2019年11月25日更新
【PCゲームバンドル】Humble Monthlyのサービス改定に賛否!
PCゲームバンドルの月額サービス「Humble Monthly」は「Humble Choice」へとサービス改定を実施します。「Humble Monthly」のサービス改定については賛否がありますが、そのプラン内容について解説します。
目次
PCゲームバンドル「Humble Monthly」サービス改定
PCゲームバンドル販売サイト「Humble Bundle」は、月額サービス「Humble Monthly」について今回「Humble Choice」と名前を変えサービス改定を実施することを発表しました。新サービス「Humble Choice」は12月6日から提供が開始されます。
「Humble Choice」は月額制のサブスクリプションサービスという点は変わりませんが、これまでと違いプランが3つに分かれ、さらにサービス改定時に「Humble Monthly」に加入していた人に対しては特別プランが用意されています。
今回は賛否あるPCゲームバンドル「Humble Monthly」のサービス改定や「Humble Choice」のプランの内容、そしてユーザーの評価などについて詳しく解説します。
「Humble Choice」とは
「Humble Monthly」とは、いわゆる「PCゲームの定期お届け便」のようなサービスで、毎月12ドルで幅広い種類のタイトルのPCゲームを何本か提供されるサブスクリプションサービスです。
2019年11月には、「Call of Duty: WWII」や「Crash Bandicoot N. Sane Trilogy」など8タイトル(定価で229ドル相当のゲームタイトル)が、12ドルの月額料金で提供されています。
「Humble Monthly」からの大きなサービス改定内容とは、「Humble Monthly」では公開日になるまで受け取れるゲームタイトルが分かりませんでしたが、「Humble Choice」では全タイトルが事前に公開となる点です。
「Humble Monthly」では収録されるゲームのうち1~3タイトルのみが公開されている状態で購入する必要がありました。「Humble Choice」では全てのゲームを確認した上で購入するか選択可能となります。
その代わりに「Humble Choice」ではプランによって入手できるゲーム数が変わり、プランによって利用できるサービスも変わります。
「Humble Choice」のプランの内容とは?
サービス改定された「Humble Choice」プランは、「LITE」「BASIC」「PREMIUM」「CLASSIC」の4プランです。これまでと同じ契約内容の「CLASSIC」に加えて3プランが新たに登場します。
「Humble Monthly」を購読中の人は自動的に「CLASSIC」プランへと移行する仕組みとなっています。どのプランも年額一括払いなら年間で1ヶ月分お得になります。
「CLASSIC」プランは現在選択している1・3・6・12ヶ月プランにそのまま移行します。
大きく改定されている点は提供される全てのタイトルが提供前に発表される点と、毎月最大10タイトルの内からプランに応じた数のゲームを自由に選べるようになる点です。ではサービス改定後のそれぞれのプラン内容を見ていきましょう。
月額・年額・選べるゲーム数
それぞれのプランの月額・年額料金、選べるゲーム数は以下の一覧のようになっています。
プラン | LITE | BASIC | PREMIUM | CLASSIC |
月額 | 4.99ドル | 14.99ドル | 19.99ドル | 12ドル |
年額 | 44.99ドル | 134.99ドル | 179.99ドル | 132ドル |
選べるゲーム数 | 0 | 3 | 9 | 10 |
まず対象ゲームのDRMフリー版をプレイし放題になる「Humble Trove」はどのプランでも利用できます。「LITE」のプラン内容とはHumbleストアでの10%割引があります。またHumbleオリジナルゲームへのアクセスに制限があります。
「BASIC」とは「LITE」の内容加えて、ゲーム3本を選択する権利とHumbleオリジナルゲームへのアクセスが無制限になるコースです。「PREMIUM」とは、9本のゲームが選択可能になり、 Humbleストア割引が20%になります。
「CLASSIC」はサービス改定時に「Humble Monthly」に加入していたユーザーだけが加入できるコースで、上記のプランの内容に加えて10本のゲームを受け取ることができます。
ただ一度「CLASSIC」コースを停止すると再度サービスを受けることはできません。「CLASSIC」コースが一番お得なので、今後もサービスを受けたい場合は12月頭までに「Humble Monthly」への加入すると良いでしょう。
「Humble Monthly」のサービス改定には賛否
「Humble Choice」は2019年内のスタートを予定していますが、このサービス改定に関しては賛否があり掲示板などで批判意見が集中しています。
また「Humble Monthly」のサービス改定を告知するYouTubeの動画では、11月22日現在245の好評価に対して低評価は1575と圧倒しています。
このサービスの賛否の内容としては、「Humble Choice」ではサービスの内容にほとんど変更がないにも関わらず、「CLASSIC」コースの下位プランでありながら価格は高い「PREMIUM」コースの存在は疑問視されています。
また一度「CLASSIC」コースを停止するとサービスを再度受けることが不可能な点を「囲い込みである」「排他的だ」「購読者を人質にとるようなサービス」と批判的に思うユーザーが多いです。
ただ、この点に関してはサービスを停止しなくても月ごとの停止・再開を切り替えることは可能なようです。
また実際に今回のサービス改定に関する賛否内容としては「CLASSIC」コース以外のサービスは割高になります。今まで「Humble Monthly」を利用したことがある人から見ると「CLASSIC」以外はお得に感じないようなプラン内容と言えます。
サービス改定内容を考えてみると、既存ユーザーの囲い込みと「CLASSIC」コースへの駆け込み需要を想定した内容で、新規ユーザーの獲得は難しいかもしれません。
実際「BASIC」コースに比べて「CLASSIC」コースの方が2ドル以上安い以上、「CLASSIC」コースへの駆け込み期間が過ぎた後に新規ユーザーを獲得するのは困難なように見えます。
「Humble Choice」はユーザーが納得するようなゲームを提供できるかが重要
これまでPCゲームのプレイや購入は「Steam」が一強だったこともあり、「Steam」ゲームを中心に販売するPCゲームバンドル販売サイト「Humble Bundle」が流行しましたが、今では独自のプラットフォームのストアで販売する動きも増えています。
現在ではPCゲームの販売方法が多様化したことや目玉タイトルを毎月格安で提供するという点の難しさもあってか、「他のサービスで購入した方がいい」「提供されるゲームの質が落ちたように感じる」というユーザーのコメントが多いです。
その一方で、PCゲームバンドル「Humble Choice」では「CLASSIC」コースなら比較的割安で多くのゲームを入手できることは変わりがないこと、また、月ごとに全てのゲームが公開されることを評価するユーザーも存在します。
今回のPCゲームバンドル「Humble Monthly」サービス改定については、受け取れるゲームのタイトルによって評価されることになるでしょう。
サービス改定後ユーザーが納得するようなゲームを提供できるかどうかが「Humble Choice」のサービス継続にとって重要になってくると言えます。