2019年05月29日更新
iPhoneの脱獄とは?メリット・デメリットを解説!
iPhoneの脱獄とはプログラムを改変してAppleが製品に対してかけている制限を解除し、その端末本来の能力を発揮させるための行為です。iPhoneの脱獄とは違法ではありませんが、メリットだけでなくデメリットも大きいのでどちらもよく踏まえておきましょう。
目次
iPhoneの脱獄とは?
最近のiPhoneやiPadなどの高い人気とともに、iOSデバイスを脱獄したい人も多くなっているようですが、そもそもiPhoneの脱獄とは一体何でしょうか?
iPhoneの脱獄とは一言で言えば「AppleがiPhoneで動作できないようにしている機能や非公式アプリを動作可能にすること」です。これはデバイスの完全な管理者権限を取得することを指しています。
プログラムを改変して非公式アプリ/機能を利用可能にする方法
iPhoneは基本的にAppStoreにあるAppleが許可を出したアプリのみをダウンロードして使用できます。しかし特定のJailbreak(脱獄)ツールを使用し脱獄することによってプログラムを改変しiPhoneの制限を開放するわけです。
脱獄することによって「Cydia」などを通じて様々な非公式アプリをインストールし様々な機能を利用することができるようになります。
比較的誰でも脱獄できるようになっていますが、脱獄後はiPhoneに何が起きても全て自己責任となるので注意しましょう。今回はiPhoneを脱獄することの違法性やメリット、デメリットについて詳しく解説します。
iPhoneの脱獄とは~違法性について~
iPhoneの脱獄とは、プログラムを改変してAppleが製品に対してかけている制限を解除し、その端末本来の能力を発揮させる方法です。
脱獄によってApp Storeからはダウンロードできない非公式のアプリを使用できるようになりますが、iPhoneの脱獄には違法性はあるのでしょうか?
Appleの規約違反だが違法ではない
iPhoneの脱獄とはAppleのソフトウェアライセンス及び、ソフトウェア利用許諾契約に違反しますが、現在のところ日本において違法というわけではありません。
もちろんAppleから推奨されているわけではなく、公式サポートなどを受けられなくなる危険な行為ですので注意が必要です。
脱獄するとJay Freeman氏が運営する「Cydia」という独自のアプリプラットフォームからアプリをダウンロードできるようになりますが、Cydiaとは「リンゴの青虫」を意味し、Appleに対する挑戦を叩きつける意思がうかがえます。
有料アプリの無料ダウンロードは違法
iPhoneの脱獄行為に違法性はないものの、AppStoreで販売している有料のアプリなどを無料でダウンロードする行為は当然違法になりますので、そのような行為は絶対にやってはいけません。
iPhoneの脱獄とは~メリット~
iPhoneの脱獄をすると通常のiPhoneでは使用できないような様々な非公式アプリや機能が使用できるようになります。プログラムを改変し多くの制限から開放されるため、iPhoneのデザインの変更を行うことも可能です。
主なメリット
これからiPhoneの脱獄をして得られる主なメリットについて解説します。
iPhoneを好みにカスタマイズできる
iPhoneの脱獄することの大きなメリットの一つとして、ホーム画面のアイコンや壁紙などのデザインをカスタマイズできることがあります。
その他にも時計の位置やフォントを好きなものに変えられたり、ロック画面やホーム画面、通知センター、コントロールセンターのデザインも変更したりすることができます。ロック解除する際のアクションを変更することも可能です。
またプログラムを改変することができるため、AndroidをインストールしiOSをやめることも可能です。
非公式アプリをインストールできる
App Storeは毎月膨大な量の新しいアプリを追加していますが、脱獄したiPhoneでは非公式アプリにもアクセスすることができます。プログラムが改変され制限が開放されるので、さらに多くのアプリが使えるでしょう。
実際に脱獄後にインストールできるアプリは、iPhoneを飛躍的に使いやすくできるアプリが多いです。例えばカメラのシャッター音を消したり広告をブロックしたり、スクロールを高速化したりするものがあります。
さらにiPhoneのホーム画面のロックではなく、アプリごとにパスワードを設定してアプリに鍵をかけることができるアプリもあり、LINEなど他人に見られたくないアプリだけ鍵をつけることができる機能を利用することもできます。
SIMロックを解除したり、テザリング未契約プランでテザリングしたり、また自分のサービスプロバイダーを自由に決めることができたりと通常のiPhoneではできないことができるようになるのです。
iPhoneの脱獄とは~デメリット~
iPhoneを脱獄する人が後を絶たないのは、前述したようにメリットが多いからだと言えるでしょう。実際に脱獄する方法はとても簡単で誰でもできるようになっていますが、脱獄することによるデメリットはあるのでしょうか?
主なデメリット
脱獄は通常のiPhoneではできないことができるメリットがある反面、リスクや問題点などデメリットもあります。これからiPhoneを脱獄することによるデメリットを解説しますので、実際に行う前に確認しておきましょう。
iPhoneの動作に問題が生じることもある
脱獄することでiPhoneが使い物にならなくなる可能性もあります。例えばiPhoneのバッテリー消費が早くなったり動作が遅くなったり、アップデートに手間がかかったりするようになることもあります。
ぐるぐるとりんごループが起こるようになり、ついには起動しなくなる可能性もあります。
このような不具合が起こった場合はiPhoneを完全に一掃して再び機能させるために復元を行いますが、困ったことが起きても自分で解決方法を全て調べて対応しなければならないことも頭に入れておきましょう。
Appleや通信事業者の保証対象外になる
iPhoneを脱獄することはiPhoneの保証を無効にするということになります。Appleの規約違反になるためAppleサポートに対応してもらうことはできません。また各キャリアでの対応が受けられなくなります。
もし何か不具合があってもAppleに修理を依頼できなかったり、もし修理して貰っても莫大な費用がかかったりするでしょう。長い目で見るととても大きなデメリットと言えます。
また脱獄したiPhoneはAppleの公式のアップデートを受けることができなくなり、バグやそれに関連した問題も起こりやすくなります。非公式のアプリをインストールすることでそのようなデメリットに直面することになるでしょう。
セキュリティの脆弱性
iPhoneを脱獄することはセキュリティ面が弱くなります。脱獄をするということは、ネット犯罪者に対してドアを開いているようなもので、iPhoneは頻繁にマルウェアにかかりやすくなるでしょう。
ネット犯罪者からすればiPhoneのセキュリティ面の脆弱性を突いて、管理者権限を取得し悪意のあるアプリを動作されることも簡単です。
また非公式のアプリは、管理者権限を取得したアプリよりもアプリ自体に脆弱性が含まれている可能性が高いです。その脆弱性が別のアプリによって悪用されたりスマホの管理者権限を奪われたりする恐れも考えられますので注意しましょう。
もちろん非公式アプリを使って盗難防止機能を新たに追加する方法もあるでしょう。iOSの場合は、ロック画面を表示した状態で窃盗犯の写真を撮影するという機能がある盗難防止アプリなどがあります。
ただ注意したいのは、このような非公式アプリはメーカーによるテストを受けていないので、予想外の動作をする可能性やバッテリーを大量に消費する可能性、さらにはデバイスが全く使い物にならなくなる恐れもあります。
メリットも多い脱獄ですが、リスクは大きいことに注意しておきましょう。あくまでも脱獄は自己責任となりますので紹介したデメリットを考慮した上で行うか行わないかを判断することが大切です。