パソコンをディスプレイやプロジェクターなどに接続するケーブルにはVGAやHDMIという端子が必要です。この記事では、VGAとはなにか、HDMIとはどう違いのか、画質や端子、音声の違いなども含め比較した内容について紹介していきます。
パソコンには様々な端子がついていますが、そのうちの一つがVGAと呼ばれるものです。
VGAとはアナログRGB端子のことで、「Video Graphics Array」の略称にあたり、コネクタの規格として、「D-Sub」として表示されていることもあります。
このVGAは、ディスプレイの情報を送って、その情報を表示させるようにするための情報送信に利用されるケーブルです。
VGAの端子は、3列15ピンで構成されていて、D-Sub15ピンの端子が利用されています。VGA端子の部分は大きい台形の形をしていて、接続後に端子を固定するネジが左右に付属しているものが多いです。
VGA端子と同じくディスプレイやプロジェクターなど、ディスプレイ情報を送信するために利用されるケーブルにHDMIという端子があります。
HDMIは、High-Definition Multimedia Interface(高精細度マルチメディアインターフェース)の略称です。2002年12月に仕様が制定されたもので、現在のディスプレイなどの接続端子としてメジャーになっているものです。
無圧縮のデジタル信号を送信することができるため、画質や音質の面もVGAより優れています。
さて、そんなHDMIとVGAとはどのような違いがあるのかについてですが、まずは画質を確認していきましょう。VGAは前述したようにアナログ信号を伝えるケーブル端子です。
VGAのようなアナログ信号はケーブルの長さやそのケーブルの品質、ピンの状態が画質に影響するのですが、伝達できる解像度はフルHD(1920x1080)の出力までで、同じ解像度でもHDMI端子に劣ります。
その反面HDMI端子の場合、無圧縮のデジタル信号を送ることができることもあり、VGAとは異なりケーブルなどを原因とした画質の劣化は起きません。
HDMIの場合はVGAで伝達できるフルHD以上の4K(3840x2160)まで出力することができ、VGAではディスプレイサイズが大きいと劣化していた映像も高画質のまま楽しむことができます。
VGAの端子は、前述したように3列15ピンで構成された端子です。端子の部分の形は大きい台形で、接続後に端子を固定するネジが左右に付属しています。
HDMIの端子は、VGAより細身の端子です。形が台形になっているのはVGAと同じですが、VGAより細くスリムで、構成しているピンも19ピンとVGAより多くなっています。
HDMIはVGAとは異なり固定するネジはありません。端子部分もVGAとHDMIを比較するとHDMIのほうがコンパクトです。昔のPCだとVGAも接続できる端子が付属していましたが、今はVGAがなく、HDMI端子がついているPCのほうが多いです。
次に音声ですが、VGAはアナログ信号で送っている内容は映像のみであり、音声は別に音声出力用のケーブルが必要です。そのため、VGAでPCとディスプレイなどを接続するとケーブルだらけになっていたという人も少なくないでしょう。
HDMIはそんなVGAとは異なり、映像信号だけでなく音声信号もディスプレイなどに対応しているため、別に音声用のケーブルが必要なわけではないため、ケーブルの数も少なくスッキリします。
スピーカー付きの映像デバイスもHDMI端子ケーブル1つで完結するため、VGAと比べて管理しやすいのも特徴と言えるでしょう。
VGA端子は、以前はよく利用されていた出力端子ケーブルで、HDMI端子が主流となっている今利用されることは少なくなっています。しかし、VGA端子でなくては利用できない端末も残っているため、利用されることは少なくありません。
必要となればHDMI端子からVGA端子、VGA端子からHDMI端子に変換するものもありますので、そういった者も併用しながら利用してみてください。