2022年10月25日更新
ノートパソコンのキーボードが反応しない/打てない時のロック解除の仕方
ノートパソコンのキーボードが反応しない原因は、キーボードのロック機能にあることも多く、それを解除することで反応しない/打てない状況が改善できます。この記事ではノートパソコンのキーボードでのロック解除方法について解説していきます。
ノートパソコンのキーボードが反応しない/打てない時のロック解除の仕方
ノートパソコンのキーボードで入力をしようとした時、キーが反応しない、入力したとおりに打てないという経験をしたことがある人も少なくありません。
キーボードが故障していたり、パソコン側に何らかのエラーが生じていたり、という原因も考えられますが、キーボードのキーロックがかかっていて、そのロックを解除しなければ反応しない/打てないという原因になりやすいです。
ノートパソコンのキーボードロックとは?
そもそもノートパソコンを含めキーボードにはロック機能がありますが、このキーボードロックというのはどういったものかというのは分からない人もいると思いますので、まずはロックの種類などについて触れておきます。
NumLock/ナムロック
よく聞くノートパソコンなどのキーボードロックの1つがNumLock(ナムロック)です。テンキーと呼ばれる数字入力に特化した右側にあるキーボードとしてある場合があります。
コンパクトなノートパソコンの場合はテンキーがなく、結果としてNumLock(ナムロック)がないこともありますが、通常の文字を入力するキーボードの中にテンキーが紛れており、NumLock(ナムロック)で切り替えできる場合もあります。
このNumLock(ナムロック)は数字入力と矢印等の操作とを切り替えることができるものです。上記のような形だと、NumLock(ナムロック)がオンの場合はキーボードのテンキーで数字入力ができます。
NumLock(ナムロック)がオフになると、数字キーの下に小さく表示されている矢印(←↓↑→)や「Home」などが利用できる状態になっています。
CapsLock/キャプスロック
もう一つよく聞く、ノートパソコンのロック機能にはCapsLock(キャプスロック)があります。
CapsLock(キャプスロック)は大文字と小文字の切り替えができるもので、小文字(例えば「k」)で入力したつもりのものが大文字(例えば「K」)になるというようなものです。
なお、このCapsLock(キャプスロック)キーには「英数」とついている場合があり、ここを押したことで英数字入力になってローマ字入力などができない、という事が起きることも多いです。
Fn Lock/ファンクションロック
ノートパソコンなどのキーボードのロック機能のうち、聞き馴染みがないロックキーとしては、FnLock(ファンクションロック)があります。
ノートパソコンは特にですが、Fn(ファンクション)キーを押しながら利用することができる機能が多く存在します。それ以外のキーボードでも利用できる機能も多く、基本的にF1~F12と併用されるものです。
併用される機能はキーボードによって異なりますが、上記のようになっている場合、F9キーは単体で押すことでF9キーのショートカット機能を、Fn(ファンクション)キーと併用することで音量を下げることができます。
FnLock(ファンクションロック)はこの機能のオン/オフができるロック機能です。
ScrollLock/スクロールロック
エクセルなどの一部のアプリケーションで、テンキーや矢印キーで、カーソルの移動と表示されている画面自体の移動を切り替えることができます。これがScrollLock(スクロールロック)です。
矢印キーを押した際にセルやカーソルなどではなく画面自体が動いてしまうという場合は、このScrollLockがオンになっている可能性が高いです。
かなロック
日本語キーボードの場合、ローマ字入力の他にかな入力もできます。かなロックはかな入力ができるようにすることができるロックのことです。かな入力とは、例えばローマ字入力で「あおい」と入力したにも関わらず「ちらに」になるようなものです。
言語バーなどからも確認することができます。キーボードでローマ字入力をしているのにかな入力になっている場合は、このかなロックがオンになっています。
ノートパソコンのキーボードが反応しない/打てない時のロック解除/オフの仕方
そんなノートパソコンなどのキーボードでロックがされているなどしてキーボードが反応しない/打てないという場合、ロックを解除/オフにして切り替え、いつものようにキーボードでの入力ができるようにすることができます。
NumLock/ナムロック
ノートパソコンのキーボードでNumLock(ナムロック)のキーを押すだけでロックの切り替えができます。NumLock(ナムロック)の場合、数字キーを入力したい場合はオンに、矢印キーとして利用したい場合はオフにしてください。
なお、キーボードに埋め込まれている場合だと、NumLock(ナムロック)の利用にFn(ファンクション)キーが必要となることもあります。
CapsLock/キャプスロック
ノートパソコンのキーボードでCapsLock(キャプスロック)を設定したり解除したりしたい場合はShiftキーを押しながらCapsLockキーを押す、という利用方法をする必要があります。
CapsLock(キャプスロック)がオンの状態は英字を大文字で入力、オフの状態は英字を小文字で入力することができます。ローマ字入力のときに特に重宝する機能と言えるでしょう。
なお、単純にCapsLock(キャプスロック)キーを押しただけだと英数字入力設定となり、ローマ字入力・かな入力にかかわらずすべて英数字での入力になります。かな入力時に英字を入力したいときに利用するものです。
Fn Lock/ファンクションロック
ノートパソコンのキーボードでFnLock(ファンクションロック)がかかっている場合、Fnキーを押しながら本来はしなければならない操作を単純に押すだけでできるようになります。
例えば上記のようなキーボードの場合だと、FnLock(ファンクションロック)がかかっている場合、単純にF9キーを押しただけの状態でも音量調整ができるようになります。F9キーとしての機能を利用したい場合はFnキーを押しながらの操作で可能です。
FnLock(ファンクションロック)がかかっている状態の解除/切り替えはFnキーとFnLockキーを押すことでできます。
FnLock(ファンクションロック)がオンの状態だと前述したようにSnキーを押しながらキーボードのキーを押す動作になり、解除/オフの状態だとなお、通常のファンクションキー(F2など)の内容となります。
なお、ノートパソコンのメーカーによってはキーボードにFnLock(ファンクションロック)がない場合が多いです。この場合、各メーカーで別の方法でのFnLock(ファンクションロック)に相当する機能がある場合もあるため確認してみてください。
ScrollLock/スクロールロック
ノートパソコンのキーボードでScrollLock(スクロールロック)がオンになっている場合、エクセルなどでカーソルなどの移動をするのではなく、画面自体が動くことになります。
ScrollLock(スクロールロック)の解除/オフはキーボード上にあるScrollLockキーを押すことで可能です。キーボードによってはファンクションキーなどに含まれる場合があり、Fnキーと一緒にScrollLockが付随しているキーを押すことで解除/オフにすることができます。
かなロック
ローマ字入力時にかな入力になる場合はかなロックがオンになっています。かな入力の切り替えは、キーボードのAltキーと「カタカナ・ひらがな・ローマ字」のキーからおこなうことができます。
なお、利用しているIMEによっては、Altキー+「カタカナ・ひらがな・ローマ字」のキーを押してもかなロックができないということもあります(Google 日本語入力など)。
その場合、キーボードではなくIMEの設定に原因があることが多いため、そちらから解除をおこなうようにしてください
それでも打てない場合はPCを再起動
ここで示した対処法を実行しても、ノートパソコンのキーボードのロック機能が解除されない、という場合はパソコン側に何らかの不具合が生じている可能性があります。そのため、一度ノートパソコンを再起動して蓄積している一時ファイルを削除してみましょう。
再起動後、キーボードのロック機能などが解除されているかどうか確認してみてください。
最後に
ノートパソコンのキーボードにはいろいろなロック機能があり、それによりキーボードがいつもと違う動きをしたり、押しているのに反応しないように感じることも多いです。
キーボードのロック機能が関係しているような内容であればここで紹介したロック機能の解除で改善することも多いので、是非試してみてください。