけではない点は注意しておきましょう。