AdobeがiPad版「Adobe Photoshop」に新機能「境界線調整ブラシ」と「カンバスの回転」を追加したことを発表しました。境界線調整ブラシ/カンバス回転機能を追加したiPad版「Adobe Photoshop」の新機能ツールについてご紹介します。
7月28日、Adobeが新たにiPad版「Adobe Photoshop」に新ツールを追加したことを発表しました。
iPad版「Adobe Photoshop」に新ツールとして追加された機能は、「境界線調整ブラシ」機能と「カンバス回転」機能となっています。
iPad版「Adobe Photoshop」は2019年11月にリリースされましたが、デスクトップ版「Photoshop」と比較すると利用できる機能が限られていることもあり、随時アップデートにてバージョンアップが実施されています。
iPad版「Adobe Photoshop」では2月にアップデートされ、被写体の選択機能にてAI技術「Adobe Sensei」を利用した「オブジェクト選択」機能が追加となっています。
AI技術「Adobe Sensei」を利用した「オブジェクト選択」機能では、より正確に被写体を認識し範囲選択ができるようになっています。
今回、新機能として追加された「境界線調整ブラシ」はこの機能をより拡張したものとなっており髪の毛や花びらをはじめとして、動物の犬の毛など繊細で複雑なオブジェクトについても複数回の操作で選択することができます。
iPad版「Adobe Photoshop」に新機能として追加された「境界線調整ブラシ」についてご紹介していきましょう。
今回、新機能として追加されたツール「境界線調整ブラシ」機能は、人の繊細な髪の毛や犬や猫などの動物の毛など、繊細で複雑な部分を含んでいる対象物を切り抜きを行う際に活用できる機能となっており、正確で精度の高い範囲選択をすることができます。
iPad版「Adobe Photoshop」に新機能として追加された「境界線調整ブラシ」機能はインターフェイスがiPad用にカスタマイズされていますが、機能についてはデスクトップ版Photoshopと同等のツールとして活用することが可能です。
「境界線調整ブラシ」機能の特徴として複雑で細かい選択範囲の境界部分を正確に調整したり、髪の毛や毛皮のようなソフトな領域でも、ブラシをかけ細かいディテールを追加することもできるとしています。
また「境界線調整ブラシ」ツールを使用すると、従来の可能では難しかったシャープなエッジとソフトなエッジが混在している被写体や、被写体が複雑な背景の場所にいる画像でも切り抜きを行う際に正確な操作ができるようになります。
なお、iPad版「Adobe Photoshop」に搭載される「境界線調整ブラシ」ツールは、ペンシルおよびタッチ操作にて操作できるよう調整が行われるとのことです。
次に、iPad版「Adobe Photoshop」に新ツールとして追加される「カンバスの回転」機能についてみていきましょう。
iPad版「Adobe Photoshop」に新たに追加された「カンバスの回転」機能については、iPad特有の人間工学的な側面に対する取り組みの中で開発された機能となっています。
「カンバスの回転」機能を利用すれば、画像の編集作業を行っている際にカンバスを回転することができるようになります。
新機能として追加された「カンバスの回転」ツールでは、ユーザーは2本指によるジェスチャー操作によりカンバスの回転をすることができるようになります。
「カンバスの回転」機能を利用した回転角度については、0度・90度・180度・270度でスナップさせることが可能となっています。
その他にも、画面をピンチ操作によりズームアウトすることで、回転とズームのリセットの操作を行うこともできます。
なお、「カンバスの回転」機能で利用できる回転とスナップについては、ユーザーがオン/オフの切り替えを行うことができます。またこの操作を利用した回転は操作上の一時的なものとなっており、ファイルを再度開いた場合には0度に戻る仕様となります。
iPad版「Photoshop」では、今後も、iPadを利用するユーザーに操作性や機能性の優れた画像選択ツールを提供していくとしています。
今回、新機能として追加された「境界線調整機能」や「カンバスの回転」機能を利用することで、iPad版「Photoshop」がより利便性が良くなるとしています。
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