2020年07月31日更新
【相鉄】LINEからの「予約トイレ」の実証実験!
相鉄ビルマネジメントは、「相鉄ジョイナス」でLINEで予約できるトイレ「QREA」の実証実験を行うことを発表しました。LINEの公式アカウントから予約すると、その予約者が利用するまでトイレがリモートで施錠される仕組みで、待ち時間なく利用が可能となります。
目次
「相鉄」LINEで予約できるトイレ「QREA」実証実験を行う
2020年7月29日、相鉄グループの相鉄ビルマネジメントは、横浜駅西口の商業施設「相鉄ジョイナス」においてLINEで予約できるトイレ「QREA(クリア)」の実証実験を行うことを発表しました。
LINEの公式アカウントから予約すると、その予約者が利用するまでトイレがリモートで施錠される仕組みで、待ち時間なく利用が可能となります。
新型コロナウイルスの感染防止のため、商業施設のトイレの混雑解消やトイレを待つ間密を避けることなどの効果を期待しています。ただ誰もが使えるとなると悪用されたりいたずらされる可能性もあります。
正式版ではトイレの予約サービスの有料化を検討していて、さらにスマホのGPSを利用して予約できるエリアを制限するなど開発を進めています。
「相鉄ジョイナス」での実証実験概要
LINEで予約できるトイレ「QREA」の実証実験の概要として、実施期間は7月30日から8月30日までとなっています。ただし「相鉄ジョイナス」の休館日8月18日(火)は除外されています。
実施する時間は14時から19時で、実証実験の期間中は無料で「QREA」を利用できます。実証実験の場所は「相鉄ジョイナス」地下2階のエレベーター前のトイレです。
予約制のトイレ「QREA」開発の背景
予約制トイレ「QREA」とは、佐賀県の「Duchamp」が開発したものです。「佐賀県やわらかBiz創出事業」として佐賀県が支援している製品で、主に過敏性腸症候群の人を対象として「誰も漏らさずに済む世界」をコンセプトに開発されました。
過敏性腸症候群の日本人は10人に1人と言われ、全国に1,200万人居るとされています。そのような人が混雑したトイレを待たずにスムーズに利用できるようにするためのものです。
予約制トイレ「QREA」では、トイレに向かう前に空き状況が分かりスムーズにトイレを利用できるため、過敏性腸症候群の人だけでなく前述したように新型コロナウイルスの感染拡大防止のための混雑解消にも効果的です。
予約制のトイレ「QREA」の利用の流れ
「QREA」の実証実験は、7月30日から8月30日までの期間「相鉄ジョイナス」地下2階エレベーター前にあるトイレの男女各1個室のみを対象としています。専用の鍵とLINE公式アカウントで、トイレの検索から予約までできます。
LINEの公式アカウントにはチャットBot「QREA Bot」を入れ、利用者がトイレを予約したいと伝えるとトイレの使用状況が表示され、空いていればその場で予約することができます。そしてトイレまでの行き方や周辺の写真なども表示されます。
予約が完了するとトイレはリモートで施錠され、利用者を待機する仕組みです。利用者は予約したトイレに到着したらLINE公式カウントから「QREA Bot」に表示されているボタンを押して鍵を開けることができます。
トイレを使用する際は内側から手動で施錠しましょう。また実証実験期間中でもトイレの予約がない場合は、通常通りにトイレを利用することができます。
また利用の予約をキャンセルしたり、予約から10分が経過したりすると自動でトイレの施錠が開く仕組みとなっています。