還元率の高さから利用していた人も多いKyashで、2021年の改悪で還元率が大幅に減少したことを受け、改悪を機に乗り換えを検討する人も多いです。Kyashはどのような改悪をしたのか、乗り換え/代替におすすめのカードはどのようなものがあるのか紹介していきます。
ポイントカードやプリペイドカードなどを利用し、よりお得に活用できるよう工夫している人も多いかと思います。
PayPayなどのキャッシュレスサービスを利用している人も増えてきていますが、そのうちの1つにKyash(キャッシュ)というものがありました。しかし、それが改悪したため今後の利用の検討をする人も増えています。
まずは、改悪したとされるKyashとはどういったサービスなのかという点から説明していきます。
Kyashとは、プリペイド式/チャージ式の決済サービスのことを指します。事前にKyashのカードにチャージをおこない、そのチャージ残高をプリペイド式で利用可能なもので、クレジットカードそのものではないもののそれと似た形で利用することができます。
このKyashには、バーチャルカードをリアルカードがあり、それぞれ利用したいものを選ぶことが可能です。リアルカードの種類は2種類あり、利用できる範囲や還元率、チャージして利用可能な上限額などが異なります。
違いとしては下記の表のとおりです。
Kyashのカードの種類とそれぞれの内容 | |||
---|---|---|---|
Kyash Card Virtual (キャッシュカード バーチャル) |
Kyash Card (キャッシュカード) |
Kyash Card Lite (キャッシュカード ライト) |
|
カード種別 | バーチャルカード | リアルカード | リアルカード |
発行手数料 | 無料 | 900円 | 300円 |
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
本人確認 | 不要(任意) | 必要 | 不要(任意) |
国内決済 | オンライン決済のみ対応 | 対応 | 対応 |
海外決済 | オンライン決済のみ対応 | 対応 | オンライン決済のみ対応 |
決済上限 | |||
1回 | 本人確認なし:3万円 本人確認済:10万円 |
30万円 | 本人確認なし:5万円 本人確認済:10万円 |
1ヶ月 | 通常:5万円 Dセキュア認証済:12万円 本人確認済み:15万円 |
100万円 | 本人確認なし:12万円 本人確認済:15万円 |
ポイント還元率 | |||
Kyash マネー |
0.5% | 1% | 0.5% |
Kyash バリュー |
0.2% | 0.2% | 0.2% |
Kyashのカードのタッチ決済への対応 | |||
ICチップ (要暗証番号) |
非対応 | 対応 | 非対応 |
Visa タッチ決済 |
非対応 | 対応 | 非対応 |
KyashカードのQUICPay+決済への対応 | |||
Google Pay | 対応 | 対応 | 対応 |
Apple Pay | 対応 | 対応 | 対応 |
それぞれ簡単に説明していきます。スマホでの利用のみ利用可能なものがバーチャルカードであるKyash Card Virtualです。本人確認は任意なため、登録の際にはメールアドレスと電話番号だけあればOKなものです。
バーチャルカードの場合はオンライン決済とQUICPay+決済のみが可能となっています。
リアルカードはKyash CardとKyash Card Liteの2つがあります。Kyash Cardは発行手数料はかかるものの年会費は無料です。本人確認が必須な分、チャージして利用できる金額上限が他のリアルカーやバーチャルカードより多く、還元率も高いです。
国内だけでなく海外でもVisa加盟店であれば利用することができるうえ、タッチ決済などにも対応しています。
もう1つのリアルカードであるKyash Card Liteは、本人確認は任意で利用することができる手軽なリアルカードです。ICチップがないためタッチ決済などはできませんがオンライン決済は対応しています。
還元率などはバーチャルカードと同じですので、国内でVisa加盟店での支払いをしたいけれどタッチ決済などは必要ないという人向けの、バーチャルカードよりは多機能という程度のリアルカードです。
そんなKyashですが、改悪前である2020年3月31日の利用分まではカードショッピングをすることで1.0%のキャッシュバックを受けることができており、還元率も高めなカードでした。
Kyashへのチャージはクレジットカードを利用するため、楽天カードなどを活用すると合計の還元率が2%になるなど、他のサイトとの組み合わせでも還元率が高いカードでした。
なお、Kyashの申し込みをするのであればポイントサイトを経由するとお得にポイントのゲットができます。申込みの際に1,000円分のポイントをゲットできるところもあるためです。
リアルカードの発行を求められることも多く、還元率の高いものを利用したい場合はKyash Cardを申し込めばよりお得に利用することができるように鳴ります。
そんなKyashですが、改悪云々の前にどのようなメリット・デメリットがあるのかという点は気にする人も多い点でしょう。
改悪と言われた点については後述しますので、現状のKyashではどういったメリット/デメリットがあるかという点を中心に説明していきます。
Kyashカードはリアル・バーチャルにかかわらず、改悪により還元率が下がったと言ってもポイントを貯めやすい点は変わらず、Kyashに対応した還元率の高いクレジットカードとの組み合わせで高い還元率を狙いやすいです。
また、クレジットカードとは違い、デビットカードに近いプリペイド式のカードですので、チャージした金額分以上を利用することはできません。上限額の設定も可能ですので、その上限以上の利用を抑制することもできます。
PayPayカードなどのクレジットカードのような審査なしでKyashのカードを発行できますので、クレジットカード代わりに活用している人も多いです。
また、Kyashでためたポイントは.moneyなどのポイント交換も可能で、.moneyへの交換後にKyashへ再チャージするという形で循環して利用することができるのも嬉しい点です。
メリットも多いKyashですが、反面デメリットも存在しています。改悪後のポイント還元率の低さもありますが、それ以前に前述したように利用できる金額には上限があります。
上限の有無は使いすぎの抑制にはなりますが、上限以上の金額で買い物をしたい、特にクレジットカード代わりにリアルカードして利用したい人にはデメリットになる人も多いです。
Kyashにあるカードの種類のうち、リアルカードで本人確認が必須のKyash Cardは1回あたり30万までが決済可能上限なので、より多い上限で利用するのであればKyashの利用をするのであればリアルカードのKyash Cardの利用がいいでしょう。
また、一度Kyashにチャージした場合、それを現金化することはできず、チャージしたものの使わないとなると損でしかありません。頻繁にKyashを利用するのであれば良いのですが、そうでない場合は安易にチャージを避ける必要があります。
そして、Visa加盟店であればKyashでの支払いができますが、すべてのVisa加盟店が対応しているわけではありません。公共料金など、下記リンク先に示すものの支払いには利用できません。
さて、そんなKyashですが、2020年4月1日からポイント還元率が下がるなどの改悪に見舞われました。そんな改悪の後、2021年2月以降には更に改悪が重ねられたとして話題になりました。この改悪を機にKyashを利用しなくなる人もいました。
ここからはどのような改悪があったのかという点についての説明に移ります。
まず、Kyashのポイント二重取りのメリットが大きく減ってしまったという改悪点です。クレジットカードでのチャージでもポイント還元があったのですが、そのポイント還元が改悪によりかなり減ってしまったためです。
銀行口座からの場合はKyash Cardで1%、Liteとバーチャルの場合は0.5%ですが、結局ポイント二重取りにはならないため、改悪後は以前ほどのメリットを感じずにはいられません。
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