2020年01月28日更新
VMware vSphere Clientのダウンロード・インストール方法を解説
VMware vSphere Clientは多量なデータ管理を目的としてさまざまななビジネスフィールドで導入されています。本ページではVMware vSphere Clientのダウンロード・インストール方法について詳しく解説いたします。
目次
VMware vSphere Clientとは
Mware vSphere Clientのダウンロード・インストール方法について詳しく解説する前に、VMware vSphere Clientの概要から説明いたします。
まずVMware vSphereとは、アメリカのIT企業であるVMware vSphere社が開発した仮想化ソフトウェアパッケージです。
仮想環境にアクセスするサービス
サーバと聞けば、上記の画像のような物理的な大きなコンピュータをイメージするかもしれません。しかし、仮想サーバは一台の物理サーバ上に仮想化された複数のサーバです。
VMware vSphereは仮想環境にアクセスし、遠隔からデータの一括管理を実現します。
そして、それらの管理機能をクライアント(Client)に提出するWindows向けアプリケーションがVMware vSphere Clientです。
Windowsのみ対応
VMware vSphere Clientは現状、Windowsのみ対応です。MacOSなどでは使用することはできません。
VMware vSphere Clientのダウンロード方法
それではVMware vSphere Clientのダウンロード方法について、順を追って説明いたします。
VMwareアカウントを作成
VMware vSphere Clientをインストールするためには、まずVMwareアカウントを作成しなければなりません。
下記リンク(My VMware)に移動し、「今すぐ登録できます」ボタンをクリックします。
個人情報を入力し、「登録」ボタンをクリックしたらVMwareからの確認メールが登録したメールアドレスに送られます。
送られてきた確認メールから「有効にする」ボタンをクリックすることでVMwareへのアクセスが有効になります。
Webブラウザを使ってダウンロード
VMwareアカウントの作成が完了したところで、VMware vSphere ClientをWebからダウンロードします。
exeファイルをインストール
VMware vSphere Clientのダウンロードページからexeファイルをダウンロードします。人それぞれ用途によりますが、画像では2019/09/15時点での最新版VMware vSphere Clientをダウンロードしています。
所定ファイルをクリックするとダウンロードが始まります。画面上にウィザードが表示されます。
ダウンロードが終了するとVMware vSphere Clientのインストール作業に移ります。「次へ」ボタンをクリックしてください。
VMware vSphere Clientを扱うための使用言語を選択します。今回は日本語を選択しています。
VMware vSphere Clientのインストール先が表示されています。後々どこのフォルダに保存されたかわからないなんてことにならないようパスをしっかり頭に入れておくことを推奨します。
VMware vSphere Clientのインストールが終わったら「終了」ボタンをクリックしてください。
VMware vSphere Clientのログイン方法
VMware vSphere Clientのインストールが完了したところで、続いてVMware vSphere Clientのログイン方法について解説いたします。まずは起動から説明します。
「VpxClient.exe」というアプリケーションファイルをクリックすることでVMware vSphere Clientが起動します。
ESXiへアクセスするための情報を入力
アクセスするESXiの情報を入力する必要があります。「ESXiとは何か」ということも簡単に説明いたします。ESXiもVMware vSphere Client同様にインストールが必要です。
ESXi ダウンロードもVMwareの公式ページからダウンロードできます。適切なバージョンを選んでください。
VMware vSphere Clientを起動すると、IPアドレス、ユーザ名、パスワードを入力する画面が表示されます。こちらはESXiを構築するときに設定します。自分で設定した情報を入力することでESXiにアクセスできます。
ESXiとはVMware上の仮想サーバ
ESXiとは、VMwareシリーズの仮想サーバです。また、管理機能を除いたクライアント向けの製品で無料で使用可能です。
IPアドレス/名前
IPアドレスと名前は自分で設定します。(例;IP→192.168.xxx.xxx, 名前→example)複数の仮想サーバを設定することも可能です。
管理者ユーザ名
ESXiにはホストの管理を行うための「管理者アカウント」がデフォルトで存在します。管理者ユーザ名の初期値は「root」となっていますが、変更も可能です。
管理者パスワード
管理者パスワードの初期値は空欄です。管理者のアカウントは上記画像のようになります。
VMware vSphere Client導入のメリット
一連のダウンロード・インストール方法を解説したところで、VMware vSphere Client導入のメリットを説明いたします。
仮想マシンに手軽にアクセス可能
冒頭でも説明した通り、VMware vSphere Clientは仮想環境にアクセスし、遠隔からデータの一括管理を実現します。
PCの負荷が少ない
PCへの負荷が少ないこともメリットのひとつです。VMware vSphere Clientは必要なだけのリソースで構築されているため、少ないストレージで使用できます。
VMware vSphere Client導入の際の注意点
メリットばかりを説明してきましたが、最後にVMware vSphere ClientをWindowsに導入する際の注意点を最後に説明いたします。
試用期間60日以降は有料
VMware vSphere Clientは60日の試用期間が過ぎると料金が発生します。物理サーバに比べるとはるかに低コストで運用できますが、無料ではないということは覚えておいていただきたいと思います。
終わりに
VMware vSphere Clientは非常に便利なツールです。仮想サーバと聞くとなにかと難しそうですが、しっかり手順を踏めば誰でもインストールし、活用できます。ぜひこの記事を参考にお試しください。