2020年03月17日更新
【ドコモ/セブン&アイ】ムスリム/ヴィーガン向け「食品判定」アプリの実証実験!
ドコモ、セブン&アイ、フードダイバーシティは、都内の「イトーヨーカドー」の6店舗でムスリム・ヴィーガン(完全菜食主義者)向けの「食品判定アプリ」の実証実験を開始しました。「食品判定」アプリを利用すればムスリム・ヴィーガン向けの食品を確認することができます。
目次
ドコモやセブン&アイ、ムスリム・ヴィーガン向け「食品判定システム」実証実験開始
「セブン&アイ・ホールディングス」「NTTドコモ」「フードダイバーシティ」は、2020年3月16日から5月31日の期間、東京都内の「イトーヨーカドー」の6店舗においてムスリム・ヴィーガン向けの「食品判定システム」の実証実験を開始しました。
イスラム教徒である「ムスリム」や完全菜食主義者である「ヴィーガン」の人たちには、食事に関してそれぞれ規制があります。
ムスリム・ヴィーガン向けの「食品判定システム」を利用すれば、ムスリムやヴィーガンの人が口にしても問題ない食品であるかの判定が可能で、特に外国人のムスリムやヴィーガンの人たちは日本でも安心して買い物ができるでしょう。
ムスリム・ヴィーガン向け「食品判定システム」実証実験の概要
ムスリム・ヴィーガン向け「食品判定システム」の概要とは、フードダイバーシティが提供するムスリム・ベジタリアン向け食事アプリ「HALAL GOURMET JAPAN」内で利用できます。
このアプリはユーザーの条件に合った飲食店を探すことができ、特にムスリム向けレストランは800件以上掲載され、ベジタリアン向けの飲食店も検索することが可能です。
主な機能の概要としては、「レストラン検索」「地図から検索」「ピクトグラム検索」「カテゴリ検索」「都道府県から検索」「店名から検索」が搭載されていて、ムスリムやベジタリアンの人たちの大きな手助けとなっています。
ムスリム・ヴィーガン向け「食品判定システム」実証実験の概要としては、2020年3月16日から5月31日の期間、「フードダイバーシティ」のアプリ「HALAL GOURMET JAPAN」を利用して行います。
対象店舗は東京都内のイトーヨーカドー6店舗(大森店・大井町店・アリオ北砂店・曳舟店・食品館三ノ輪店・食品館新宿富久店)です。アプリの利用料金は実験期間中無料となります。対応端末はAndroid 4以上、iOS 8以上です。
判定対象商品の内容はセブン&アイの「セブンプレミアム」の食品約2900アイテムとなっています。
ムスリム・ヴィーガン向け「食品判定システム」開発の流れ
昨今、日本ではイスラム教徒である「ムスリム」の多い東南アジアからの旅行者が増加傾向にあります。また、飲食店において完全菜食主義のヴィーガン対応を求める人たちも増えています。
食事に関する規制を持つ人たちが日本で食品を購入する場合、翻訳アプリを利用してその食品が口にできるものかどうかを調べることはとても困難なことでしょう。
このような問題を解決するために、「ドコモ」と「フードダイバーシティ」はムスリム・ヴィーガン向け「食品判定システム」を開発し、トライアルで提供を行ってきました。
今回「食品判定システム」にセブン&アイが提携し、セブンプレミアム商品の原材料やパッケージなどのデータ連携を行い、初めて流通小売企業と直接連携した実店舗での実証実験を期間限定で行います。
「食品判定システム」の内容
「食品判定システム」の利用方法は、ユーザーが専用アプリを使って対象店舗内の商品棚をスマートフォンで撮影します。するとアプリにムスリムやヴィーガンが食べてもいいものか、食品の材料など詳しい内容を表示してくれます。
「食品判定システム」の内容としては、誰が見ても分かりやすいように判定結果によって以下のように色分けした枠が表示されるシステムとなっています。
ムスリム向けアイテム | ピンク色 |
ヴィーガン向けアイテム | 黄色 |
ムスリム向け、かつヴィーガン向けのアイテム | 水色 |
ムスリム、ヴィーガンが口にできないと思われるアイテム | 黒色・灰色 |
未登録、または認識ができないアイテム | 白色 |