インターネットアーカイブはWebブラウザ上でエミュレータにより再現した2500本以上のMS-DOSゲームを無料で公開しています。インターネットアーカイブのエミュレータにより再現した2500本以上のMS-DOSゲームをWebブラウザ上の公開についてご紹介します。
インターネットやマルチメディアの資料を収集・保存して公開する団体インターネットアーカイブが、エミュレータにより再現した2500本以上のMS-DOSゲームを一挙に2500本以上も追加したと発表しました。
インターネットアーカイブでは、エミュレータにより再現を行う取り組みについて、2015年の最初の発表以来、継続して行ってきましたが、今回が最大のアップデートになると述べられています。
追加された2500本以上のMS-DOSゲームは、いずれもWebブラウザ上でエミュレータにより再現されており、数々のゲームが面倒なセットアップの必要がなく、無料にて公開されています。
今回の2500本以上のMS-DOSゲームの追加について、インターネットアーカイブの学芸員であるジェイソン・スコット氏は、eXoDOSと呼ばれるプロジェクトによって可能になったもので「これまでで最大のアップデート」と評価しています。
「eXoDOSプロジェクト」は、MS-DOS向けのゲームを収集するファンの間で長年にわたって進められてきたエミュレーションプロジェクトとなっています。
「eXoDOSプロジェクト」とは、長年にわたりDOSゲームを収集しつつ、現代のマシンで簡単にプレイできるようにすることを目的とした活動です。
「eXoDOSプロジェクト」は、「現代のシステムでも簡単にMS-DOS向けのゲームが遊べるようにする」という目的で開発が進められています。
範囲は初期IBM-PCの単純なゲームから、最近MS-DOS環境で開発されたインディーゲームまでと大変幅広くなっています。
インターネットアーカイブの学芸員であるジェイソン・スコット氏は、ブログにて、これらMS-DOSゲームの大量追加が「eXoDOSプロジェクト」の成果だと説明しています。
無料で利用可能となっている追加された2500本以上のMS-DOSゲームをブラウザ上でゲームを遊ぶ方法についてみていきましょう。
2500本以上のMS-DOSゲームをブラウザ上でゲームを遊ぶ方法ですが、まず、ブラウザ上で遊びたいタイトルをクリックします。
サムネイルの上に表示されている電源スイッチのアイコンをクリックすると、データのダウンロードが始まり、エミュレーションがスタートします。
今回、追加されたゲームには、MS-DOSとはいえ、PC-9801シリーズではなく、海外で主流だったPC/AT互換機用のゲームを集めた顔ぶれとなっています。
なじみあるタイトルは少ないと感じるユーザーもいるかもしれませんが、名作アクション・シューティング『テグザー』の続編の『ファイアーホーク』も用意されています。
追加されたゲームについては、そのほかにも、3Dホラーゲームの元祖といえる『Alone in the Dark』も展開されており、無料で遊ぶことができます。
『Alone in the Dark』では、私立探偵が不審な自殺を調査するため狂気と呪いに満ちた屋敷に潜入し、ネズミやゾンビ、ワームと戦いつつパズルを解いて脱出するという展開になっています。
『Alone in the Dark』は、現在の「バイオハザード」などに大きな影響を与えたといわれているゲームです。
インターネットアーカイブは、家庭用コンピュータゲーム創世記からの重要なソフトウェアを集めた「Historical Software Collection」を公開しています。
また、インターネットアーカイブは、ハードウェアが保存しにくい電子ゲームもデジタル的にアーカイブする取り組みを行っています。
個人コレクションのゲームは媒体の経年劣化等により遊べなくなるものも多くなっていますが、インターネットアーカイブの活動を通じて未来の人類に、古き良き遊びの文化が受け継がれていくことになるのかもしれません。