日本ケーブルテレビ連盟は「Netflix」との提携を発表し、ケーブルテレビで「Netflix」が配信する動画が視聴可能となりました。そして今後「Netflix」の月額料金とケーブルテレビの料金はまとめて支払い可能になります。
2020年6月11日、日本ケーブルテレビ連盟は、動画配信サービス「Netflix」との提携を発表し、ケーブルテレビで「Netflix」が配信する動画が視聴可能となりました。
今後「Netflix」の視聴に対応したセットトップボックスを利用すると、テレビで「Netflix」の動画を視聴可能となります。ケーブルテレビでの視聴には「Netflix」のサービス登録が必要です。
まずは6月中に北海道、東北、信越、東海地区の6社のケーブルテレビ事業者が「Netflix」を提供予定で、2020年度末までに全国50局でサービス提供を行う予定です。
日本ケーブルテレビ連盟企画部次長の仲見政仁氏によると、今回のサービス提携の背景として、ケーブルテレ ビを取巻く競争環境は大きく変化しているとし、多くのユーザーからケーブルテレビでの「Netflix」提供を望まれていると言います。
今回ユーザーの声に応えて「Netflix」との提携を実現し、幅広いジャンルのオリジナル作品を提供してユーザーの満足度を上げるとしています。
日本ケーブルテレビ連盟では2019年2月にも動画配信サービス「Hulu」とも提携していて、ユーザーにさらにエンターテイメントを楽しんで貰えるようインターネットを使った動画配信サービスとの連携を強化しています。
2020年6月中に以下の6社のケーブルテレビ事業者が「Netflix」を提供予定で、2020年度末までに全国50局でサービス提供を行う予定としています。今後も随時拡大していくとしています。
ニューメディア(NCV)(米沢、函館、新潟、福島の各センター) |
株式会社 キャッチネットワーク(KATCH)(CNCI グループ) |
知多メディアスネットワーク 株式会社(medias)(CNCI グループ) |
知多半島ケーブルネットワーク 株式会社(CCNC)(CNCI グループ) |
シーシーエヌ 株式会社(CCN)(CNCI グループ) |
スターキャット・ケーブルネットワーク 株式会社(starcat)(CNCI グループ) |
また「ケーブルテレビ」で「Netflix」に加入することで、月額費用の支払いをまとめて行うことができるようになります。
これはケーブルテレビの共通ID連携基盤「ケーブルIDプラットフォーム」を活用することによってまとめて支払いが可能となるもので、この連携はさらに利便性が増すでしょう。
ケーブルテレビ業界の共通ID連携基盤「ケーブルIDプラットフォーム」とは、ケーブルテレビ連盟に加入している事業者がサービスを提供している全国約2700万世帯に対して与えている共有のIDで、これにより外部サービスと連携しやすくなります。
ケーブルテレビと動画視聴サービスがセットになることで、さらにパソコンやスマホでの動画視聴に縁がなかった人たちがサービスを取り入れやすくなり、視聴する人が増えていく可能性が高いでしょう。