2020年07月16日更新
【教育機関向け】Google Meetが未ログインユーザーのブロック機能を追加!
Googleは教育機関向け「Google Meet」に未ログインの匿名ユーザーをブロックする機能を追加したことを発表しました。未ログインユーザーのブロック機能を追加することで、教育機関におけるGoogle Meetのの利用を増やす目的です。
目次
教育機関向け「Google Meet」に未ログインユーザーブロック機能
米現地時間7月13日、Googleは教育機関向け「Google Meet」に未ログインの匿名ユーザーをブロックする機能を追加したことを発表しました。
この機能は「G Suite for Education」「G Suite Enterprise for Education」のユーザーが開催するミーティングを対象とした機能で、Googleアカウントに未ログインの匿名ユーザーはこれらのミーティングに参加することはできなくなります。
未ログインユーザーブロック機能はデフォルトで有効に
未ログインユーザーブロック機能は、「Google Meet」においてデフォルトで有効となり、即時リリース方式、計画的リリース方式を採用するドメインに対して最大15日かけてロールアウトされる予定です。
今後は、教育機関向けの「G Suite for Education」「G Suite Enterprise for Education」の開催ミーティングでは、匿名ユーザーは参加不可能となります。
もし未ログインの匿名ユーザーの参加も承認したい場合には、「G Suite」ヘルプに連絡してブロック機能設定を解除してもらう必要があります。
「Google Meet」機能追加の背景
新型コロナウイルス感染拡大により、テレワークやオンラインミーティングが導入され始めた頃、同じビデオ会議ツール「Zoom」においては「Zoom爆撃」という匿名参加者による悪意のある荒らし行為が問題となりました。
「Zoom」には「ワンクリック参加機能」があり、これは参加用URLをワンクリックするだけで会議に参加できるという機能です。ただこの機能が原因でZoom爆撃が起こっていました。
「Zoom」ではZoom爆撃対策として、「ワンクリック参加機能」を無効するなどの設定強化を行ってきましたが、「Google Meet」の機能追加も同様の問題に対応するのが目的です。
「Google Meet」の利用にあたっては、Googleアカウントの作成が必要になりますが、このGoogleアカウント登録は電話番号の登録などが必須ではなく、登録情報を偽装してアカウントを取得することが可能です。
そのため実際には「未ログインユーザーブロック機能」を追加することだけで、Zoom爆撃対策を完全に行うことはできませんが、未ログインユーザーが参加できないという措置は多少の効果が期待できそうです。
「Google Meet」プレミアム機能を無料提供でテレワーク支援
Googleは新型コロナウイルス感染の影響の中、「Google Meet」のプレミアム機能を期間限定で無料にするなど、テレワークやオンライン授業の支援を行っていました。
Googleはこれらの支援を通して「Google Meet」の教育機関における利用者が増加することを目的としています。
さらに今回の未ログイン匿名ユーザーブロック機能追加をすることで、ユーザーが安心してオンライン会議やオンライン授業に参加できることをアピールしています。
「Google Meet」では会議への参加承認や拒否、ミュート、削除などの制御機能を会議の主催者に付与などのセキュリティ機能が追加されていますが、今後もユーザーが安心して安全に利用できる対策の強化に取り組んでいくとしています。