Dropbox Japanは、11月5日最大100GBのファイルを送ることができるファイル転送サービス「Dropbox Transfer」の正式リリースを発表しました。ファイル最大100GBが転送可能な「Dropbox Transfer」についてご紹介します。
11月5日、Dropbox Japanが、一度にファイル最大100GBが転送可能なファイル転送サービス「Dropbox Transfer」を正式リリースしたことを発表しました。
正式リリースされた「Dropbox Transfer」は、7月にプライベートベータ版が公開されていたものです。
これまでもDropbox上のファイルを共有する機能はありましたが、送信側もしくは受信側でファイルに変更を加えるとそれが同期され、ファイルを削除してしまうとアクセスできなくなってしまうのが現状でした。
従来の機能では、チームで共同編集を行う場合には便利でしたが、他のユーザーにファイルを送る目的で利用するには使いにくいという声が多くありました。
正式リリースされた「Dropbox Transfer」は、共同作業のためにファイルを共有する用途ではなく、完成したファイルをクライアントや社外に一方的に送るといったニーズに応える目的があるとされています。
正式リリースされた「Dropbox Transfer」は、ギガファイル便など、他のファイル転送サービスと同様に利用することが可能となっており、受信側にアカウントがなくても利用できます。
「Dropbox Transfer」で転送されるファイルはDropbox上になくても転送することができるほか、Dropbox上にあるものでもコピーが送信されるので、送信後に元のファイルを削除しても転送データには問題なく利用できます。
「Dropbox Transfer」は、受信側にDropboxのアカウントは不要で利用できるのが大きな特徴となっています。
「Dropbox Transfer」で送信したファイルは7日後に自動で期限切れとなり削除されるようになっていますが、100GBまで送信できる最上位プランでは、期限切れ設定が7日のほか、30日、60日、90日の設定も行うことが可能となっています。
このほかにも、「Dropbox Transfer」の上位プランでは、受信側が転送リンクにアクセスした際に表示される背景やロゴの変更についても行うことができます。
「Dropbox Transfer」で転送できるファイルサイズの上限については個人向けと法人向けでそれぞれ「Dropbox Transfer」で転送できるファイルサイズの上限が設定されています。
個人向けだと無料プランのBasicが100MB、月額1200円のPlusが2GB、月額2000円のProfessionalが100GBとなっています。
また、法人向けでの上限サイズは月額1250円のBusiness Standardだと2GB、月額2000円のBusiness Advancedと最上位有料プランのBusiness Enterpriseだと100GBです。
なお、Professional、Business Advanced、Business Enterpriseのプランではファイル転送の有効期限とダウンロードパスワードを設定することが可能になります。
ファイル転送サービスの「Dropbox」について、正式リリースまでの経緯をみてみると、7月に「Dropbox Transfer」のβ版が公開となっており、利用希望者を募り、試験提供を行っていました。
「Dropbox Transfer」のβ版については、Dropbox.com上でしか利用することができませんでしたが、正式版「Dropbox Transfer」ではDropboxデスクトップアプリやiOSアプリからも使えるようにするなど、便利な機能が追加となっています。
正式リリースとなった「Dropbox Transfer」では、メールでは遅れない大容量な資料を送付することができます。
このため、各社のファイル転送サービスはビジネスでも多く利用されており、クラウドストレージであるDropboxからその機能が利用可能になるのは、今後も便利な活用ができることが期待されています。