2019年03月31日更新
【Windows10】ローカルグループポリシーエディターの起動方法【gpedit.msc】
ローカルグループポリシーエディター(gpedit.msc)とは、Windows10の設定や制限などを行うツールのことです。本記事では、Windows10でローカルグループポリシーエディター(gpedit.msc)を起動する方法について解説させていただきます。
目次
ローカルグループポリシーエディターとは?
初めに、ローカルグループポリシーエディターとはどのようなツールなのかについて説明させていただきます。
Windowsの設定や制限などを行うツール
ローカルグループポリシーエディターとは、コンピューターに関する構成と、ユーザーに関する構成の両方を管理する、Microsoft管理コンソール(MMC.exe)ベースのツールのことです。
ユーザーのスタートアップスクリプトやパスワードの長さ制限など、様々な設定や制限をお使いのWindowsに適用することができます。
【Windows10】ローカルグループポリシーエディターがない!
ローカルグループポリシーエディターとは、Windowsの設定や制限などを行うことのできる便利なツールですが、Windows10のエディションによっては、ローカルグループポリシーエディターが標準搭載されていない場合があります。
次章で、ローカルグループポリシーエディターが標準搭載されているWindows10のエディションと、標準搭載されていないWindows10のエディションについて詳しく説明させていただきます。
Windows10 Home版には標準搭載されていない
ローカルグループポリシーエディターが標準搭載されているWindows10のエディションは以下の3つです。
- Windows 10 Pro
- Windows 10 Enterprise
- Windows 10 Education
その他のWindows10 Homeなどのエディションでは、ローカルグループポリシーエディターは標準搭載されていません。しかし、Windows10 Homeでも、ローカルグループポリシーエディターをインストールすれば、使用することができます。
Windows10のエディション確認方法
お使いのWindows10のエディションを確認する方法を説明させていただきます。ローカルグループポリシーエディターが標準搭載されているエディションなのか分からないという方は、ご参考いただければ幸いです。
1.Windows10のスタートボタンを右クリックします。
2.「システム」をクリックします。
3.バージョン情報が表示されます。下にスクロールし、「Windowsの仕様」の項目の「エディション」を確認します。
お使いのWindows10のエディションを確認する方法の説明は以上です。
ローカルグループポリシーエディターをインストールする方法
ローカルグループポリシーエディターが標準搭載されていないWindows10 Homeなどの場合、ローカルグループポリシーエディターを使用するには、ローカルグループポリシーエディターをインストールする必要があります。
本章では、ローカルグループポリシーエディターをWindows10にインストールする方法を説明させていただきます。初めに、Windows10のシステムの種類を確認する必要があります。
システムには32ビットと64ビットの2種類があり、基本的なインストール方法は同じですが、64ビットの場合は追加の設定が必要となります。そのため、初めに、Windows10のシステムの種類を確認する方法を説明させていただきます。
1.Windows10のスタートボタンを右クリックします。
2.「システム」をクリックします。
3.バージョン情報が表示されます。「デバイスの仕様」の項目の「システムの種類」を確認します。
Windows10のシステムの種類を確認する方法の説明は以上です。
ダウンロード手順
ローカルグループポリシーエディターをWindows10にインストールするには、初めに、gpedit.mscのインストールファイルをダウンロードする必要があります。gpedit.mscのインストールファイルをダウンロードする手順は以下の通りです。
1.gpedit.mscのインストールファイルダウンロードページにアクセスします。下記のURLをクリックしてください。
2.画面右側に表示されている「Download」をクリックします。gpedit.mscのインストールファイルをダウンロードする方法の説明は以上です。
インストール手順
gpedit.mscのインストールファイルのダウンロードが完了したら、続いて、ローカルグループポリシーエディターをインストールする方法を説明させていただきます。
1.gpedit.mscのインストールファイルをダウンロードすると、画面左下に「add_gpedit_msc_by_jwils876-d3kh6vm」ファイルが表示されるため、クリックします。
2.「setup」をダブルクリックします。この際、ユーザーアカウント制御の画面が表示されることがありますが、その際は「はい」を選択してください。
3.インストールスタート画面が表示されるため、「Next」をクリックします。
4.「Install」をクリックします。
5.「Finish」をクリックします。この際、.NET Framework3.5(.NET2.0)のインストールを求めるメッセージが表示される場合がありますが、その際は、指示に従いインストールを行ってください。
システムが32ビットの場合は、以上でローカルグループポリシーエディターのインストール完了となります。64ビットの場合は、追加の設定を行います。
6.エクスプローラーを起動します。
7.「○○(C:)」のフォルダをクリックします。
8.「Windows」をクリックします。
9.「SysWOW64」をクリックします。
10.「GroupPolicy」「GroupPolicyUsers」「gpedit」3つのフォルダの左側をクリックしてチェックを入れます。
11.「コピー先」をクリックします。
12.「場所の選択」をクリックします。
13.「○○(C:)」をクリックします。
14.「Windows」をクリックします。
15.「System32」をクリックします。
16.「コピー」をクリックします。
17.「Windowsキー+ R」を押します。
18.テキストボックスに「gpedit.msc」と入力し、OKをクリックします。
下の画像のような画面が表示されれば、インストール完了です。
しかし、場合によっては、「スナップインを作成できませんでした」のようなエラーメッセージが表示されることがあります。その場合は、さらに追加の設定を行います。
19.エクスプローラーに戻り、「○○(C:)」をクリックします。
20.「Windows」をクリックします。
21.「Temp」をクリックします。
22.「gpedit」をクリックします。
23.「x64」の左側をクリックし、チェックを入れます。
24.「x64」ファイル上で右クリックします。
25.「編集」をクリックします。
26.赤枠で囲った6ヶ所の「%username%」を、全て「%○○(現在のパソコンのユーザー名)%」に書き換えます。
現在のパソコンのユーザー名が分からない場合は、「Windowsキー+R」を押します。テキストボックスに「cmd」と入力し、OKをクリックします。
C:¥Users¥の後に表示されている名前が、現在のパソコンのユーザー名です。
27.6ヶ所書き換えたら、「ファイル」をクリックします。
28.「上書き保存」をクリックします。
29.上書き保存が完了したら「×」をクリックして、メモ帳を終了します。
30.エクスプローラーに戻り、再度「x64」ファイル上で右クリックします。
31.「管理者として実行」をクリックします。
下の画像のような画面が表示され、一瞬で終了します。
32.再びエクスプローラーに戻り、同じgpeditフォルダーに入っている「Installer」の左側をクリックし、チェックを入れます。この際、x64のチェックは外してください。
33.「Installer」ファイル上で右クリックします。
34.「管理者として実行」をクリックします。
下の画像のような画面が表示され、一瞬で終了します。
ローカルグループポリシーエディターをインストールする方法の説明は以上です。
ローカルグループポリシーエディターの起動方法
インストールが完了しましたら、続いて、ローカルグループポリシーエディターの起動方法を説明させていただきます。
Windows 10 Pro、Windows 10 Enterprise、Windows 10 Educationのいずれかをお使いの方は、ローカルグループポリシーエディターは標準搭載されているため、インストールをする必要はありません。
ローカルグループポリシーエディター実行ファイルの場所
初めに、Windows10において、ローカルグループポリシーエディター実行ファイルがどこに保存されているのかについて説明させていただきます。
ローカルグループポリシーエディター実行ファイルの保存場所は「C:\WINDOWS\System32\gpedit.msc」です。ローカルグループポリシーエディター実行ファイルの保存場所を開く手順は以下の通りです。
1.Windows10のエクスプローラーを起動します。
2.「○○(C:)」をクリックします。
3.「Windows」をクリックします。
4.「System32」をクリックします。
「gpedit」に保存されています。
ローカルグループポリシーエディター実行ファイルの保存場所を開く手順の説明は以上です。
1,”ファイルの検索”から起動する方法
続いて、ローカルグループポリシーエディターを起動する方法を説明させていただきます。ローカルグループポリシーエディターを起動する方法は、ファイルの検索から起動する方法と、ファイル名を指定して実行から起動する方法の2つがあります。
初めに、ローカルグループポリシーエディターをファイルの検索から起動する方法を説明させていただきます。
検索ウィンドウを開く
Windows10のタスクバーに表示されている「ここに入力して検索」をクリックします。
”gpedit.msc”と入力
検索ウィンドウに、「gpedit.msc」と入力します。
「gpedit.msc」をクリックします。
ローカルグループポリシーエディターが起動します。
ローカルグループポリシーエディターをWindows10のファイルの検索から起動する方法の説明は以上です。
2,”ファイル名を指定して実行”から起動する方法
続いて、ローカルグループポリシーエディターをファイル名を指定して実行から起動する方法を説明させていただきます。
キーボードのWinロゴキー+Rキーを押す
キーボードのWindowsキー+Rキーを押します。すると、「ファイル名を指定して実行」という画面が表示されます。
”gpedit.msc”と入力
ファイル名を指定して実行の名前の欄に「gpedit.msc」と入力します。
OKをクリックして起動
「OK」をクリックします。
ローカルグループポリシーエディターが起動します。
ローカルグループポリシーエディターをファイル名を指定して実行から起動する方法の説明は以上です。
ローカルグループポリシーエディターの設定項目
ローカルグループポリシーエディターが起動できましたら、続いて、Windows10のローカルグループポリシーエディターで設定できる項目について説明させていただきます。
Windows10のローカルグループポリシーエディターで設定できる項目は、大きく分けると、コンピューターの構成とユーザーの構成の2つになります。
コンピューターの構成
初めに、Windows10のローカルグループポリシーエディターの設定項目1つ目、コンピューターの構成について説明させていただきます。
コンピューターの構成では、「ソフトウェアの設定」「Windowsの設定」「管理用テンプレート」という3つの設定項目があります。
「ソフトウェアの設定」の設定項目では、Windows10のソフトウェアに関する設定を行うことができます。
「Windowsの設定」の設定項目では、「名前解決ポリシー」「スクリプト(スタートアップ/シャットダウン)」「セキュリティの設定」「ポリシーベースのQoS」の設定を行うことができます。
「管理用テンプレート」の設定項目では、「Windowsコンポーネント」「システム」「ネットワーク」「プリンター」の設定を行うことができます。
Windows10のローカルグループポリシーエディターの設定項目1つ目、コンピューターの構成についての説明は以上です。
ユーザーの構成
続いて、Windows10のローカルグループポリシーエディターの設定項目2つ目、ユーザーの構成について説明させていただきます。
ユーザーの構成もコンピューターの構成と同じく、「ソフトウェアの設定」「Windowsの設定」「管理用テンプレート」という3つの設定項目があります。
「ソフトウェアの設定」の設定項目では、ソフトウェアに関する設定を行うことができます。
「Windowsの設定」の設定項目では、「スクリプト(ログオン/ログオフ)」「セキュリティの設定」「ポリシーベースのQoS」の設定を行うことができます。
「管理用テンプレート」の設定項目では、「Windowsコンポーネント」「スタートメニューとタスクバー」「デスクトップ」「コントロールパネル」「共有フォルダ」「ネットワーク」「システム」の設定を行うことができます。
Windows10のローカルグループポリシーエディターの設定項目2つ目、ユーザーの構成についての説明は以上です。
ここまで、ローカルグループポリシーエディターとは何か、ローカルグループポリシーエディターの起動方法とはどのように行うのかについて説明させていただきましたが、いかがでしょうか?
Windows10 Homeをお使いの方も、インストールをすればローカルグループポリシーエディターを使うことができますので、参考にしていただければ幸いです。