2019年06月14日更新
【Google ドライブ】Google フォトとの自動同期機能を廃止!
Google ドライブとGoogleフォトの連携機能として提供している「自動同期機能」7月10日以降廃止することを発表しました。自動同期機能廃止後は、Google ドライブとGoogleフォト上に追加された写真や動画はそれぞれ独立して管理されるようになります。
目次
GoogleドライブとGoogleフォトの自動同期機能、7月10日で廃止
米Googleは現地時間6月12日、Google ドライブとGoogleフォトの連携機能として提供している「自動同期機能」を、7月10日をもって廃止することを発表しました。今回の廃止の原因はユーザーから「混乱が生じる」というフィードバックがあったためです。
自動同期機能廃止後は、Google ドライブとGoogleフォト上に追加された写真や動画がそれぞれのサービス上で独立して管理されるようになります。
自動同期機能がユーザーに混乱を生じさせた原因
Google ドライブでは設定から「Googleフォトフォルダを作成する」というマークにチェックを入れると写真や動画をGoogleフォトに自動同期することができます。
この機能を有効にした場合、どちらか一方で写真・動画のアップロードや削除をすると、他方でも同様の変更が自動的に加えられるようになります。これは一見するととても便利な機能ですが、この問題は「データを編集した場合」に起こります。
例えばGoogleフォト上で写真を編集した場合、Google ドライブにはその編集内容が反映されません。ユーザーからすれば、Googleフォトで編集した写真とGoogle ドライブにある写真は異なるものに見え、別々に保存されたデータかのように錯覚し混乱します。
実際は両データとも同じものなので、もし誤って片方を削除すると別物だと思っていたもう片方のデータも削除されてしまうというわけです。これが自動同期機能がユーザーに混乱を生じさせた原因となっています。
このような原因からGoogle ドライブとGoogleフォト間の自動同期機能は一部ユーザーの混乱を招いていて、一方のサービスの写真だけを消去しようとしたのに両方のサービスから消えてしまうといった事故も発生しています。
Googleはこのようなユーザーからのフィードバックを受け、こういった意図しないデータ消失を防止するために2019年7月10日をもって自動同期機能の提供を終了すると発表しました。
なお現在提供されているユーティリティ「バックアップと同期(Backup and Sync)」については引き続き利用できるようです。
7月10日以降は新機能「Upload from Drive」を提供開始
自動同期機能廃止後は、Google ドライブとGoogleフォト上に追加された写真や動画がそれぞれのサービス上で独立して管理されるようになり、片方のサービスで写真や動画をアップロード・削除してももう片方のサービスには変更内容が反映されなくなります。
また過去に同期してGoogle ドライブとGoogleフォトに保存されているファイルは、7月10日の廃止以降も両サービス上にそのまま残り変更の影響は受けません。
Google ドライブ上に「Google フォト」フォルダが存在する場合、既存のファイルはそのまま維持されますが、自動同期は行なわれなくなります。
さらにGoogleは7月以降「Upload from Drive」という新機能を提供開始すると発表しました。これはGoogle ドライブ上の写真や動画を手動で選択して、Googleフォトにコピーするという新機能です。
この新機能によって、Google ドライブの「共有アイテム」内のファイルを含む写真や動画を手動で選択して、任意にPhotoへ追加することができます。
ただしファイル操作は同期ではなく複製扱いで、ストレージ容量が2ファイル分使用されてしまうため注意が必要です。