Facebookが約200の白人至上主義団体アカウントを削除したことが明らかとなっています。黒人への警察の暴力をめぐる抗議デモへの参加者を集めようとしていた約200の白人至上主義団体アカウントをFacebookが削除した内容についてご紹介します。
黒人への警察の暴力をめぐる抗議デモへの参加者を集めようとしていた約200の白人至上主義団体アカウントをFacebookが削除したことが報道されています。
Facebookがアカウントの削除を行ったのは、黒人への警察の暴力をめぐる抗議デモへの参加者を集めようとしていた白人至上主義者グループである「Proud Boys」と「American Guard」に関連した約200のアカウントとなっています。
黒人への警察の暴力をめぐる抗議デモへの参加者を集めようとしていた約200の白人至上主義団体アカウントをFacebookが削除した内容についてご紹介します。
抗議デモへの参加者を集めようとするきっかけになった事件は、先週末に米ミネアポリスにて発生したジョージ・フロイド氏が死亡した一件が背景となっています。
白人警官が黒人の一般人を死亡させたこの事件への抗議デモは、全米に拡大しているとともに一部が暴動化しする事態となっています。
なお、TwitterなどのSNS上でもこの事件への抗議デモの意味合いでヘイトに関する投稿が多くなっています。
Twitterではトランプ大統領の「暴力の賛美」ととれるツイートを行った結果を重く受け止めポリシーに照らし合わせて非表示化の上、トランプ政権による通信品位法第230条の見直しをねらう大統領命令へと発展することとなりました。
大統領による「暴力の賛美」ととれる発言を受けたFacebookは、当初傍観するだけとなっていましたがザッカーバーグCEOに対する従業員からの反発の声が大きくなってしまいました。
これにより、一部従業員がバーチャルストライキを敢行しただけでなく一部のエンジニアについては辞表の提出するまでの大きな事態に発展しました。
Facebookのザッカーバーグ氏はこの状況を収束するためにポリシーの点検や見直しを行う考えを発表しました。
今回Facebookがアカウント削除を行ったとされるアカウントは、「Proud Boys」や「American Guard」に紐づけられていました。
「Proud Boys」や「American Guard」など約200の白人至上主義団体に関連したグループのアカウントはすでにFacebook上での活動を禁止されています。
ただし、Facebookはこれらの白人至上主義団体に関連したグループのユーザーの居場所や具体的な行動計画などは発表していません。
Facebookは削除した白人至上主義団体に関連したグループのアカウントがどの地域で暮らすユーザーのものであったのかなどは公表していませんが削除されたアカウントの件数については約200件であったことを公表しました。
Facebookでは、削除対象となったアカウントはFacebookのコミュニティ規定に違反したため、アカウントを削除する対象となったと説明しています。
Facebookでは、今後もアカウントを削除されたユーザーが新規のアカウントやグループ、ページなどを作成する動向を監視し、また新規に作成された場合は即座に削除することを発表しています。
Facebookでは、反ヘイト対策の取り組みについて強化を行っており6月に入り「boogaloo」というワードに関連するFacebookグループやページの拡散を制限することを発表しています。
「boogaloo」というワードは、政府や法執行機関に対抗する暴力的な活動を起こすことを支援する”ブーガルー運動”として利用されており、「ANTIFA」を装った白人至上主義のメンバーも含まれていると想定されています。
Facebookの今後のヘイトや暴力を制限するための対策や取り組みについて、素早い対応ができることを示すことが期待されています。