AppleはiOS14の「探す」アプリがApple以外のサードパーティ製品のデバイスに対応可能となることを発表しました。Apple以外のサードパーティ製品のデバイスに対応可能となったiOS14の「探す」アプリについてご紹介します。
Appleは今週開催されている開発者会議「WWDC20」にて、「iOS 14」や「iPadOS 14」の公式発表を行いましたが、最新バージョンとなる「iOS14」の「探す」アプリがApple以外のサードパーティ製品のデバイスに対応可能となっています。
これまではAppleの「探す」アプリでは探すことができるデバイスについては、iPhone・Mac・AirPodsなどのApple製品に限定されていました。
今回の発表によりAppleの「探す」アプリでは、これまでのApple製品だけでなくサードパーティ製品やタグなどのアクセサリでも対応可能となることが発表されました。
Appleの「探す」アプリはこれまでの「iPhoneを探す」アプリと「友達を探す」アプリが「iOS13」のバージョンにて統合されてリリースされたアプリとなっています。
これまでの「iPhoneを探す」アプリと「友達を探す」アプリで探すことができるデバイスについては、Apple製品のiPhone・Mac・AirPodsなどのデバイスに限定されていました。
Appleの「探す」アプリの特徴としてユーザーのプライバシー保護の強化されているだけでなく、デバイスがオフラインであっても探すことができるようになっています。
今後はAppleの「探す」アプリにてこれまでのApple製品だけでなくサードパーティ製のタグにも対応することが可能となります。
それではAppleの「探す」アプリにてサードパーティ製品に対応可能となる内容についてご紹介していきましょう。
Appleは「iOS 14」のプレスリリースにて新たに「Find Myネットワーク アクセサリ プログラム」の導入を行いApple製品以外のサードパーティ製品やアクセサリを検索に対応できるサポートを追加することを発表しました。
この発表により、これまで対応可能となっていたアップル製品だけでなく車のキーや大事な財布など生活の中で欠かせないものも「探す」アプリで見つけることができるようになるとしています。
なお、新たに導入される「Find Myネットワーク アクセサリ プログラム」の仕様についてはアクセサリーメーカーや製品メーカーを対象にすでに情報が公開となっています。
Appleの説明によると「iOS14」での「探す」アプリではApple製品以外のサードパーティ製のデバイスやアクセサリにも対応できるようになりましたが、導入に際しAppleではユーザーのプライバシーに配慮したうえで対応するとしています。
「iOS14」での「探す」アプリはオフライン状態のデバイスを探す」機能を利用する際、ユーザーのプライバシー保護を重視した上でエンドツーエンドで暗号化を行ったうえで送信されるとのことです。
忘れ物防止アプリを提供している「Tile」では、これまでにもAppleが「Tile」製品の機能を阻害している点を危惧して欧州連合の規制当局に競争法違反の調査を依頼する申し立てを行っていた経緯があります。
「Tile」の申し立てによるとApple社の「探す」アプリが「Tile」社の忘れ物防止アプリやタグよりも優遇を受けている点やiPhoneのハードウェアへのアクセスに関し制約があることを指摘していました。
AppleがはiOS14の「探す」アプリがApple以外のサードパーティ製品のデバイスに対応可能となったことで、これまで申し立てを行っていた「Tile」の動向について現段階では明らかとなっていません。
また、Appleが開発を行っていると噂されている「純正忘れ物防止タグ」の「AirTag(仮称)」が今後いつリリースとなるのかという点についてもユーザーの注目が集まっています。