ビデオ会議サービス「Zoom」は在宅ワーク向けのハードウェア「Zoom for Home」を発表しました。「Zoom for Home」は、ソフトウェアとハードウェアの両面から在宅ワークの生産性を高めるために展開した取り組みです。
米現地時間7月15日、ビデオ会議サービス「Zoom」は在宅ワーク向けのハードウェア「Zoom for Home」を発表しました。
これは新型コロナウイルス感染拡大の影響から需要が高まった「Zoom」が、ソフトウェアとハードウェアの両面から在宅ワークの効率を高めるために行われた取り組みのひとつです。
今回初の対応製品として、主にオフィスにおける会議向け製品を製造している「DTEN」と提携し開発された「DTEN ME」を発表しました。価格は559ドルと言われています。
「Zoom」では、「Neat」や「Poly」などのハードウェアソリューションと連携したハードウェア「Zoom Rooms Appliances」を主に企業向けに展開しています。
「Neat」バージョンの「Zoom Rooms Appliances」の価格は2500ドルで販売されています。
「Zoom for Home - DTEN ME」とは、タッチ対応の27型モニターと3つの広角カメラ、そして8つのマイクアレイ、ステレオスピーカーが搭載されている他、有線LANポートやWi-Fiを搭載しているWeb会議の一体型のデバイスです。
画面はタッチディスプレイになっているので、コンテンツを共有したり画面を共有してホワイトボードのように利用したりすることも可能です。つまりパソコン無しでZoomのビデオ会議を行うことができます。
「Zoom for Home DTEN ME」のサイズは、幅616mm×高さ391mm×奥行き104mm、重さは約6.5kgとなっています。価格は559ドルで8月に米国のみで販売される予定です。
「Zoom for Home」を利用するにはZoomアカウント登録が必要となります。会社でZoomのライセンスが発行されていれば、同じアカウントで利用することができます。
Zoomでの通話にも対応し、カレンダーやミーティング設定などパーソナライズされた設定も全て適用される仕組みです。
また「Zoom」では2019年に、Zoomの有料サブスクリプションサービス「Zoom Rooms」向けのディスプレイ製品「DTEN D7」もリリースしています。これは今回リリースされた在宅ワーク向け「Zoom for Home」のオフィスバージョンです。
「DTEN D7」とは「Zoom Rooms」専用の一体型タッチディスプレイで、カメラやマイク、スピーカーなどが搭載されています。これによって「Zoom Rooms」をさらに快適に利用することができます。
「DTEN D7」のディスプレイは超薄型で軽量設計で機能を簡単に使いこなすことができます。ワンタッチでビデオ会議が可能である点が大きな特徴です。16個のマイクは約9m離れた参加者の声もクリアに聞こえてノイズも低いです。
さらに参加者の表情がしっかりわかる4K対応の広角カメラとディスプレイで臨場感のあるビデオ会議が行えます。また「Zoom Rooms」ホワイトボード機能でとても効率よくビデオ会議を実現でき参加者間でのコミュニケーションもスムーズに行えます。