HPは忘れ物タグ「Tile」を内蔵した史上初のノートPCを発売することを発表しました。「Tile」が内蔵されるのはHPのノートPC「Elite Dragonfly」ラインで、スマホアプリからノートPCがある場所を音で検知できる仕組みとなっています。
HPは「CES 2020」において、ノートPCとしては史上初になる忘れ物防止タグ「Tile(タイル)」のトラッキングテクノロジーを内蔵したノートPCを発売することを発表しました。
史上初「Tile」が内蔵されるのはHPの5G回線対応の「Elite Dragonfly」ラインで、今年の第1四半期に発売する予定となっています。
このシステムは、Bluetoothでスマホに接続した忘れ物タグ「Tile」をカギや財布などに取り付けておけば、スマホアプリから実際にノートPCがある場所を音で確認できる仕組みとなっています。
紛失したり置き忘れたりしたノートPCを探せ、最後に検知された場所の確認も可能となります。また、Bluetoothの検知距離を超えた場合でも、自分の「Tile」を全世界のユーザーが探してくれる「Tileコミュニティー」で検知できます。
これらの機能はノートPCがオフラインであっても、電源が入っていなくても利用することができるシステムです。
「Tile」は2018年以降、20社以上ものパートナー企業を発表していて、その中には「Bose」や「Qualcomm」「東芝」などが含まれています。2020年のパートナー企業数は現在の2倍以上となる見込みで、今後もパートナー企業を拡大するとしています。
HPの行ったアンケート調査では、72%の人が見当たらないラップトップ型のPCを見つける機能は「きわめて重要」と回答していると言います。
2020年初頭に「Tile」のテクノロジーは「HP Elite Dragonfly」にオプションとして搭載されますが、HPが差別化のためにさらに多くのデバイスに「Tile」を内蔵するようになる可能性もあります。
「Tile」とはBluetoothを使った忘れ物防止&忘れ物探しタグです。
「Tile」はスマートフォンと接続を行い、スマートフォンから「Tile」を鳴らして忘れ物を見つけることができるほか「Tile」からスマートフォンを鳴らしてスマートフォンを探すことのも可能です。
「Tile」アプリでは、最後に「Tile」がアプリとBluetoothで通信した場所を記憶しているため、 最後に検知された場所と時間をアプリが記憶しています。ユーザーは「Tile」アプリを利用することで、忘れた場所に見当をつけて探しに行くことができます。
また「Tile」のプラットフォームとネットワークは230の国や地域で大切な物を見つけるのに役立っています。世界中に広がる「Tileコミュニティー」では1日に300万個の大切な物を見つけるのに活用されています。
さらに「Tile」はAmazon AlexaやGoogle Homeの日本語対応が可能で、話しかけるだけで忘れ物を見つけることが可能です。
Alexaに「Alexa、Tileでスマホを鳴らして」と呼びかけると「Tile」アプリをダウンロードしたスマートフォンの場所を音で教えてくれます。利用するにはスマートフォンにアプリをダウンロードしましょう。