「Plague Inc.」が中国のApp Storeから削除【伝染病シミュレーションゲーム】

伝染病シミュレーションゲーム「Plague Inc.」が中国のApp Storeから削除されたことについて、2020年2月27日ゲームを開発した「Ndemic Creations」が声明を発表しました。

「Plague Inc.」は2012年にリリースされ1億3000万人以上にダウンロードされた人気ゲームですが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い中国で人気が再燃していました。

「Ndemic Creations」は声明の中で、中国のサイバースペース管理局（CAC）から違法なコンテンツが含まれていると通告されApp Storeから削除されたとしています。

「Plague Inc.」とは、プレイヤーが伝染病をまん延させて人類を滅亡に導くというシミュレーションゲームです。イギリスを拠点とする「Ndemic Creations」が2012年にリリースして以来、世界中で多くのプレイヤーが楽しんできました。

今回、現実世界で新型コロナウィルスの感染が拡大したことがきっかけで、2020年1月には有料iOSモバイルゲームの中でランキング一位になっていたと言います。

今回中国のApp Storeでは削除されていますが、中国以外のApp Storeでは今もなお公開中であり日本では以下のリンクから120円で購入できるようになっています。

「Ndemic Creations」は、今回のアプリ削除について「Plague Inc.」に違法なコンテンツが含まれていると通告され削除され、どのような規制に抵触したかなど具体的な情報は分かっていないようです。

そして中国が直面している新型コロナウィルスの発生と関連しているかどうかも分からないとしています。

一方で、「Plague Inc.」の教育上の重要性は米疾病対策センター（CDC）によって認識されていること、そして新型コロナウイルスを封じ込め制御するために世界の主要保健機関と協力し支援しようとしていることを明らかにしています。

そして「Ndemic Creations」は「Plague Inc.」はあくまでもゲームであって、科学的なシミュレーションではないこと、そして現実世界で起きていることをセンセーショナルに取りあげたいわけではないと説明しています。

「Plague Inc.」はリリース以来定期的に更新していて、伝染病に関する最新の知識が反映されていて、実際にゲーム内でのウイルスなどの感染拡大モデルについてリアルに構築されています。

そのことから、病気がどんな風な広がり方をしていくのかが理解できるようになっているゲームになっています。「Ndemic Creations」は「Plague Inc.」を再びプレイできるようにしたいと考えているようです。