2019年05月30日更新
コンテンツブロッカーとは一体何?
コンテンツブロッカーとは何か知っていますか。本記事では、コンテンツブロッカーとは何か紹介し、コンテンツブロッカーのメリットやデメリットも解説します。おすすめコンテンツブロッカーも3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 1コンテンツブロッカーとは
- ・iOSに搭載されているSafariのアドオン
- ・使用にはアプリを別途インストール
- ・アプリ内ブラウザ/WebViewでは動作しない
- ・コンテンツブロッカー=広告ブロックではない
- 2コンテンツブロックのメリットは?
- ・iPhone/Macの使い勝手が向上する
- 3コンテンツブロックのデメリットとは?
- ・間接的な悪影響があるかもしれない
- ・トラッキング拒否によりネットの魅力が減るかもしれない
- 4【iOS】おすすめコンテンツブロックは?
- ・AdFilter
- ・AdGuard
- ・AdBlock
- 5コンテンツブロッカーの問題とは?
- ・広告収入というネットビジネスの根底に関わる
- 6コンテンツブロッカーは利用するべき?止めるべき?
- ・自身のメリット/デメリットを比較して決めよう
- ・まとめ
- ・合わせて読みたい!iPhoneに関する記事一覧
コンテンツブロッカーとは
アドオンであるコンテンツブロッカーとはどのようなツールか知っていますか。コンテンツブロッカーとは、Webブラウジング時に広告だけを取り除くプログラムのこと。
iPhoneにおけるiOSの場合には、Safariアドオンのエクステンション、いわゆる機能拡張という意味で理解してください、ただ、イマイチわかりにくいというならば「広告除去アプリ」という認識でも構いません。
なお、iPhone向けにコンテンツブロッカーが開発されだしたのは、コンテンツブロックをするSafariアドオンのエクステンションの仕様が決定したiOS9以降と言われています。以下で詳しく解説していきましょう。
iOSに搭載されているSafariのアドオン
まずは、iOSに組み込まれているSafariのアドオンについてです。そもそもコンテンツブロッカーとは、iOS純正のブラウザアプリSafariのアドオンのことです。
ここでいうアドオンとは、ソフトウェアをはじめアプリなどに新たな機能を追加するためのプログラム。拡張機能なので、ユーザーがその機能を使わない限り、コンテンツブロッカーは動作しないのです。
使用にはアプリを別途インストール
また、アドオンであるコンテンツブロッカーを使用するには、アプリを別途でインストールしなければなりません。本記事でもいくつかアプリを紹介しますが、ここで「Crystal」というアプリを紹介します。
そしてCrystalを起動すると、設定の手順が表示されるので、それに従い設定していきます。上のスクリーンショットを見るとわかると思いますが、シンプルで使いやすそうです。
アプリ内ブラウザ/WebViewでは動作しない
コンテンツブロッカーはアプリ内ブラウザ、いわゆるWebViewでは動作しないことを知っていますか。アドオンであるコンテンツブロッカーが動作するのは、標準ブラウザのSafariでWebページを開いたときだけなのです。
アプリ内ブラウザとったWebViewや、Chromeなどのブラウザアプリでは利用できませんので、注意しましょう。アプリ内ブラウザ(WebView)で広告ブロックする場合は他のやり方を模索してください。
コンテンツブロッカー=広告ブロックではない
アドオンであるコンテンツブロッカーを「広告ブロック」思われるのは仕方ないと思いますが、コンテンツブロッカーとは「コンテンツをブロックする」もの。つまり、広告をブロックするツールではありません。ただ、広告をブロックできる場合もあります。
アプリの種類によって、広告の他にも画像をはじめ動画やTwitter、Facebookに表示してあるSNS共有ボタンをブロックできます。また、JavaScriptというコンテンツをブロック可能。
コンテンツブロックのメリットは?
それではまず、コンテンツブロックのメリットを紹介します。デメリットは2つ紹介しますが、メリットは1つです。
iPhone/Macの使い勝手が向上する
コンテンツブロッカーのメリットを一言でいうと、「iPhone/Macの使い勝手が向上する」ということです。コンテンツをブロックすることによって、そのコンテンツ自体を読み込まない分の通信量を削減できます。
また、画面上に表示させるコンテンツが減るので、Webページの表示速度も速くなるので、非常に有り難いですよね。なおコンテンツブロッカーアプリのほとんどは、平均して約50%もの通信量と読み込み時間を削減できると言われています。
コンテンツブロックのデメリットとは?
一方コンテンツブロックのデメリットとは、何なのでしょうか。パソコンやスマホユーザーにとっては、直接的な影響はありません。ただ、間接的なデメリットはあるので、下記で説明していきましょう。
また、トラッキング拒否によりネットを利用する上での影響もあるそうです。トラッキング拒否とは何かという説明もしています。
間接的な悪影響があるかもしれない
間接的なデメリットとしては、いくつかWebサイトが運営できなくなる恐れがあります。というのも、無料で利用できるWebサイトの多くは広告費を主な収入としているから。
その広告が表示されなくなることで、収益をあげることができず、運営を終了するWebサイトが現れるでしょう。
トラッキング拒否によりネットの魅力が減るかもしれない
パソコンやスマホユーザーにトラッキング拒否されると、Webサイト運営者はユーザーがサイトに訪れたことを知ることができません。要するに、トラッキング拒否によってそのユーザーはカウントされないのです。
また、トラッキングのデータに基づいて最適な広告が表示されるので、トラッキング拒否することで、その最適な広告が表示されなくなってしまいます。
しかしながら、広告をブロックしている人がほとんどなので、最適な広告を表示させたり非表示させたりした場合であっても、多くの人は関係ないでしょう。
トラッキング拒否とは
トラッキング拒否とは何か知っていますか。上記でトラッキング拒否については説明しましたが、そもそもトラッキングとは何か説明します。
Webサイトの大半は、ユーザーの検索行動やページを見たことを追跡(トラッキング)しているのです。例えば、「このユーザーはどんなページを見たのか?」ということ。
そのデータを利用し、ユーザーに対して一番適切なコンテンツまたは広告を表示しようとします。この追跡(トレッキング)を拒否することを、トラッキング拒否と呼ぶのです。
【iOS】おすすめコンテンツブロックは?
コンテンツブロッカーについての記事なので、ここでおすすめコンテンツブロッカーをiOSに限定して紹介していきたいと思います。本記事では「AdFilter」「AdGuard」「AdBlock」という3つのコンテンツブロッカーを紹介します。
AdFilter
1つ目に紹介するおすすめコンテンツブロッカーは、AdFilteです。日本国産アプリのため、国内のサイトやブログも全般的に広告の削除してくれます。
また、SNSのシェアボタンも表示させず、不要なボタンを消すことでスッキリさせます。無駄な広告を読み込まないため、ページ表示がスムーズになるので、おすすめです。
メリット
1つ目は、広告ブロックする対象を自由に選択できる点です。
2つ目は、ソーシャルボタンもブロックできるという点です。
3つ目は、使い方がわかりやすく記載されている点です。アイコンも表示してあり、迷わずに設定できるでしょう。
4つ目は、カスタムフィルターを自由に設定できることでしょう。
デメリット
デメリットは、広告をブロックするのと同時にコンテンツも削除されてしまう点です。広告だけではなく、コンテンツも削除されてしまうのはサイト運営者だけでなく、ユーザーにとってもデメリットになるでしょう。
また、アプリ内ブラウザ(WebView)で広告ブロックできないことです。ただ、基本的にアプリ内ブラウザ(WebView)は対象ではありませんので、そこまでデメリットにはならないでしょう。
AdGuard
おすすめコンテンツブロッカーであるAdGuardとは何か知っていますか。AdGuardとは、世界最先端の広告ブロッカーです。アプリをインストールしたら本体設定をちょっと変えるだけで導入完了するのです。
また、広告やポップアップをブロックしたりすり抜けてくる広告も手動でブロックしたりします。そして、DNS設定など細かい設定も可能で、様々な要望に応えてくれるアプリなので、おすすめです。ただし有料なのでよく考えてから導入するようにしてください。
メリット
1つ目は、使い方をわかりやすい動画で確認できるということです。
2つ目は、AdGuardでは細かい設定も可能であるということ。ブラウザで表示される広告をこのアプリでカットできます。さらに、誤ったタッチ防止以外にも、通信量の節約になるのでおすすめ。
3つ目は、手動で様々にカスタマイズできるという点です。フィルタからプライバシーや広告ブロッキングの設定ができます。
4つ目は、設定方法がわかりやすく記載されていること。最初に本体設定を適用させておくことを忘れないでおきましょう。
デメリット
Adguardのデメリットとは、ネットワークに対するレスポンスの悪化が引き起こされるということです。ローカル環境とはいうものの、常にVPNを使用するので、多少の動作の遅れが発生してしまいます。
また、何かの不具合の原因になる場合、あるいはアンチアドブロックの影響を受ける可能性があるという点もデメリットになり得るでしょう。
先ほど紹介したアプリと同じく、アプリ内ブラウザ(WebView)に対応していない点もデメリットかもしれません。
AdBlock
次に紹介するおすすめコンテンツブロッカーは、AdBlockです。AdBlockとは何か知っていますか。AdBlockとは、ウェブだけではなく、アプリの広告もブロックしてくれる広告ブロッカーのこと。下記で、AdBlockのメリットとデメリットを解説していきましょう。
また、AdBlockはアプリ内ブラウザ(WebView)に対応しています。アプリ内ブラウザ(WebView)に対応しているツールは珍しいので、メリットでしょう。
そして、下記のリンクからダウンロードできます。Chromeからもダウンロードできるのです。
メリット
1つ目のメリットは、画面を上にスワイプするだけで広告ブロックできるという、簡単な機能があることです。
2つ目は、下にスライドすることによって広告ブロックを無効にすることができる点です。
3つ目は、フィルターの設定で自由に設定することができることです。
4つ目は、すばやく広告をブロックできることでしょう。上記で見てきたように、設定もワンフリックで非常に簡単ですね。海外のアプリですが、日本語対応しているのも有り難いポイント。
デメリット
AdBlockのデメリットは、海外のアプリということもあり、メンテナンスが頻繁に行われることです。ただ、機能として申し分ないでしょう。
コンテンツブロッカーの問題とは?
ここで、コンテンツブロッカーの問題とは何か説明します。率直に言うと、広告収入を主な収入としているブログやメディアにとっては、悪影響を及ぼす点です。下記で詳しくみていきましょう。
なお、アプリ内ブラウザ(WebView)に対応していないというのも、音大の1つに含まれるでしょう。
広告収入というネットビジネスの根底に関わる
コンテンツブロッカーの問題とは、広告収入というネットビジネスの収益を根本から減らしてしまうからです。アフェリエイトやWebメディア運営は広告収益がなければ成り立ちません。
つまり、コンテンツブロッカーを利用することによって、広告収入というネットビジネス事業を潰してしまう恐れがあるのです。このような問題点があるので、安易に使用することはおすすめしません。
コンテンツブロッカーは利用するべき?止めるべき?
最後に紹介する内容は、コンテンツブロッカーは利用するべき、あるいは止めるべきなのかです。上記でコンテンツブロッカーのメリット、デメリットを解説してきましたが、それらをしっかり確認してご自身で判断しましょう。
自身のメリット/デメリットを比較して決めよう
上記のとおり、コンテンツブロックのメリットであるiPhone/Macの使い勝手が向上するということ、あるいはコンテンツブロックのデメリットである間接的な悪影響や、トラッキング拒否によりネットの魅力が減ることを考慮して決めましょう。
まとめ
今回の記事では、コンテンツブロッカーとは一体何なのか解説してきました。コンテンツブロッカーとは、iOSに搭載されているSafariのアドオンで、使用するにはアプリを別途インストールする必要があるツールです。
また、アプリ内ブラウザ、いわゆるWebViewでは動作しないことや、コンテンツブロッカー=広告ブロックではないという点も押さえておきましょう。なお、コンテンツブロッカーのメリットやデメリットも紹介しています。
そしておすすめコンテンツブロッカーとして、「AdFilter」「AdGuard」「AdBlock」という3つのコンテンツブロッカーを紹介しました。それぞれのメリットとデメリットを解説しているので、ぜひ参考にしてきてください。