TikTok「ペアレンタルコントロール」機能を実装！子供が安全に利用するための設定方法は？

ショートムービー共有アプリ「TikTok（ティックトック）」に2019年4月19日、「ペアレンタルコントロール（保護者管理）」機能が実装されました。「ペアレンタルコントロール」は、TikTokが開発したアプリ内機能です。

TikTokを利用する子供と保護者に向けた安全機能で、この機能の実装によって未成年ユーザーに不適切だと思われるコンテンツの表示制限などを保護者側のアプリからコントロールできるようになります。

TikTokアプリを保護者と子供の両方のスマホにダウンロードしそれぞれのアカウントをリンクすることで、簡単に機能を設定することができます。

今の時代は子供もスマホを持つのが当たり前となっています。さらにTikTokは10代の若者から幅広く多くの人にダウンロードされ楽しまれています。ただTikTok使用の上での危険性やネット上で起こる犯罪やトラブルを理解している人はどれ程いるでしょうか？

保護者は「ペアレンタルコントロール」機能を上手く活用し、正しく安全にスマホを使う方法を子供に教えてあげることが大切です。これからTikTok使用の上での危険性と「ペアレンタルコントロール」機能の詳細や設定方法を詳しく解説します。

TikTokとは元々15秒のショート動画を投稿するSNSとして、中国から生まれた動画コミュニケーションサービスです。

とても面白いアプリで多くの人がダウンロードし利用していますが、動画を撮影するために電車内でなりふり構わず動画撮影したり公共の場で大音量の音楽を鳴らしたりして迷惑なケースがあります。

またTikTokでは気にせず顔出し動画を投稿している場合が多いです。TikTokを現実の友達と共有するために利用する分は問題ないかもしれませんが、TikTokでは不特定多数のユーザーから自分が撮影した動画が見られてしまいます。

住所や個人が特定されたりストーカーに発展したり、さらにはYouTubeなどで無断転載されたりしているケースもあるので注意が必要です。

またTikTok利用している中では「出会い厨」の被害があるかもしれません。TikTokには「DM機能」が存在していて、動画のコメント以外にもユーザーに直接会話するシステムがあります。

TwitterやFacebookにも一定数出会い厨はいますが、TikTokの場合は自分が顔を出しているせいで住所や個人が特定される恐れが高いでしょう。

TikTokではアプリをダウンロードし正しく安全に使用するための「利用規約」があり、その中には年齢制限があり「本サービスは13歳以上の方のみが利用できるものとします。」と明記されています。

保護者は子供が事件や事故に巻き込まれないように、その危険性については充分伝える必要があるでしょう。さらに子供が安心して安全に利用できるように、今回実装された「ペアレンタルコントロール」を利用することをおすすめします。

ではこれからTikTokのペアレンタルコントロールの機能の詳細や設定方法を解説します。

TikTokの「ペアレンタルコントロール」の主な機能は3つあります。まず、子供の1日におけるTikTokプリの使用時間を、40分・60分・90分・120分の4段階で制限することができる「使用時間制限モード」があります。

設定した制限時間を過ぎた場合は、保護者の使用時間制限設定で発行するパスワードを子供に知らせることで、アプリを再び使えるようになるという機能です。

2つ目は未成年のユーザーに不適切だと思われるコンテンツの表示を制限する「使用制限モード」です。この使用制限モードをオンにすると子供に不適切と考えられるリスクのラベルが付けられた動画はフィルタリングされ表示されなくなります。

TikTokではユーザーの安心で安全なコンテンツ視聴のために、機械学習ならびに人的なチェックで動画の危険性等を判断し、必要な動画に関してはリスクのラベルを表示しています。

TikTokにこの「使用時間制限モード」や「使用制限モード」を設定した場合、子供が別のアカウントを使おうとするなどの行為を制限するために、TikTokからログアウトができないようになります。

そして3つ目の機能は子供にダイレクトメッセージを送信できる人の範囲を設定する「DM管理モード」です。保護者は子供のダイレクトメッセージの受信範囲を「全員」「友達のみ」「オフ（ダイレクトメッセージを受けられない）」で制限できます。

TikTokにペアレンタルコントロールを設定する場合、保護者側のスマホでの作業が必要です。設定する方法として、まず保護者と子供の両方のスマホにTikTokアプリをダウンロードしてください。TikTokアプリは以下のリンクからダウンロード可能です。

保護者のスマホ内にダウンロードしたTikTokアプリを起動します。画面右下の人物アイコンをタップしてプロフィールページを開くと右側からメニューが出てくるので、「設定」をタップしましょう。

設定から「デジタルウェルビーイング」という項目を選びタップします。

デジタルウェルビーイング機能内の「ペアレンタルコントロール」をタップし、設定画面に入りましょう。

「ペアレンタルコントロール」の利用規約を読んだら同意のチェックを入れて「今すぐリンク」をタップしましょう。

ペアレンタルコントロールを有効化するボタンをタップすると、QRコードが表示されます。ここまでが保護者のスマホで行なう作業です。この先からはペアレンタルコントロールを適用する子供側のスマホで手続きします。

次に子供のスマホにダウンロードしたTikTokアプリを起動しましょう。TikTokアプリ内で左下にある星型マークをタップします。そしてタブの右上にあるTikTokアプリ内のQRコードスキャナーで、先ほどの保護者のスマホ画面のQRコードをスキャンします。

子供側のスマホのQRコードスキャナー使って読み取り、内容に同意すると保護者管理機能が使えるようになります。

この設定によりそれ以前に設定した未成年者のアカウントでの使用時間制限モード、使用制限モード、DM管理モードは保護者の設定に上書きされることになります。保護者が子供の使用モードをオン・オフできコントロールできるわけです。

ペアレンタルコントロール機能を設定すると、別のアカウントを使うといった行為を抑制するために、TikTokからログアウトができないようになります。

解除方法はとても簡単です。ペアリングした時と同様に「設定」から「デジタルウェルビーイング」をタップし、「ペアレンタルコントール」に進みます。

そして解除したいアカウントを選択し画面下の「リンク解除」をタップするとペアレンタルコントールが外れます。

万が一子供が保護者以外の第三者から意図せず「ペアレンタルコントロール」を連動された場合、子供側からTikTokに「異議を申し立て」をすることが可能です。

異議の申し立てを行うと、「ペアレンタルコントロール」を設定した相手のスマホに、その子供との関係を証明することを求めるメッセージが届きます。

ペアレンタルコントロール設定したのが保護者ではないと確認が取れ次第、設定された「ペアレンタルコントロール」連動は無効となります。