iOS/iPadOS版「Lightroom」がアップデートし、SDカードやUSBメモリなどの外部メディアから直接Lightroomアプリ内に写真を読み込み可能となりました。SDカードからの直接読み込み機能はiOS/iPadOS 13.2以降で利用可能です。
「Adobe Lightroom」のWindows/Mac/Android/ChromeOS/iOS/iPadOS版がアップデートし、SDカードやUSBメモリなどの外部メディアから直接Lightroomアプリ内のライブラリに写真を読み込み可能となりました。
iOS/iPadOS版「Lightroom」の画像直接読み込み機能は、11月に行われた「Adobe MAX」で発表されていたものです。これまではまずiPhoneの写真アプリに取り込んだ後「Lightroom」に読み込むかファイルアプリを介して行う必要がありました。
カメラロールへ一旦読み込む手間がかかる上、ストレージを2倍消費してしまう点が問題でしたが、今後はストレージの節約も可能となります。
iOS/iPadOS版の「Lightroom」への直接読み込み機能では、カメラやSDカードリーダーをiPhoneやiPadに接続することで、直接LightroomのライブラリにRAW画像の読み込みが可能となりフル解像度のRAW画像が編集できるようになります。
「Lightroom」へ読み込み後「削除」をタップするとSDカードなどの読み込み元から読み込んだ写真が削除されます。 パソコンなどで後でバックアップをとる場合や、ファイルを残しておきたい場合は「維持」を選択するようにしましょう。
なお、利用可能なRAW変換、編集機能は、「Lightroom」デスクトップ版およびCamera Rawに搭載されているものと同等のものに限られます。
「Lightroom」への直接読み込み機能は、iOS /iPad OS13.2以降で対応となるので、それ以前のOSを利用している場合は事前にアップデートしておきましょう。
iOS/iPad版「Lightroom」のアップデートでは、さらに書き出し機能も追加しています。「書き出し機能」とは、写真、DNG、JPEG、TIFといった複数形式のファイルへの書き出しに対応しています。
書き出しの際には、ファイルの名前、シャープ出力、カラースペース指定といった完全な出力制御が行なえ、メタデータ指定や透かしなども行えます。こちらの機能はすでにAndroid版とChromeOS版の「Lightroom」には追加されています。
さらに共有アルバムの対応環境はこれまでWeb版のみとなっていましたが、デスクトップ版やモバイル版の「Lightroom」を使っても、共有アルバムに写真を追加できるようになりました。
なお「Adobe MAX」ではこの他にも、iPad版「PhotoShop」(すでにリリース済み)や「illustrator」(2020年リリース予定)も発表されています。iPhoneやiPadを使った画像加工などがますます便利になるでしょう。