2018年09月17日更新
LINE無料通話の通信量はどれくらい?料金は無料?
「LINEで電話すると料金が無料」という言葉、一度は耳にしたことがあるでしょう。果たして本当に料金無料なのでしょうか?通常の電話とLINE無料通話は何が違い、通信量も違いがあるのか気になりますよね。LINE無料通話の仕組みと通信量の目安について見てみます。
目次
- 1LINEの無料通話とは
- ・LINEのはじまり
- ・無料通話には2種類ある
- 2LINEの無料通話はどうして安い?
- ・IP電話だから
- ・データ通信なのでパケットを消費する
- ・通常の電話はしなくなる?
- 3LINEの無料通話のしかた
- ・アプリを使ってかけるだけ
- 4LINEの無料通話はどのくらい通信量を消費する?
- ・LINEの無料通話はどのくらいデータ通信量を消費するのか?
- ・LINEの音声通話のデータ通信量はどのくらいなのか?
- ・LINE Outの特長は
- 5LINEの無料通話の料金は無料?
- ・LINEのパケット通信料金
- 6LINEの無料通話の料金は?~海外編~
- ・LINEのパケット通信料金
- ・LINE無料通話と通常の電話をうまく使い分けよう
LINEの無料通話とは
LINEは今や国民の2人に1人以上が使用しており、日本ではメジャーなコミュニケーション手段としての地位を確固たるものにしたアプリです。LINEのおかげでメールはほとんどしなくなった、という人も多いのではないでしょうか。
そのLINEですが、メッセージやスタンプ送信だけにとどまらず、「無料通話」という名称で相手に電話が掛けられる機能もついています。このLINE無料通話ですが、いったいどのようなものなのでしょうか。本当に料金不要で、通常の電話機能と何が違うのでしょうか。
LINEのはじまり
LINEはもともと、2011年3月に発生した東日本大震災がきっかけとなって誕生したアプリです。被災地周辺では、携帯で電話ができない・メールも送れないといった状況に一瞬にして陥りました。そして安否情報や被害情報がなかなか入ってこない、自分は無事だけどそちらはどうかといった確認をしたいけれども情報が発信できない、といった状態になったのです。
この出来事をTVの映像で見た、現在のLINE株式会社の会長が「どんな時でも無料で簡単にメッセージを送受信できるアプリが必要だ」と思い立ちました。
そしてメールより簡単にリアルタイムにメッセージのやりとりができるアプリとして震災後すぐに開発が始められ、2011年6月に初めてLINEはリリースされました。
メッセージに「既読」機能がついたのも、有事の際に相手の安否確認(既読になれば相手は無事である、と送信者がわかる)に使えるからだと言われていますが、LINEはこのような背景があってできたものなのです。
LINEは、今でも単にメールの代わりとして、メッセージやスタンプのやり取りだけで使っている方も多いようです。
メッセージやスタンプ送受信であれば、メールと同じようにアプリ自体には料金はかからないけど通信をするのにパケットがかかる、というのは何となく感じておられると思います。
けれども、LINEの無料通話の機能についてはあまり仕組みがわかっていない、という方も多いのではないでしょうか。使い方によっては無料どころではないどころか高額な料金がかかるケースもありますので、本記事ではその辺も含めて取り上げていきたいと思います。
無料通話には2種類ある
さて、LINEでできる無料通話には、「無料通話」と「ビデオ通話」の2種類があります。前者は通常の電話機能と同じように音声のみで通話する機能です。
後者はスマホのカメラ機能を使い、いわゆるテレビ電話のように相手の顔を見ながら通話ができます。(これ以降あえて分けた書き方をしていない限り、無料通話とビデオ通話の機能をあわせて「無料通話」と記載します。)
LINEで無料通話を使ったことがあるという人もそうでない人も「料金がかかることなく電話ができる」と言われている点について、少なからず気になっていると思います。
LINEの電話は本当に料金かからないの?何か裏があって実は高い通話料金がかかるのでは?と、使うのをためらう人もいると聞きます。
そもそもLINEでの通話に関して「無料」というキーワードだけが独り歩きしており、目安となるものがないことが「いまいちよくわからない、本当に大丈夫なのか?」と思われる原因であろうと思われます。
それでは具体的にLINE無料通話について次の章から見ていきましょう。この記事が皆さんのモヤモヤを晴らす一助になればと思います。知っておいて損はない情報ばかりなので、ぜひこれから紹介する内容を目安にしてLINE無料通話をうまく使ってください。
LINEの無料通話はどうして安い?
それでは、なぜLINEの無料通話は通常の電話と比べ安いと言われているのでしょうか?そして料金は本当に安いのでしょうか?まずは仕組みを見ていきましょう。
IP電話だから
LINEの無料通話やビデオ通話は、いったいどのようにして機能として実現されているのでしょうか。
実はLINEにおける通話は、電話回線を経由する通常の携帯電話における音声通話の仕組みとは全く異っています。
音声データをパケットに変換してデータ通信回線を通り、そこからインターネット回線を経由して通話相手とやりとりします。
すなわち、音声のデータは通信経路の中ではLINEのメッセージやスタンプのデータと同じように扱われているわけです。インターネットを経由するので、いわゆるIP(Internet Protocol)電話の一種ということになります。
通常の電話回線は、特殊な仕組みをしていることからや高価なインフラ設備が必要となります。また全国津々浦々に回線を整備し維持しないといけないので、コストもそれなりにかかるのです。
しかも他の携帯キャリアや固定電話の相手にかけるのであれば、他社の回線も経由するため、その分余計にコストがかかることになります。ですから携帯の通話料金はどうしても高くなってしまうのです。
一方インターネット回線経由のデータ通信回線だと、各携帯キャリアはインターネットへの接続口までを整備すればよく、仕組みも電話回線ほど複雑ではありません。
みんなで共通に利用しあうインターネットを使うことで、コストが抑えられているのです。ですからそもそも通常の電話回線より安く利用することが可能、というわけです。
これだと確かに、通常の電話をすることによる「1分当たり○○円」といった通話料金はかからないのは納得できますよね。まずここに「無料通話」と言われる理由の一つがあります。
データ通信なのでパケットを消費する
LINE無料通話はデータ通信回線とインターネット回線を使っているということは、スマホでYouTubeを見たりブラウザを開いて様々なサイトを訪問することと、データのやり取りとしては同じです。
携帯電話の契約をする際、ほぼすべての方がデータ通信のプランを申し込んでいるでしょう。特にスマホユーザは必ずと言っていいほど1ギガ・3ギガ・5ギガプランといった定額制のプランを申し込みしているはずです。
LINEの無料通話は、この自分が契約したギガ数のパケット分を使って通話をしていることになります。ですので「申し込んでいるギガ数の範囲内での通信量なら追加料金はかかることはないよ」ということです。
これが無料通話と言われる第2の理由です。スマホユーザはギガ単位の定額制のパケットプランに申し込んでいる人が多いので、もはやその前提で話が出来上がっているということです。
ということは、もしあなたが定額制でなく従量制のデータ通信(パケット)プランに入っていれば…そう、LINE無料電話を使った分だけパケット料金がかかるのです。
無料なんてとんでもなく、むしろ使いようによっては何ギガも消費してしまい、通信料金が非常に高額になり危険です。
通常の電話はしなくなる?
ところで、LINE無料通話だと通常の電話のような高額な料金がかからない、ということであれば、みんながLINE無料通話を利用してだれも通常の電話を使わなくなるのではないか、そうすれば携帯会社は倒産するのでは、と思うかもしれません。
しかし、LINE無料通話はそもそもLINEの中で友だちになった相手にしかかけられません。110番や119番、ましてや固定電話や他の携帯番号にはかけることができないのです。
また、インターネット回線を経由するため、インターネットが混雑していたりするとその影響を受けて通話品質が落ちます。
通常の電話でも電波が弱いと聞き取りにくくはなりますが、インターネット回線よりは安定しています。LINEの無料電話で、なんだか相手の声が遠かったり、すごく遅れて聞こえたり雑音がひどいといった経験はないでしょうか。
通話品質や確実性では通常の電話の方に軍配が上がります。通常の電話の完全なる代替手段というよりも、通常の電話とLINE無料電話は機能や使い勝手の点で使い分けるのが賢明、ということです。
もう一つ、これはあまり知られていないことなのですが、LINEの無料通話で電話した際は、かけた側と受けた側の両方でパケットが消費されます。
通常の電話だと、もちろんかけた側だけに料金がかかるので勘違いしてしまいやすいのですが、LINE無料通話は電話回線ではなくデータ回線通信を使っている以上、双方でパケットを消費する仕組みになっているのです。
「ついLINEで長電話してしまったけど、向こうからかかってきた電話だから料金は大丈夫か」などと思っていると痛い目にあいますのでご注意を。
LINEの無料通話のしかた
LINE無料通話をお使いの方には今さらかもしれませんが、LINEでの無料通話のかけ方について説明します。
アプリを使ってかけるだけ
LINEでの無料通話の仕方は非常に簡単です。LINEのアプリ上から行います。
1.通話したい相手のトーク画面を表示させると、右上に電話の受話器ボタンが表示されているので、ここをタップします。
2.すると下に「無料通話」と「ビデオ通話」の2つのボタンが出てきます。
3.かけたいほうのボタンをタップすると、相手に発信されます。ちなみに通常の電話とは呼び出し音が異なり、「プルルルルル」の繰り返しではありません。相手が出たら、あとは普通の電話と同じように通話ができます。
4.会話が終わったり相手が出ない時は、赤い受話器のボタンを押せば切ることができます。これで終了です。
5.LINE無料電話がかかってきた場合は、緑色の受話器アイコンを右にスライドすれば電話に出ることができます。もし出たくないるときは赤い受話器アイコンを左にスライドすれば切断できます。
ちなみに、有名人や企業の公式アカウントなどでは、この電話マークが表示されていないこともあります。その相手とはLINE無料通話はできないということですが、理由は考えればお分かりいただけると思います。
LINEの無料通話はどのくらい通信量を消費する?
これまでの説明で、LINEの無料通話は電話回線でなくデータ通信として(パケットを消費して)実現されていることがわかりました。
では1回の通話でどの程度通信量がかかるのか、自分の契約しているデータ通信プラン(ギガ数)の範囲で大丈夫なのか、何か目安があれば助かりますよね。
LINEの無料通話はどのくらいデータ通信量を消費するのか?
あくまでも目安ですが、LINEで無料通話した際のデータ消費量について、一般的には下の表に示す程度のデータ通信量を消費すると言われています。LINE無料通話とビデオ通話の2パターンを示します。
通話時間 | データ消費量(無料通話) | データ消費量(ビデオ通話) |
1分 | 0.3MB | 5MB |
5分 | 1.5MB | 25MB |
30分 | 9MB | 150MB |
60分(1時間) | 18MB | 300MB |
※1GB(ギガバイト)=1024MB(メガバイト)
LINE無料通話であれば、意外とデータ消費量はそれほどかかるわけでもなさそう、と思われたのではないでしょうか。目安の例として、パケットの定額プランとして1ギガを契約しているなら1ヶ月約56時間、3ギガなら約168時間通話することができる計算になります。
もちろん、LINE無料通話以外でも日々パケットは消費するでしょうが、それを合わせても大抵の方なら契約しているギガ数の範囲内で通話できる通信量でしょう。
一方、さすがにビデオ通話となると音声だけでなく画像データも送受信されるため、データ通信量は無料通話の10倍以上と跳ね上がっています。
3時間20分ほど電話すると1ギガを使い切ってしまう計算になります。ビデオ通話を多用される方は、気を付けておかないとあっという間にギガ単位でパケットを使い果たすことになってしまいます。
LINEの音声通話のデータ通信量はどのくらいなのか?
さて、LINEでできる音声通話には「無料通話(ビデオ通話含む)」以外にも、もう一種類あるのをご存知でしょうか。「LINE Out」と呼ばれるもので、LINEをインストールすれば機能として最初から備わっています。
以前は「LINE電話」と呼ばれていたので、この名前であれば耳にしたことがある方もいるかもしれません。こちらのデータ通信量はどうなのでしょうか。
LINE Outは、発信する際スマホ端末からデータを飛ばす時点では無料通話と同じくデータ通信回線を通過しますが、途中で電話回線用のデータに変換され、電話回線を経由してやり取りします。
発信時はデータ通信回線を経由しますので、LINE OutでもLINE無料通話と同じだけのパケットを消費するといわれています。さらに、高コストな電話回線を経由しますから、通話料金も必要です。LINE Outはあくまで有料通話サービスと捉えてください。
LINE Outの特長は
パケットも消費した上に通話料金もかかるとなると、LINE Outは何もメリットがないではないかと思ってしまうでしょうが、そもそもLINE OutがLINE無料通話と大きく違うのは、固定電話・携帯電話・110番・119番などにもかけることができるという点です。
LINE無料通話だと当然ながら相手はLINE上で友だちになった相手にしかかけられません。
また、LINE Outは通話料金がかかるとは言え、通常の電話発信よりも料金は安く設定されています。そして電話回線を使っているので、LINEで無料通話をするときよりも音声はクリアになりますし、通話が不安定になるということにもなりにくいです。
さらに、LINE Outにはあらかじめ登録されたお店や施設が多数あり、それらに対する通話は10分間無料という機能も付いています。何か予約をするときなどは10分もあれば事足りるでしょうから、うまく使えばかなりお得です。
LINE Outの通話料金は以下のようになっています。プランがいくつかあり料金も異なっています。目安として、通常の携帯からの通話料金は30秒当たりおおよそ15~35円ほどですので、いずれも通常の携帯通話料金と比べていかに割安かがおわかりいただけるでしょう。
固定電話へ (1分あたり) |
携帯電話へ (1分あたり) |
|
---|---|---|
コールクレジット | 3円 | 14円 |
30日プラン(固定電話のみ) | 2円 | ー |
30日プラン(固定・携帯どちらにも可) | 6円 | 6円 |
ちなみにLINE Outには「LINE Out free」という無料機能もあります。
発信前に15秒以上広告を見ることが条件で、1日5回までという制限もありますが、携帯電話には1分間、固定電話には3分間無料で通話できます。公衆電話のようにタイムリミットが近づくと警告音が鳴り、リミットを過ぎると自動で切れますので、手短な内容のときに使うのがよいでしょう。
LINEの無料通話の料金は無料?
LINE無料通話の「無料」とは、通話料金がかからないという意味と、パケット定額プランの範囲であれば追加のパケット代がかからない、という意味があることはおわかりいただけたでしょう。
さて、もうひとつのデータ通信手段として、Wi-Fiにつなぐという手があります。Wi-Fiに接続すれば、携帯キャリアのデータ通信回線は経由せずダイレクトにインターネットに接続されますので、パケットは一切消費しません。
自宅で無線LANルータを導入しWi-Fiにつながる環境を構築している家庭も最近は多いでしょうし、カフェや空港・大きな駅構内・ショッピングモールなどでは無料のWi-Fiスポットも近年増えてきています。
特に家庭のインターネット環境は、固定金額制で使い放題(しかも通信はスマホのデータ通信より安定している)というケースがほとんどですし、外出先の無料Wi-Fiスポットをうまく使えば、本当に完全無料でLINE無料通話がいくらでもできることになります。
さらに、ポケットWi-Fiをお持ちの方なら、いつでもどこでもWi-Fi環境に繋げられますからもう無敵になります。もちろん、無料Wi-Fiスポット以外は毎月あらかじめ自分もしくは家族が固定金額を払っていることにはなりますが、こちらも追加で料金が不要という意味で「無料通話」ということになります。
もう一つ、これは少し裏ワザともいえるのですが、解約したスマホでもLINEがインストールされていて、かつWi-Fiに接続されていれば、実はLINE無料通話で電話ができてしまいます。
LINEで友だちになった相手としか電話できないですし、あまり実用的ではないですが、LINE無料通話の仕組みを知っているとこのようなこともできます。
LINEのパケット通信料金
これまでLINEの無料通話に焦点を当てて話をしていますが、そもそもLINEでメッセージやスタンプ・画像を送信したときはどのくらいのパケットを消費するものなのでしょうか。これもあくまで目安ですが、おおよそ下の表に示す程度かかると言われています。
操作 | データ消費量 |
---|---|
メッセージ送信 | 約0.002MB |
スタンプ送信 | 約0.005MB~0.01MB |
画像送信 | 約0.15MB~1MB |
「1GB(ギガバイト)=1024MB(メガバイト)」ですので、大きめの画像を1024回送って1ギガに到達する計算になります。メッセージなら1ギガに到達する前に約52万4000回も送れることになりますので、こちらのほうが目安としてはわかりやすいでしょうか。
ちなみに、パケット消費の代表格である、YouTubeをスマホで見た際のデータ消費量も参考までに示します。こちらもあくまで目安です。
YouTube画質 | 1分当たりのデータ消費量 |
---|---|
144p | 約2MB |
240p | 約3MB |
360p | 約4~6MB |
480p | 約7~10MB |
720p | 約11~18MB |
1080p | 約21~35MB |
画質は144pが一番低く、値が大きくなるほど良くなります。もちろん、画質がいいほどデータ通信量はどんどん大きくなります。最低画質であってもLINE無料通話と比べるとケタ違いの通信量がかかるのがわかりますね。
スマホのYouTubeは何も設定をいじっていないと360pになっていることが多いので、3時間程度で1ギガを使い切ってしまう計算になります。ついつい外出先で暇つぶしにと見てしまうこともあると思いますが、気を付けないとあっという間に定額プランの契約ギガ数上限を超えてしまいます。
ちなみに360pでのデータ通信量は、LINEのビデオ通話とほぼ同等ということもわかります。つい家までの帰り道などに相手の顔を見ながら話したくなってしまうかもしれませんが、ながらスマホ禁止という意味でも外出先ではやめたほうがいいですね。
いずれにせよ、動画系の通信量は通常の通信量の10倍が目安と捉えると、LINEのビデオ通話でもYouTubeなどでもWi-Fi接続は必須と考えるべきです。
LINEの無料通話の料金は?~海外編~
最後に、海外でLINE無料通話を使った際の料金目安について、どのくらいかかるものなのかを見ていきます。
国際電話をかけたことがない方でも、国際電話は非常に高額になるというのは認識としてあると思います。しかも携帯から普通にかけたらとんでもない料金になりそうなのは想像できるでしょう。
ならLINE無料通話にしておこう、という考えに至るのはごく自然な流れではありますが、果たして大丈夫なのでしょうか。
LINEのパケット通信料金
国内で契約しているデータ通信のパケット定額プランですが、海外では残念ながら適用されません。
そのまま自分のスマホを海外に持っていって通信してしまうと、携帯キャリアによっては「海外での従量制プランの金額」が適用されてしまい、あっという間に高額になってしまいかねません。
自動的に海外パケホーダイプランが適用される場合もありますが、それでも目安値として1日あたり1980円~2980円と、かなり高めです。
ちなみに、国内で契約しているパケホーダイプランの利用枠を海外でも利用できるサービスを提供している携帯キャリアもごく一部ありますが、申し込みが必要で1日あたり1000円前後を目安とした追加料金が必要になります。
しかも1日の通信量が数十メガを超えただけで通信スピードが低速になるなど制限も多いのでお得感はそれほどないかもしれません。
いずれにせよ、海外で「あくまで携帯キャリアのデータ通信回線を使った通信を行う」場合は、最低でも1日当たりこれくらいの金額は必要と思っておきましょう。
なお、海外でも先進国を中心に無料Wi-Fiスポットは多数整備されていますので、Wi-Fi接続すれば国内と同じく無料でLINE無料通話が使えます。
ただし、話しながら歩いたりしてうっかりWi-Fiスポットから外れてしまうと、途端にパケット代が課金されることになるので注意が必要です。また、発展途上国ではなかなかWi-Fiスポットがない、ということもありえますので注意が必要です。
そのような心配をしたくないのであれば、海外用のWi-Fiルータをレンタルするのも手です。国・データ容量プラン・レンタル会社によって値段はまちまちですが、目安として1日あたり300円~1500円ほどになります。
キャリアのパケホーダイプランよりもかなりお得ですね。特に格安スマホのキャリアだと、海外データ通信プランを提供していない代わりに海外用Wi-Fiルータのレンタルサービスがあるところもあります。
もちろん、複数の国にまたがって訪問するのであれば、訪問国数ぶんの料金は必要になりますし、海外旅行のオンシーズンにはレンタルの予約でいっぱい、ということもありますので事前準備や下調べは必要です。
とはいえ、やはりデータ通信量を気にせず海外でも使いたいということであれば、Wi-Fiルータのレンタルが一番オススメの方法といえるでしょう。
なお、Wi-Fi利用で行くと決めたのであれば、スマホの「データローミング機能」「モバイルネットワーク機能」は必ずOFFにしておきましょう。さもないと、知らない間にデータ通信回線に接続されてパケットを大量消費してしまう可能性があります。
特に、アプリの自動更新をONにしていると、自分がインストールしているアプリの最新版がアップされた時点で勝手に最新版をダウンロードされてしまい、あとから高額請求が来て泣きを見ることになります。
LINE無料通話と通常の電話をうまく使い分けよう
LINE無料通話について、仕組みとデータ通信量を中心に説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
「無料通話」というのは、通話料金がかからないという意味では間違いではないですが、データ通信を使用しているためWi-Fi環境に接続しない限りはパケットを消費する、ということがおわかりいただけたかと思います。
しかしながら、高額な携帯の通話料金をかけずに電話ができるメリットというのは計り知れず、業界を揺るがした機能でもあります。
通常の電話とLINE無料通話、それぞれメリットとデメリットがあります。
一つの目安として「料金はかかるけど確実につながる方法で電話したい場合は通常の電話機能」「とにかく安く抑えたいときはLINE無料通話」と言えると思います。うまく使い分けて、ぜひ賢いスマホユーザになってください。