2020年05月16日更新
Chromeのリソース消費が激しい「重い」広告をブロック!8月から!
GoogleのChromeのリソース消費が激しい「重い」広告を8月から安定版でブロックすると発表がありました。Chromeのリソース消費が激しい「重い」広告のブロックの基準やリソースの詳細からバッテリーに与える広告の影響について説明します。
目次
「Chrome」が過剰に「重い」広告をブロックする機能を8月から開始
Googleは5月14日に、広告ネットワークのごく一部に、デバイスのリソースを激しく消費する広告があることを分析し、広告が利用できるリソースに制限を設けて、境目を超えたものについてはブロックする方針を発表しました。
今後、Google社は、数ヶ月間のブロック機能のテストを実施して、8月に安定版に追加して提供をするとことを計画しています。
この広告をブロックするGoogle社の仕組みは「Heavy Ad Intervention」と言われており、8月に安定版がリリースされるのをChromeの利用ユーザーは待ちわびています。
「重い」広告はスマホのバッテリー寿命にも悪影響を与える
また、プログラムに何か欠けている部分があったり、ネットワークの使用に最適化されていなかったり、あるいは裏で暗号通貨をマイニングしていたりすることもあるリソース消費が激しい広告は、ネットワークのデータ通信量を増やします。
さらには、デバイスのバッテリー寿命にも悪影響を与えるとのこともあります。重い広告はバッテリーを急激に消費し、既に負荷の高いネットワークを飽和させ、通信料を消費しますので、広告が利用できるリソースに制限を設けるようにすると計画しています。
この制限を超える広告はアンロードして、広告枠にはエラーが表示される仕組みになると言われています。
広告が利用できるリソースの詳細
広告が利用できるリソースの詳細では、制限を4MBのデータ使用、任意の30秒間でCPU使用時間が15秒、またはCPUの合計使用時間が60秒に設定されています。
現時点で、これを超える広告は0.3%ほどと確認されていますが、これらの広告により、広告が使用するネットワークデータの27%、CPU使用量の28%を占めているデータがでています。
ChromeはBetter Ads Standardsを基準にしている
Chromeとしては、Better Ads Standardsを基準として、ユーザー体験を損ねたり、不快と感じるような広告のブロックを積極的に実行をしています。
今回のリソース消費が激しい広告のブロックにおいても、ユーザー体験を守るためという意味では一貫した対応になっています。
また、広告をブロックしてブラウジングを軽くするより、Chrome自体の軽量化を期待することがユーザーとしては求められているのが現状になっていますが、Google社がこうして安定版で広告をブロックすることを宣言しましたので一安心できます。
Googleが広告が「重い」広告の条件
Googleが広告が「重い」と定義している広告の条件
以下のいずれかの条件を満たす広告が「重い」広告 |
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※上記のいずれかの条件に当てはまる広告は、現在のページからアンロードされた上、エラーメッセージがChromeに表示される仕組みになっています。 |