2019年11月14日更新
GoogleのChromeが遅いウェブサイトを識別して教える表示を検討中!
「Google Chrome」は読み込みの遅いウェブサイトに接続する際、それを識別し通知する表示の搭載を検討中であることを発表しました。これによって「Google Chrome」の読み込み速度が遅いウェブサイトにアクセスした場合、ユーザーは識別可能となります。
目次
「Google Chrome」読み込みの遅いウェブサイトを識別して表示することを検討中
Googleはウェブサイトの読み込みを高速化する取り組みのひとつとして、「Google Chrome」で読み込みの特に遅いウェブサイトに接続する際、ユーザーへその旨を通知する機能の搭載を進めていることを米現地時間11月11日に発表しました。
また「Google Chrome」で読み込みの遅いウェブサイトについてユーザーが識別できるように、読み込みが遅いことが分かる「バッジ」を表示することを検討中であるとしています。
GoogleはサンフランシスコでChromeブラウザの開発者カンファレンス「Chrome Dev Summit 2019」を開催していて、Webの高速化をメインテーマのひとつとしています。
その取り組みの一環として、ウェブサイトの読み込みを高速化する開発者向けツールを提供したり、ウェブサイトの読み込みの速度を識別するためのバッジ表示をしたりすることなどを検討中としています。
Googleによると、読み込みの遅いウェブサイトにアクセスすると警告アイコンと「(このサイトは)いつも読み込みに時間がかかります」というメッセージを表示するとしています。
またアドレスバーの下に表示されるサイトの読み込みの進捗バーを色分けして読み込み速度を知らせるという案も検討されています。例えば読み込みが速い場合は緑色、遅ければ青色などです。
これによって読み込み速度が遅いサイトにアクセスした時には、ユーザーは「このサイトは読み込みに時間がかかる」と識別でき、開発者側は遅いサイト表示されているバッジの色を改善しようと努力するでしょう。
バッジ付与で、開発者が高品質なウェブサイトを目指すことを促す
Google Chromeは読み込み速度の速いウェブサイトを特定して、バッジを与えていくことを目指しています。そして最終的な目標として、高品質なウェブサイトの提供を開発者が目指すように促すことを挙げています。
もちろんこのバッジ付与にあたっては、読み込み速度以外にもいくつかの要素が判断材料となるでしょう。その判断基準に関して具体的には明らかにしていませんが、今後その選定方法は公表される予定です。
それまでの間は、Googleはウェブ開発者に対してウェブサイトのパフォーマンスを評価するために、ウェブサイトの読み込み速度を測定してくれるPageSpeed Insightsや、ウェブアプリの監査ツールであるLighthouseの使用を推奨しています。
2015年以降から、Googleユーザーの大半がモバイルデバイスから検索を行うことになりました。現在Googleでは、モバイルユーザーが早く情報を得られるようにウェブサイトのモバイル版を使用し高速に表示させる手法でページを提供しています。
つまりGoogleにとって、読み込みの速いウェブサイトは、ユーザーに対してより良いサービスを提供するためにもとても重要と言えます。
この読み込み速度のラベル表示によって高品質なウェブサイトをユーザーが簡単に識別できるようになり、Googleの目標である「ユーザーエクスペリエンスの向上」へと近付くことができるでしょう。