伝染病ゲームとして人気の「Plague Inc.」に、これまでのゲーム内容とは異なるパンデミックを防ぐ新しいゲームモードを追加することが発表されました。「Plague Inc.」のパンデミックを防ぐ新モードは、WHOなどと協力し開発され無料で提供予定です。
伝染病ゲームとして人気の「Plague Inc.」に、これまでのゲーム内容とは異なる「伝染病の感染拡大を食い止めて人類の滅亡を防ぐ」という新しいゲームモードを追加することが発表されました。
「Plague Inc.」の通常モードとは、プレイヤーが与えられた細菌やウイルスを変異させ、伝染病を世界中にまん延させて人類を滅亡に導くことを目指すシュミレーションゲームです。
今回「Plague Inc.」の開発会社である「Ndemic Creations」は新型コロナウイルス感染拡大を受けて、プレイヤーが伝染病の進行を管理しパンデミックから人類を救う新モードを追加し無料で提供予定となっています。
「Plague Inc.」とは、イギリスを拠点とする「Ndemic Creations」が2012年にリリースして以来、世界中で多くのプレイヤーが楽しんできました。
現実世界で新型コロナウィルスの感染が拡大したことがきっかけで、2020年1月には有料iOSモバイルゲームの中でランキング一位になりました。
新しいゲームモードの開発は、世界保健機関(WHO)や疫病発生現場に専門家を派遣し対応にあたる組織「Global Outbreak Alert and Response Network(GOARN)」などと協力して行われ、リアリティのある内容を提供予定です。
プレイヤーは医療システムを強化や感染者の隔離、公共施設の閉鎖など現実に行われている様々な対策や処置を行いパンデミックを防ぐことになります。
新しいゲームモードは、新型コロナウィルス感染症のパンデミック期間中は全ての「Plague Inc.」プレイヤーが無料で体験可能となります。
また、「PLAGUE INC.」の新しいモードの開発と合わせて、「Ndemic Creations」は感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)と世界保健機関(WHO)に合計25万ドル(約2800万円)の寄付をしたことも発表しています。
また「PLAGUE INC.」ゲーム内でも「コロナウィルス連帯対応基金」への寄付を呼びかけ、寄付できる機能を追加するとしています。
「Plague Inc.」を制作したジェームズ・ヴォーガン氏は「Plague Inc.」をリリースした8年前には、現実が「Plague Inc.」と似た状況になるとは思いもしなかった、と語っています。
さらに「Plague Inc.」をプレイし現実のパンデミックを乗り切ろうとするなどとは想像もしていなかったとし、新型コロナウィルスのワクチン発見に向けたWHOとCEPIの重要な活動を支援できることを光栄に思うと述べています。
新しいゲームモードのリリース日はまだ発表されていませんが、近日中にアップデートされ追加される予定で、新型コロナウィルス感染症のパンデミック期間中は全ての「Plague Inc.」プレイヤーが無料で体験できるようです。