2021年09月23日更新
「オーディオサービスが応答していません」の修正方法【Windows10】
Windows10で「オーディオサービスが応答していません」というエラーでスピーカーから音が出なくなることがあります。この記事では、「オーディオサービスが応答していません」が起こる状況と、修正する方法について詳しく解説します。
「オーディオサービスが応答していません」の修正方法
Windows10から音が全くでなくなり「オーディオサービスが応答していません」とエラー
メッセージが表示されてしまうことがあります。Windows10で「オーディオサービスが応答していません」の状況と修正するにはどうしたらいいのか、詳しく解説します。
「オーディオサービスが応答していません」とはどんな状況?
Windows10で「オーディオサービスが応答していません」となるのはどのような状況なのでしょうか。
スピーカーアイコンに×のエラーマークが表示される
「オーディオサービスが応答していません」は、Windows10のスピーカーをオフにしたわけではないのに、スピーカーがオフになってしまう現象です。
Windows10のタスクトレイにはスピーカーのアイコンが有り、オンオフの状況がわかります。
「オーディオサービスが応答していません」のときには、スピーカーをオフにしていないのに上記の画像のようにスピーカーのアイコンにバツ印が付き、マウスポインターを合わせると「オーディオサービスが応答していません」というエラーメッセージが表示されます。
原因としては次の3つが考えられます。
- サウンドデバイスが応答していない
- サウンドデバイスが古すぎる
- サウンドデバイスが破損している
Windows10での「オーディオサービスが応答していません」の修正方法
Windows10で「オーディオサービスが応答していません」となってしまった場合の修正方法を解説します。
音量スライダーを調整
自分では音量をオフにしていないつもりでもオフにしてしまっている場合があります。
タスクトレイのスピーカーのマークをクリックして、音量が0になっていたら、音量スライダーを調整しましょう。
Windows Audioと関連サービスを手動で開始
Windows Audioと関連サービスの設定を確認してみましょう。キーボードで「Windowsキー+R」を同時に押します。
「ファイル名を指定して実行」に「services.msc」と入力して「OK」をクリックします。
Windowsのサービスが開くので次の3つを見つけてダブルクリックします。
- Windows Audio
- Windows Audio Endpoint Builder
- Multimedia Class Scheduler
Multimedia Class Schedulerはない場合もあります。
「スタートアップの種類」が「無効」になっていたら「自動」に設定します。「サービスの状態」が「停止」になっていたら「開始」をクリックします。それぞれ設定したら「OK」を押します。
PCを再起動
サービスの設定を変更しても「オーディオサービスが応答していません」が解決しない場合には、PCを一度再起動してください。
Windows Audioサービスのログオン設定を確認
WindowsサービスのWindows Audioのログオン設定を変更することで「オーディオサービスが応答していません」が解決する可能性があります。WindowsサービスのWindows Audioをダブルクリックして開き「ログオン」のタブを開きます。
「アカウント」にチェックが入っていたら「ローカルシステムアカウント」にチェックを入れて「OK」をクリックします。Windowsサービスに戻ったらWindows Audioを右クリックして「再起動」をクリックします。再起動後に解決したか確認してみましょう。
サウンドドライバーを再インストール
サウンドドライバーの再インストールで解決する可能性があります。
Windows10の「スタート」を右クリックして「デバイスマネージャー」をクリックします。
「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を右クリックして「ハードウェア更新のスキャン」をクリックします。その後、ツリーを展開して、原因と思われるデバイスドライバーを右クリックして「デバイスのアンインストール」をクリックします。
デバイスのアンインストールが完了したら、PCを再起動します。すると自動的に削除したサウンドドライバーがインストールされます。
オーディオ再生のトラブルシューティングツールを実行
トラブルシューティングを実行して問題の修正方法を見つけてみましょう。
Windows10の「スタート」から「設定」を開き、「更新とセキュリティ」をクリックします。
左ペインで「トラブルシューティング」をクリックします。
右ペインの「オーディオの再生」をクリックします。なければ「追加のトラブルシューティングツール」をクリックするとあります。「トラブルシューティングツールの実行」をクリックすると、オーディオに関する問題を検出して解決策を提示してくれます。あとはWindows10の指示に従って操作します。
ローカルアカウントの設定をコマンドで変更
「オーディオサービスが応答していません」のエラーの原因がローカルアカウントの設定である場合があります。ローカルアカウントの設定の変更を実行してみましょう。まずはコマンドプロンプトを管理者権限で開きます。
Windows10の「設定」から「Windowsシステムツール」の「コマンドプロンプト」を右クリックします。「その他」>「管理者として実行」と進みます。
次のコマンドを1行ずつ入力してEnterキーを押します。
net localgroup Administrators /add networkservice
net localgroup Administrators /add localservice
SC config Audiosrv start= auto
REG ADD "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Audiosrv" /V start /T REG_DWORD /D 2 /F
secedit /configure /cfg %windir%\inf\defltbase.inf /db defltbase.sdb /verbose
すべてのコマンドが実行できたらコマンドプロンプトを閉じて問題が解決したか確認します。
セーフモードで起動
Windows10にインストールしたサードパーティ製のアプリがバックグラウンドで実行していることが、「オーディオサービスが応答していません」のエラーの原因である可能性もあります。
セーフモードで起動することで、サードパーティ製のアプリの影響を受けずに動作確認ができます。こちらの記事でセーフモードの起動方法を確認して、セーフモードで動作確認をしてみましょう。
BIOSをアップデート
BIOSとはOSが起動する前にキーボードやマウスと接続して管理できるようにするためのプログラムです。BIOSに不具合が生じたことが「オーディオサービスが応答していません」の原因の可能性もあります。
BIOSに原因がある場合には、BIOSをアップデートすることで解決します。BIOSのアップデートファイルはPCもしくはマザーボードのメーカーから配布されています。メーカーのホームページでチェックしてみましょう。