2019年04月24日更新
iPhone5sをiOS12にアップデートしても大丈夫?注意点は?
iPhoneの中で一番古い現役機種であるiPhone5sをiOS12にアップロードする場合は、古いiPhone5sはiOS12に対応できるのか心配になりますよね?ここでは、iPhone5sをiOS12にアップデートするときの注意点を紹介していきます。
目次
- 1iPhone5sをiOS12にアップデートしても大丈夫?
- ・公式にサポートしているため問題ない
- ・高速動作やセキュリティ対策につながる
- 2iPhone5sをiOS12にした時のパフォーマンス
- ・ベンチマーク
- ・本体の起動時間
- ・アプリの起動時間
- ・キーボードの表示
- 3iPhone5sをiOS12にした時に使える新機能
- ・スクリーンタイム
- ・バッテリーのデータ確認
- ・通知のグループ化
- ・デフォルトアプリの削除
- ・Siriショートカット
- ・グループFaceTime
- ・コントロールセンターのカスタマイズ
- 4iPhone5sをiOS12にアップデートする際の注意点
- ・ストレージの空き容量を確認する
- ・バックアップを取る
- ・使いたいアプリがiOS12対応か確認する
- 5iPhone5sをiOS12にアップデートする方法
- ・アップデート手順
- 6iPhone5sをiOS12にした時の不具合情報
- ・au系の格安SIMで通信できない
- ・バッテリーの消費が早い
- ・合わせて読みたい!iPhoneに関する記事一覧
iPhone5sをiOS12にアップデートしても大丈夫?
iPhone5sは最新のiPhone Xよりもとても古い機種ですが、iPhone5sのサイズ感が気に行っていて、ずっと使い続けている人もいます。iPhone5sを使い続けている人にとって、最新のiOS12は、iPhone5sでも対応できるのか不安になりますよね?
古い機種のiPhoneに最新バージョンをインストールしてしまうと、iOS12の高速動作にiPhoneが付いていけず、パフォーマンスに不具合が生じ、新機能が正常に作動しないなどのトラブルが起こると誤解している人もいます。
公式にサポートしているため問題ない
iOS12に対するAppleの公式サポートは、iPhone5sも対象にしています。もしiOS12にアップロードして、向上したパフォーマンスや新機能などの不具合が起こった場合も大丈夫です。
最新のiOS12の公式サポートがあるということは現役ということなので、iPhone5sは現役最古の機種ということになります。
高速動作やセキュリティ対策につながる
iPhone5sをiOS12にアップデートすることで端末の操作性が早くなったり、便利になったりするだけではなく、ウイルスなどへの対策も強化されます。
その理由は、iOS12に最新のウイルス対策も含まれているからです。毎日使うiPhone5sが危険にさらされる可能性が低くなるのです。
iPhone5sにiOS12のをアップデートするときの注意点は普通のアップデートの注意点と同じですし、不具合が起こった場合もサポートに相談できます。
iPhone5sをiOS12にした時のパフォーマンス
今日iPhone5sにiOS12.2のアップデートがきたから入れてみたけど特に不具合も無く良き。アプリの切り替えが早いような気がする。特にホームに戻ったりしてからの。電話もネット(4G/WiFi)も良好です。今のところ。#iPhone5s #iOS12.2 pic.twitter.com/BtWOnZByeW
— Paxpicton (@SFWEB_Paxpicton) April 10, 2019
iPhone5sをiOS12にアップデートすると高速動作が実現し、さまざまな機能が速く使えるようになります。ここからは、iPhone5sをiOS12にアップデートした場合のパフォーマンスについて紹介していきます。
ベンチマーク
iOS11.4.1とiOS12は構成がほとんど同じなので、ベンチコマークはシングルコアもマルチコアも数値はほとんど同じです。
iOS11.4.1 | シングルコア1285 | マルチコア2211 |
iOS12 | シングルコア1298 | マルチコア2200 |
iPhone5sの構成はパソコンと同じようにハードウエアとソフトウエアの2つでできています。ベンチマークで比較できるのはハードウエアに関する数値です。数値がほぼ同じ理由は、iOS11.4.1もiOS12もハードウエアの基本的な構造が同じだからです。
カメラの起動時間
同じiPhone5sでもiOS11.4.1よりもiOS12の方が、起動時間が短くなります。その理由はパフォーマンスが向上し高速動作が実現するためです。
iOS11.4.1のロック時に カメラを起動する時間 |
5回平均0.97秒 | 最速0.84 |
iOS12のロック時に カメラを起動する時間 |
5回平均0.91秒 | 最速0.82 |
iOS11.4.1のホーム画面から カメラを起動する時間 |
5回平均1.14秒 | 最速1.04 |
iOS12のホーム画面から カメラを起動する時間 |
5回平均1.19秒 | 最速1.14 |
iPhone5sのロック画面からカメラを起動する時間は、iOS11.4.1よりもiOS12の方が平均で0.03秒速いです。その理由はパフォーマンス向上による高速動作が実現したからです。
ただホーム画面からカメラを起動する時間はiOS12では1.19秒かかってしまうのに対してiOS11.4.1では1.14秒なので、iOS11.4.1の方がiOS12よりも速いことが分かりました。
本体の起動時間
iOS12はiPhone5sにアップデートしても大丈夫なだけではなく、iPhone5sの起動時間やアプリの起動時間などさまざまな部分で改善がみられます。
iOS11.4.1の起動時間 | 31.34秒 |
iOS12の起動時間 | 22.11秒 |
iOS11.4.1電源がオフになっている状態からボタンを長押ししてAppleロゴが表示され、ロック画面が表示されるまでに31.34秒かかっていました。
しかしiPhone5sでもiOS12にアップロードした場合はパフォーマンス向上による高速動作の実現で、完全に電源オフの状態からの起動に22.11秒しかかからないのです。
アプリの起動時間
iOS12へのアップデートによるiPhone5sのパフォーマンス向上は本体起動だけではなく、アプリにもいい影響を与えます。
iOS11.4.1 | 5回平均14.84 | 最速13.28 |
iOS12 | 5回平均14.23 | 最速13.51 |
ポケモンGOの場合、iOS11.4.1で起動すると平均で14.48秒かかっていたのですが、iOS12にアップデートすると、平均で14.23秒になります。0.6秒前後速くなると、iPhone5sの操作感としてはとても快適に感じる人が多いです。
キーボードの表示
iPhone5sのSafariでキーボードを起動するときは今までのバージョンだと起動に時間がかかっていたのですが、iOS12だとパフォーマンスが向上し、とても速く起動できます。
iOS11.4.1 | 5回平均0.64 | 最速0.63 |
iOS12 | 5回平均0.57 | 最速0.46 |
これまでのiOS11.4.1の場合は平均で0.64秒かかっていたSafariのキーボード起動時間が、iOS12だと平均が0.57秒になりますし、最速で0.46秒になります。この理由もiOS12のパフォーマンス向上により、高速動作ができるようになったためです。
iPhone5sをiOS12にした時に使える新機能
iOS 13アップデートが提供されない機種(iOS12までは提供):
— ひえたろう@笑顔と上機嫌こそが最高の化粧 (@hietaro) February 5, 2019
・iPhone SE
・iPhone 6S Plus
・iPhone 6S
・iPhone 6 Plus
・iPhone 5S
だって????
なにそれこわい
iPhone5sをiOS12にアップデートしても大丈夫ですし、今までの機能が高速動作するようになるだけではなく、新機能も使えて全体のパフォーマンスが向上します。
スクリーンタイム
どのアプリをどれだけの時間使ったのかが分かるスクリーンタイムという新機能は、設定アプリを起動して下にスクロールすると、項目が出てきます。
その項目をタップするとスクリーンタイムの画面に切り替わり、その日のiPhone5sの使用状況や過去7日間の使用状況などをグラフで確認できます。
バッテリーのデータ確認
iPhone5sは設定アプリからバッテリーが確認できます。以前はアプリごとに消費したバッテリーだけでしたが、最新バージョンはその日に使ったバッテリーと、過去10日以内に消費した分も確認できます。
また以前のようにアプリごとに消費したバッテリーも確認できるので、便利な機能はそのままです。
通知のグループ化
定期的にiPhone5sに届く通知をアプリごとに表示できる新機能もあります。設定アプリの「通知」から設定できるのですが、iOS12にアップデートすると「自動」に設定されます。
デフォルトアプリの削除
iPhone5sにはデフォルトアプリがたくさんあります。時計やコンパス、FaceTime、ボイスメモなどです。
今までのiOSではこれらデフォルトアプリを削除することができませんでしたが、iOS12にアップデートすると削除できるようになります。削除の方法は、自分でAppStoreからインストールしたアプリを削除するのと同じ方法です。
Siriショートカット
Siriで1回タップするだけでさまざまな機能を使うことができます。その理由は、高速動作が実現できるようになっただけではなく、新機能では操作の簡易化もされているからです。
グループFaceTime
iOS12の新機能には、FaceTimeのグループ機能もあります。最大で32人と同時に会話ができるようになるのです。
ただiPhone5sでiOS12にアップデートすると、FaceTimeの新機能自体は問題なく使えて大丈夫なのですが、音声だけの会話になります。32人同時に会話ができる理由は、高速動作により複雑な通信に対応できるようになったからです。
コントロールセンターのカスタマイズ
iPhone5sのホーム画面を上にスクロールするだけで表示されるコントロールセンターは、自分の好きな内容にカスタマイズできるようになりました。
その理由はデフォルトアプリも自由に操作できるようになったからです。あなたがよく使う機能を紺のロールセンターに設定して、使わない機能はコントロールセンターから削除しょう。
iPhone5sをiOS12にアップデートする際の注意点
iPhone5sをiOS12にアップデートする際には新機能が追加されたり、パフォーマンスが向上したりとメリットがあります。しかしいくつかの注意点があるのでそれに気を付けてアップデートしましょう。
ストレージの空き容量を確認する
iPhone5sにiOS12をアップデートするための注意点は、まずiOS12をアップデートしても大丈夫かiPhone5sの空き容量を確認する必要があります。
iPhone5sの空き容量を確認するためには設定アプリを起動して、「一般」から「iPhoneストレージ」をタップしましょう。
iPhoneストレージの画面で上部に表示されているバーを確認します。色が付いている部分が使用している容量で、色がついていない部分が使用していない容量です。
この使用していない容量が空き容量になります。空き容量がある場合は、iOS12をアップデートしても大丈夫です。
しかし空き容量がとても少ない場合は写真や動画などをiTunesに移して、iOS12をアップデートしても大丈夫なくらい空き容量を確保しましょう。
バックアップを取る
iPhone5sでiOS12にアップデートしても大丈夫な空き容量を確認できたら、今度はバックアップをとります。その理由はデータが失われる可能性があるからです。バックアップは設定アプリの「iCloud」から操作していきます。
「iCloudバックアップ」という項目があるので、ここをタップします。
iCloudバックアップの画面になったら、バックアップ項目のチェックアイコンをオンにします。
iCloudバックアップを開始するポップアップが表示されて、iTunesでのバックアップができなくなるという注意が提示されるので、「OK」をタップします。
使いたいアプリがiOS12対応か確認する
またiPhone5sの機能だけではなく、インストールしているアプリに関しても注意点があります。今使っているアプリがiOS12に対応しているかどうかを確認しておきましょう。
もしiOS12に対応していないアプリだと、アップデートしたら使えなくなってしまうので注意してください。
iOS12に対応しているかどうかを確認する方法は、AppStoreのアプリ詳細画面で「互換性」という項目をタップします。互換性の欄に「iOS12」と記載されていれば、iOS12にアップデートした後も今まで通り使えるので大丈夫です。
iPhone5sをiOS12にアップデートする方法
iOS12にアップデートするための空き容量を確認したら、いよいよiPhone5sをiOS12にアップデートしていきます。アップデートする方法は簡単ですが、WiFi環境で行わないと通信量を大きく消耗するので注意しましょう。
アップデート手順
iPhone5sをiOS12にアップデートする方法は設定アプリを起動して、「一般」から「ソフトウエア/アップデート」の項目をタップしてください。
更新できるバージョンがある場合は、アップデートの画面にメッセージが表示されるのでその指示に従ってアップデートしましょう。
アップデートを行っている最中は再起動などが自動で起こりますが、完了するまでバッテリーが切れないようにしながら待ってください。
iPhone5sをiOS12にした時の不具合情報
iPhone5sをiOS12にアップデートしても大丈夫ですが、不具合の報告があるのも事実です。ここからは報告があったiPhone5sをiOS12にアップデートした場合の不具合を紹介していきます。
au系の格安SIMで通信できない
iPhoneは格安SIMを差し込んで使うこともできます。おさがりスマホと呼ばれているこの方法は、親の古いiPhoneに格安SIMを差して子供が使うことが多いです。
しかしiPhone5sをiOS12にアップデートすると、au系の格安SIMが使えないという不具合が報告されています。その理由はiPhone5s側ではなく、iOS12側にあります。ソフトバンク系やドコモ系の格安SIMを使いましょう。
バッテリーの消費が早い
iPhone5sをiOS12にアップデートすると、バッテリーがすぐなくなる不具合が起こりやすいです。その理由は新機能が使えるようになったり、高速動作が実現したりするため必要なバッテリーが増えているからです。
この不具合を解消するためには、こまめに充電をして、バッテリーを多く消耗する新機能はオフにしておきましょう。
最後に
いかがでしたか?iPhone5sをiOS12にアップデートしても大丈夫ですが注意点があったり、不具合が生じたりすることもあります。事前に準備をしてからアップデートしましょう。