Googleは全てのOSでChromeアプリのサポートを段階的に廃止し2022年6月には全てのOSにおいてChromeアプリのサポートを終了します。2022年までに終了するのはChromeアプリだけで、Chrome拡張機能は引き続きサポートされます。
Googleは米現地時間1月15日、全てのOSでChromeアプリのサポートを段階的に廃止することを発表しました。そして2022年6月にはChrome OSを含む全てのOSにおいて、Chromeアプリのサポートが終了します。
Chromeアプリとは、WindowsやMac、Linuxデスクトップ上において、単独のウィンドウで通常のアプリケーションのように動作させられる機能です。アプリストアから簡単に好みのアプリを入手できる仕組みで、2013年9月から提供開始されていました。
2016年に利用者の少なさとChromeの単純化を理由にサポート終了が発表され、2018年前半にはWindows、Mac、Linux向けのサポートを終了を発表しましたが、Chrome OSに関してはサポートを継続するとしていました。
今回Googleが発表した「Chromeアプリ」のサポート終了までの流れは以下のようになっています。
2020年3月 | 新規のChromeアプリの受け入れを停止 |
2020年6月 | Windows、MacおよびLinuxでChromeアプリのサポートを終了 |
2020年12月 | Windows、MacおよびLinuxでのChromeアプリのサポートを全て終了 |
2021年6月 | NaCl、PNaClおよびPPAPI APIのサポートを終了 ChromeOSにおけるChromeアプリのサポートを終了 |
2022年6月 | ChromeOSにおけるChromeアプリのサポートを全て終了 |
すでにChrome Webストアではアプリセクションが廃止されていますが、2020年3月に新規のChromeアプリの受け入れを停止します。登録済みの既存Chromeアプリは2022年6月まで更新できるようです。
また2020年6月にはWindows、Mac、LinuxでのChromeアプリのサポートが終了しますが、「Chrome Enterprise」と「Chrome Education Upgrade」のユーザーは、2020年12月までサポートの延長が可能です。
Chrome OSも2021年6月でサポートを終了しますが、「Chrome Enterprise」と「Chrome Education Upgrade」のユーザーは2022年6月までサポートを延長できます。
2022年6月に全てのユーザーに対してChromeアプリのサポートが終了します。ただここで、サポート終了するのはChromeでしか動かないアプリのみで、Chromeの拡張機能のサービスは引き続き利用可能です。
今後は拡張機能やプログレッシブウェブアプリ(PWA)などへと移行する流れとなります。このウェブアプリについては、2019年11月に「Web Bundles」も公開していますので、今後はこちらに注力していくことになるでしょう。
利用しているアプリが別でクラウドベースのサービスやWebアプリが開発されている場合は引き続き利用できるので問題ありませんが、場合によってはWebアプリが使いにくいため、Chromeアプリをインストールしている場合もあるでしょう。
使い勝手やサービスの受け止め方は人によって違うものなので、今のうちにアプリの移行先を探したりWebアプリのサービスに慣れておいたりと準備しておいた方が良さそうです。