2021年03月09日更新
VCFファイルを開く方法をスマホ・PC別にくわしく解説!
Outlookや連絡帳などでエクスポートした電話帳ファイルの拡張子として利用されるVCFファイルをスマホやPCで開こうとする際、それぞれやり方が異なります。VCFファイルを開く方法をスマホの場合とPCの場合とそれぞれ解説していきます。
VCFファイルを開く方法~スマホ~
VCFファイルとは、vCardファイルと呼ばれるものの拡張子にあたります。電子名刺の拡張子であり、PCやスマホ内の電話帳のデータである名前や電話番号、メールアドレスなどの情報が格納されています。
VCFファイルは、機種変更をおこなう場合など電話帳データを移行する際に利用することが多いものです。まずはスマホでVCFファイルを開く方法について説明していきます。Androidスマホの場合とiPhoneの場合それぞれ見ていきましょう。
Android
まずはAndroidの場合です。Androidで利用している電話帳アプリによって操作は異なりますので、それぞれのアプリごとにその対象の場所を探しましょう。今回はGoogleのアプリの連絡帳を利用します。左上にあるメニューマーク(三)をタップしてください。
連絡帳アプリの「設定」をタップします。
VCFファイルを開きたい場合、連絡先の管理の項目にある「インポート」をタップしてください。
今回はVCFファイルを開くことになりますので、「.vcfファイル」を選択してください。
「OK」をタップしましょう。
Googleアカウントが複数ある場合、インポートした連絡先の保存先の選択画面が表示されます。任意のものを選択しましょう。なお、Androidスマホでインポートする場合エラーでできないことがありますので、その場合は後述するPCからおこないましょう。
インポートするVCFファイルを選択します。Googleドライブなどからの選択も可能です。インポートした連絡先は、Gmailなどで利用することが可能となります。
VCFファイルからインポートした連絡先をGmailで利用する場合は、Gmailのメニューを開いて「連絡帳」を開けばそこからGmailの宛先として利用することが可能です。
iPhone
iPhoneの場合、iCloudを利用してVCFファイルを開くことになりますが、Androidと異なりVCFファイルをiPhone内のデータからインポートすることができません。
iPhoneでVCFファイルを開こうとする場合は、正規アプリを利用する場合であれダウンロードした他者アプリを利用する場合であれPCを使う必要があります。
そのため、iPhoneにVCFファイルからインポートした電話帳データを追加したい場合は、後述するPCを使ってVCFファイルを開く方法を利用する必要があります。そちらで詳しいことを説明していますので、ここでの説明は割愛します。
なお、PCを所持していない人はVCFファイルをiPhoneで間接的に開くことができますが、所持していない場合、iPhoneのみでVCFファイルを開くことはできませんので、手でちまちま追加する方法を利用してください。
VCFファイルを開く方法~PC~
さて、ここからはPCでVCFファイルを開く方法を説明します。PCのOSとしてはWindowsとMacそれぞれありますが、基本的にWindowsであればGoogleの連絡先を、MacであればiCloudを利用すると良いでしょう。
なお、iPhoneへVCFファイルの連絡先データを同期したい場合はどちらの方法でも利用することが可能ですが、iCloudのほうがスムーズに利用することができます。
iPhoneの方でGoogleの連絡帳もしくはiCloudの連絡先との同期設定をONにしておけば間接的にVCFファイルを利用することが可能です。
Googleの連絡先を利用
Googleの連絡先を利用する場合、まずはGoogleのページを開いてください。下記リンク先からアクセスできます。
以前はGmailの画面から利用できましたが、Gmailから連絡帳が独立してからはGmailではなく連絡帳からおこなう必要があります。ログインしていない場合はGoogleアカウントへのログインをおこないましょう。
右上の、自身のGoogleアイコンの横に点が9つ並んでいるマークがあります。ここをクリックします。
Googleサービスの項目が表示されますので、「連絡先」を選択してください。
Googleの連絡先(コンタクト)が開きます。左側のメニューの中から「インポート」をクリックしましょう。
連絡先のインポートの画面が開きます。VCFファイルやCSVファイルからインポートすることが可能です。「ファイルを選択」をクリックしてください。
パソコン内やパソコンと接続している外部ストレージ(オンラインストレージも含む)の中からVCFファイルを選択します。
VCFファイルを選択したら「開く」をクリックしましょう。
「インポート」をクリックして。VCFファイルをインポートしてください。
インポートが完了すると上記のような画面が表示されます。連絡先の同期を行っている場合、PCとスマホ間で同様の連絡帳を利用することが可能となります。
iCloudを利用して開く
iPhoneにVCFファイルを入れる場合、基本的にはiCloudを利用することになります。まずはPCでiCloudを開きましょう。
Apple IDへのログインを求められた場合はログインをおこなってください。iCloudを開いたら連絡先を選択します。
連絡先画面が開いたら、左下にある歯車マークをクリックしてください。
「vCard」というのがVCFファイルを示しています。この中の「vCardを読み込む」をクリックしましょう。
パソコンの中にあるデータから、連絡先にインポートしたいVCFファイルを選択してください。
VCFファイルを開いたら、そのVCFファイルのインポートがおこなわれます。
なお、VCFファイルからインポートした連絡先の内容をiPhoneに同期設定することで、間接的にVCFファイルをiPhoneで開くことができます。iPhoneの設定で、iCloud内の連絡先を同期する設定になっているかどうか確認をおこないましょう。
その他の方法
なお、上記の方法以外にも、VCFファイルを開く方法はあります。それが海外版(英語版)のYahooを利用する方法と、Microsoft OfficeのOutlookを利用する方法です。
海外版のYahoo!を使用
海外版のYahoo!を利用すれば、VCFファイルのインポートをおこなうことができます。なお、Yahoo! JAPAN IDと外国版Yahoo!のIDは別のシステムですので、別途外国版Yahoo!のIDを取得する必要があります。
なお、海外版のYahoo!でVCFファイルを開こうとする場合、Yahoo!メールの連絡先の欄からおこないます。「import」からVCFファイルのインポートが可能です。
外国版Yahoo!を利用する機会がある/外国版Yahoo!のIDを持っている人はこの方法を利用することができますので、そこからVCFファイルの内容を確認しましょう。
Outlookのデスクトップアプリを使用
Microsoft OfficeのOutlookのデスクトップアプリからもVCFをインポートすることができます。Outlookを開き、「ファイル」を開いてください。
「開く/エクスポート」をクリックしましょう。
「インポート/エクスポート」をクリックしましょう。
「vCardファイル(.vcf)のインポート」でVCFファイルのインポートができます。ここをクリックしてください。
VCFファイルの項目を選択したら「次へ」をクリックしましょう。
エクスプローラーが開くため、パソコン内やパソコンと接続している外部ストレージ(オンラインストレージも含む)の中からインポートしたいVCFファイルを選択してください。
「開く」をクリックして、VCFファイルの選択を確定してください。
VCFファイルがインポートされたかどうかはその場では分からないため、「ホーム」タブの中の「アドレス帳」から確認します。
アドレス帳の中にVCFファイルからインポートしたデータがちゃんと入っていれば完了です。
最後に
VCFファイルは、連絡先のカードデータが保管されているファイルです。開くためには電話帳関係のソフトウェアを利用して、インポートをおこなう方法が主体となります。
VCFファイルは連絡先データのバックアップファイルとしても利用されるものですので、機種変更をおこなう際などの参考にしてみてください。