2020年04月11日更新
LINEのプライバシーポリシーが変更?同意内容や同意しない方法は?
LINEが数年ぶりにプライバシーポリシーを変更!!なくなっては困るLINEが「サービス向上のための情報提供」のために行ったプライバシーポリシー変更しました。やらないとどうなるのかにお答えします。画像も使ってわかりやすく説明。
目次
LINEのプライバシーポリシーの変更内容
もう私達の生活になくてはならなくなったLINEアプリですが、2018年1月15日にVer8.0にアップデートされたのはみなさんも知っていると思います。しかし、アップデート時にプライバシーポリシーも変更されているのはご存知でしょうか。
なんとなくLINEから言われるままにポチポチと同意して更新している人もいるかと思います。または、プライバシーポリシーに同意したくないLINEユーザーもいるかと思います。
LINEアップデートした後にLINEを開くと「サービス向上のための情報利用に関するお願い」というポップアップ画面が表示されるようになっています。今回はこのプライバシーポリシーの内容を詳しくご説明していきます。
変更内容
LINEのアップデートで変更された大きなポイントを4つにまとめています。
- LINEが特定のLINE利用情報を取得して企業活動に活用すること
- 公式アカウント運営者等の第三者に対してユーザー情報の一部を提供すること
- ユーザーの利用情報をLINEグループ会社に対して提供し共同利用すること
- LINE内の広告配信の仕組みや配信の停止/再開方法などの変更
ユーザー情報には、友だち同士のメッセージ・画像内容・動画・通話内容などは含まれないと記載されています。含まれる情報については、後程詳しく説明します。
変更内容に同意するとどうなるか
LINEが新たに内容変更したプライバシーポリシーに同意しても、アップデート前と比較して使い勝手や使用方法が変わるわけではありませんので、使い勝手は今までと変わりません。あくまでも「サービス向上のための情報提供」のための内容変更です。
今回はLINEを使うことによってさまざまな情報がLINEに送られており、LINEがユーザー情報の利用目的や取り扱い範囲・対象者・対象情報に何が含まれるのかを明確にしたということです。
なので、LINEをよりユーザーが使いやすくしたりするために「情報をください・活用させてください」という内容に同意してくださいねってことです。同意しないこともできるのかは次でお答えします。
必ず同意しなければならない
LINEのプライバシーポリシーには必ず同意しなければなりません。同意したくないというLINEユーザーもいると思いますが拒否することはできません。
また一度同意したものを解除することもできません。むしろ同意しないを選んでいる強者がいるといは考えにくいです。
LINEの公式サイト内でも、「プライバシーポリシーについてはLINEサービス上における情報の取扱いを規定するものであり、全てのユーザーには必須でご同意いただいております。」という内容が表記されております。
そのため、アップデート時にプライバシーポリシーを同意しないで拒否するとLINEが使えないということになります。しかし、LINEの公式サイトには「サービス向上のための情報提供」については、「サービス向上のための情報利用に関する同意は任意です。
またいつでもLINEアプリ上の「プライバシー設定から変更することが可能です。」と記載されていますので、今すぐ解除することもできます。
LINEのプライバシーポリシーの「サービス向上のための情報利用」とは
LINEは、プライバシーポリシーの「より良いサービスの提供を目的」として、私たちLINEユーザーの利用情報を活用することに同意してくださいというものです。
公式LINEサイトでも「LINEでは、不正利用の防止、またサービスのさらなる改善・開発等のため、特定の情報利用に関するご案内、およびプライバシーポリシーの変更を行います。」と記載されいます。あくまで同意なので、同意したくない場合はしないことも可能です。
利用される情報
まず、プライバシーポリシーが変更されて、みなさんが心配しているであろう、「友だち(ユーザー)同士でやり取りしたメッセージや画像・動画などの内容、通話内容など」は、今回のプライバシーポリシーの「サービス向上のための情報提供」には含まれていませんので安心してください。
プライバシーポリシーが変更されて活用される利用情報は大きく5つになります。
(1)友だちとのトークルーム
- 使用したスタンプ、絵文字、エフェクト、フィルターの種類
- ・トークの相手、日時、既読、データ形式(相手に送ったコンテンツが、テキストメッセージ、画像、動画などのうち、どの形式なのかを示す情報です)、取消機能やURLへのアクセスなどの利用状況
- 無料通話中に使用されたビデオエフェクトやフィルター(ビデオ通話時に画像に特殊効果を生じさせる機能です)、通話相手、利用日時、通話時間等の情報
(2)公式アカウントとのトークルーム
- トーク内容(テキストメッセージ・画像・動画の内容を含みます)を含むコミュニケーション※ただし、官公庁、自治体、政党、金融、病院、宗教に関連するものなど、LINEが特に機微な情報を扱う可能性があるとして指定したアカウントについてはトーク内容の分析対象外
- 投稿内容、投稿日時、データ形式、コメント欄のスタンプ、閲覧時間および回数等
※ただし、公開範囲が「自分のみ」の場合、投稿内容は対象外となります。
(4)LINEが提供しているブラウザ、保存、共有などの利用状況
- トークルームで保存、共有といった機能を使った場合、そのデータ形式等
(5)LINE経由でのURLアクセス元情報
- 例えば、友だちとのトークルームからアクセスした場合、そのトークルームのこと
利用目的
LINEのプライバシーポリシーの「サービス向上のための情報提供」では大きく3つの利用目的が記載されています。それは、サービス上の不正対策・ユーザーの関心にあった、より適切なコンテンツ及び広告の表示の3つになります。
トーク履歴や通話履歴なども利用されるのか
もし利用されるなら私もすぐに解除したいと思いますが、上記で説明したように、LINEのプライバシーポリシーには、LINE友だち同士でやり取りしたメッセージや画像・動画の内容、通話内容を閲覧・利用されることはないと記載されています。
なので友達との秘密の会話をLINE側に見られることはないようです。同意したくないと言わずに同意しても良さそうです。
同意するとどうなるのか
今回のLINEアップデートによって、「サービス向上のための情報提供」の内容に同意したとしても、LINEユーザーから普段の使い方が変わるわけではないようです。
あくまでもLINEユーザーの情報を守り、安全に使ってもらえるように「サービス向上のための情報提供」を使って、サービスをよりよく改善していくという内容のものです。
具体的な内容としては、LINEアカウント乗っ取りなどの不正行為対策に使われたり、LINEユーザーのより興味関心が高くい内容を割り出して、より適切なコンテンツ内容及び広告がLINEユーザーに届くようにするために使われるようです。
LINEのプライバシーポリシーの「サービス向上のための情報利用」を拒否する方法
LINEのアップデートによるプライバシーポリシーは、同意したくない気持ちがあったとしても同意を拒否したり、途中で解除する方法はありませんが、「サービス向上のための情報利用」を拒否することや、一度同意した後でも同意を解除する方法はあります。
これはLINE公式のサイトにも途中解除の方法が紹介されています。また解除方法は間違えやすいポイントなので詳しくまとめています。
同意を拒否する方法
「サービス向上のための情報提供」の同意を拒否するタイミングは大きく2つあります。もう既に使っているLINEユーザーがアップデートしてLINEの画面を開けたときと、これから初めて使うLINEユーザーがLINEアプリをインストールしてLINE画面を開いたときです。
それぞれの方法をまとめていますので、同意しない・同意したくないって方は、ちゃんと読んでください。
どちらもLINEアプリを開けるとこの画面になります。そして、「プライバシーポリシー」は拒否したくなくても拒否できないので、同意にチェックを入れて進みます。
LINEアップデートの場合は、「プライバシーポリシー」と「サービス向上のための情報提供」が同時に同意を求められますので、この時に、「サービス向上のための情報提供」のチェックを外した状態で同意するだけです。
LINEを新規で入れた場合は、「サービス向上のための情報提供」の同意を求められる画面で、拒否するために「同意しない」を選んでタップします。どちらもこれだけで「サービス向上のための情報提供」の同意を拒否することが可能です。
一度同意した後に拒否する方法
LINEのプライバシーポリシーは一度同意すると解除する方法はありません。また実質「同意しない」を選ぶことができません。しかし、プライバシーポリシーの「ササービス向上のための情報提供」は一度同意した後でも、拒否して同意を解除する方法があります。
文字だけで説明すると(1) LINEの[設定] の [プライバシー管理]をタップ→(2) [情報の提供] をタップ→ [コミュニケーション関連情報]をタップ→(3) [コミュニケーション関連情報]がオフなれば完了です。
では、一度同意した「サービス向上のための情報提供」を拒否する方法を画像付きでご説明します。今回はiPhoneのLINEアプリを使って説明していきます。まず変更するためには、LINEの画面を開いて設定をタップします。※ちなみに、私はLINEの着せ替えで黒くしていますが、通常のLINEと操作は全く変わりません。
この内容がLINEの画面に表示されたら、「プライバシー管理」をタップします。
LINEにこの内容が表示されたら、画面を少し下にスクロールします。
LINEの画面をスクロールし終わると、画像のように「情報の提供」がでますので、それをタップしてください。
LINEのプライバシーポリシーの「サービス向上のための情報利用」に一度同意しているLINEユーザーは、「コミュニケーション関連情報」がオンになっています。
もう情報をLINEに提供したくないって方は、拒否するために「コミュニケーション関連情報」をタップします。今は解除しないままでいいかなって方は場所だけ覚えておくと便利です。
すると次のように、LINEの画面の右のボタンが緑色から灰色に変わります。
LINEの画面がこうなれば、アップデート時のLINEのプライバシーポリシーの「サービス向上のための情報利用」は同意しないようになり、LINEユーザーの利用情報が送られなくなり、これににて拒否完了になります。
Cookieの拒否設定
LINEユーザーの皆様は「Cookie」をご存じでしょうか。Cookieとは「ウェブサイトの訪問履歴」のことを指します。LINEは、LINEユーザーの興味関心がある広告を、LINE側が配信するためにこのCookieを用いて、LINEが提供する計測タグを利用しています。
つまりLINEユーザーがどんなウェブサイトを見ているのかが集まったCookieという情報をLINEに提供していることになっています。
じゃ私はどうなっているのかを確認しましょう。LINEのアプリ上では、(1) LINEの[設定] の [プライバシー管理]をタップ→(2) [情報の提供] をタップ→「ウエブ追跡広告の受信」というところで確認ができます。
まず、設定の画面の「プライバシー管理」をタップします。
次にLINEの画面を下にスクロールしていきます。
スクロールしたら、「情報の提供」をタップします。
最後にLINE画面上に出てきた「ウェブ追跡型広告の受信」がオンになっていると思いますので、それをタップしてください。
LINE画面で下の画像のようにオフになっていることが確認できたら、設定完了していますので、これにて終了になります。
LINEのプライバシーポリシーの変更で個人情報がLINEの会社に漏れるのか
LINEのプライバシーポリシーが変更されて、ネット上ではLINEが個人情報を収集し始めた!!と騒ぎになりました。
プライバシーポリシーが変更された時に、何も知らずにポチポチとLINEから言われるままに同意をしてしまっていると、プライバシーポリシーの変更により知らず知らずのうちに個人情報がLINEに漏れてしまっています。
例えば、LINEのユーザ情報(本人の電話番号・メールアドレス、プロフィール情報、アドレス帳に登録している電話番号・メールアドレス)がLINEに漏れてしまっているが気づいていない人もいると思います。
しかし、漏れている訳ではなく、LINEユーザー自身が利用情報をLINEに提供することを同意しているので、LINEユーザーがLINEに情報を自分から送っているということになります。むしろLINEに情報を送ることによって、使える機能が増えて便利になることもあります。
ですので、今回のLINEのアップデートによるプライバシーポリシーの変更内容をしっかりを把握して、したくない場合や拒否したい場合の選択肢も用意されていますので、自分でしっかり見比べてから同意するなり解除するようにお願いします。
今回プライバシーポリシーについて読んでいただいていかがでしたでしょうか。もちろんプライバシーポリシーの変更をするしないを選ぶのは個人の自由です。
LINEのアップデートによるプライバシーポリシーが変更になり、できるなら正直したくないという声もあるかと思いますが、したくないといって拒否してもLINEが使えない以上変更に同意するしかないかと思います。
したくないしたくないと駄々をこねるのではなく、プライバシーポリシーの変更による個人情報の取り扱いを正しく理解して向き合っていく必要がもっと増えると思います。もしくは同意を解除せずに情報を提供して、LINEのサービスがもっと良くなるように協力するのもいいかと思います。
私はLINEを仕事でも使っているため、同意しないことを選ぶことはできませんが、利用情報については同意しないことにしています。
大した情報ではないにしても対策をしないまま、情報が送られ続けていることにはあまりいい気分がしないので、同意しないことにしています。