Macで大容量のファイルをやりとりするには、zip形式に圧縮するのが便利です。この記事では、Macのファイルをzip形式に圧縮する方法や、パスワードを設定して暗号化する方法、Windowsなどにファイルを移動する際に文字化けしないよう注意することを解説します。
Macで大容量のファイルをインターネット上やUSBメモリなどを使ってやりとりする際には、圧縮(ファイルサイズを小さくすること)が便利です。圧縮しておくことでより効率的にファイルを格納することができます。
圧縮の形式にはさまざまありますが、最も広く普及しているのが【zip】です。圧縮されたファイルを元の状態に戻すには、【解凍】が必要ですが、zip形式はほとんどのソフトが対応しているので解凍できないということはまずないでしょう。
Macでファイルを圧縮するには、ZIPANGやStuffItなどのMac用ファイル圧縮ソフトを使う方法があります。無料で使えること、zip形式以外の圧縮方法にも対応していることがメリットです。
操作も簡単で圧縮と解凍のどちらにも対応できるソフトが多く、Macのストレージに余裕があるならインストールするのもよいでしょう。
ただ、zip形式の圧縮機能であれば、10.5以降のMac OSで標準搭載されており、フリーソフトをインストールしなくてもFinder経由で手軽にzipファイルに圧縮することができます。
Finderとはファイルの閲覧や管理などを担当するMacの基本システムです。
圧縮したzipファイルにパスワードを設定し暗号化することもできるので、フリーソフトのインストールに抵抗がある、またはzip以外の圧縮形式を使う必要がないという方はこちらがおすすめです。
圧縮とはMacのファイルサイズを小さくすること、zipとは圧縮形式の一つであること、MacのFinderから簡単に圧縮できることがわかりました。では実際にMacでファイル(フォルダ)をフリーソフトを使わずに圧縮する方法を見ていきましょう。
Macのファイルをzip形式に圧縮するにはFinderのメニューから選択する方法と、Finderを経由せずにファイルを直接右クリックする方法があります。
どちらもFinderの機能を使っていることに変わりはないので、今回はより簡単なファイルを直接選択する方法をご紹介します。
Macのデスクトップ上にある、【0201】というフォルダの中にあるファイルをzip形式に圧縮したいとします。まずは、0201フォルダをダブルクリックして、ファイルを表示します。
ここでは、【1.jpg】という画像ファイルをzip形式に圧縮したいとします。1.jpgファイルをクリックして選択された状態にし、次に右クリックをします。
表示されたメニューの中から、【1.jpgを圧縮】という項目をクリックします(1.jpgの部分はそれぞれ任意のファイル名に読み替えてください)。
圧縮をクリックすると、同じフォルダ内(この場合は0201フォルダ)に圧縮ファイルが自動的に作成されます。ファイル名のあとに新たな拡張子【.zip】がついていればMacのファイル圧縮は成功です。
Macで一つのファイルをzip形式に圧縮しただけでは、正直サイズはあまり変わらず効果を実感しにくいでしょう。さらに複数のファイルを一つずつzip形式に圧縮していくのは手間がかかります。
こんな場合は、Macのマウスをドラッグして複数のファイルを範囲選択し、それから右クリックで表示された項目の中から【○○項目を圧縮】を選択すれば一度に複数ファイルを同時にzip形式で圧縮することができます。
Macで複数を同時にzip形式に圧縮すると、上の図のように一つの【アーカイブ.zip】ファイルとして作成されることになります。
また、検証例のように一つのフォルダにまとめておいて、そのフォルダを右クリックすることでもまとめてzip形式に圧縮することが可能です。
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